土曜ワイド工場 2013年10月5日
 

沖縄限定ボンカレーは味が違う

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先日台湾産「コアラのマーチ」は日本のものと味が違うという記事があったが、沖縄で一般的に販売されているレトロなパッケージのボンカレー。これも他の地域と味が違うということをご存じだろうか?
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沖縄限定:初代ボンカレー
沖縄限定:初代ボンカレー
沖縄県外で普通に見るのはボンカレーゴールド
沖縄県外で普通に見るのはボンカレーゴールド
皆さんは「ボンカレー」という言葉を聞いて上のどちらのパッケージを思い浮かべるだろうか?僕が沖縄に来て15年くらいになるが、そういえば僕が幼少期に内地で見ていたのはむかって右手、「ボンカレーゴールド」の方だった。

しかし沖縄で日常的に見るのは左手のレトロなデザインの「初代ボンカレー」。女優の松山容子さんがパッケージになっている方である。

僕はこれまでこれまでずっと「沖縄のボンカレーはパッケージは古めかしい」程度にしか思っていなかったのだが、ご存じだっただろうか?このボンカレー実は中身も味が違うのだそうだそうだ(そのあたりのことは沖縄タイムスさんの特集が詳しいです)。

この初代ボンカレーは沖縄でやたら売れたため現在は沖縄地区のみでの限定販売されており、なんでもこのボンカレーを作るために工場ではひと月に1日だけ製造ラインが動くのだとか…。
(ボンカレー勢揃い)
(ボンカレー勢揃い)
では初代ボンカレーは他のボンカレーと比べてどれだけ味が違うのだろうか?

今回はボンカレーのラインアップを集めて味を比べてみることにした。集めたボンカレーは上の写真は下から「初代ボンカレー」「ボンカレーゴールド」、一番上が「ボンカレーネオ」。沖縄では初代ボンカレー以外なかなか見つからなかったので、ネットショップにて購入した。

まずはパッケージから見てみよう

まずはそれぞれのボンカレーの箱を観察してみる。
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初代ボンカレー。キャッチフレーズは「新鮮な野菜の煮込、3分間で本場の味」。レトルト食品なんで新鮮な野菜とか関係ないのでは、とか本場ってどこなのか?などいろいろツッコミどころはあるが、初代のボンカレーが誕生したのは1968年なのでその頃のキャッチフレーズとしては斬新だったのかもしれない。
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裏面。沖縄限定であることが強調されている。調べてみると先述の通り初代ボンカレーは2003年までは西日本で販売されていたのだが、特に沖縄で好まれる傾向にあったようで沖縄地区のみで2003年以降も限定商品として販売されているのだとか。沖縄ではだいたいボンカレーと言えばこの初代パッケージで販売されている。
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カロリーは甘口、中辛、辛口どれも175kcal。内容物は野菜、牛肉、小麦粉などにフルーツチャツネ、ウスターソース、トマトケチャップなどが入っているようだ。
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続いてボンカレーゴールド。発売は1978年年らしい。沖縄に来てすっかり忘れていたが、沖縄県外の方はボンカレーといえばこれがメインではないだろうか。キャッチフレーズは甘口が「フルーツチャツネのやさしい甘さ」、中辛が「じっくり炒めた玉葱のコクと旨味」、辛口が「カルダモンの香り際立つスパイシーな辛さ」。カロリーは甘口147kcal、中辛148kcal、辛口149kcal。
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内容物はそれぞれ少しずつ違うようだが、初代は野菜の中に「たまねぎ」が入っていたのに対して、こちらに入っているのは「ソテーオニオン」。ウスターソースやトマトケチャップが入っていた初代に比べ、こちらにはブイヨン、リンゴペースト、ココナッツミルクなどが入っている模様。なんだが全体的にシャレオツだ。
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限定品で「ボンカレーゴールド超熱辛」なる商品も出ていたので購入してみた。ボンカレーゴールド辛口の辛さが5なのに対して、こちらの辛さは40。…食べたくない。
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最後は「ボンカレーネオ」。発売は2009年。今回の特集をやるにあたってこんな商品があったことを初めて知った。僕が買い物をする範囲で沖縄で見かけたことは一度もないと思う。
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内容物を見てみると野菜はたまねぎ、じゃがいも、にんじんと初代と同じ。味付けでは赤ワイン、ぶどう果汁、トマト汁などが特徴的なようだ。カロリーは甘口が196kcal、中辛が193kcal、辛口が191kcal。どういう仕組みか分からないがボンカレーゴールドが辛くなるにつれてカロリーが増えていっているのに対し、ボンカレーネオは辛くなるにつれてカロリーが減っている。

味を比べてみる

まずは各ボンカレーを箱から出して温めてみる。
初代ボンカレーは湯煎オンリー
初代ボンカレーは湯煎オンリー
鍋で湯煎する
鍋で湯煎する
初代ボンカレーはいかにもなレトルトパッケージ。お湯でじっくり湯煎。
ボンカレーゴールドなどはレンジOK
ボンカレーゴールドなどはレンジOK
というわけでレンジで調理
というわけでレンジで調理
ボンカレーゴールドと、ボンカレーネオは専用の蒸気穴がついているためなんとレンジで調理可能。僕が子どもの頃のボンカレーゴールドはレンジで調理不可能だったが、いつの間にか便利な世の中になったものである。
各種類、各辛さを温めて皿に出してみた。味の違いがわかるのか、早速食べ比べてみる。
各種類、各辛さを温めて皿に出してみた。味の違いがわかるのか、早速食べ比べてみる。
まずはボンカレーゴールド甘口から。
食べてみます
食べてみます
結構野菜は大きめにカットされてる
結構野菜は大きめにカットされてる
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久しぶりにボンカレーゴールドを食べたが、こんなにうまかったっけ?とびっくりしてしまった。普通にカレーなのだが、後味にスパイス(多分カルダモン?)の香りが漂う。自宅で作るカレーよりもなんだかちょっと高級な味がする(ような気がする)。
続いてボンカレーネオの甘口。
食べてみます
食べてみます
野菜はボンカレーゴールドよりでかいかも
野菜はボンカレーゴールドよりでかいかも
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ボンカレーネオはゴールドに比べて、良くも悪くも「レトルトカレー」な感じがする。表現が難しいのだがよく自前で調理していない喫茶店なんかで出てくる「これレトルトだよね…」ってカレーの味である。ボンカレーシリーズの中では一番オーソドックスなカレー味なのかもしれない。



最後に初代ボンカレーの甘口を食べてみる。
食べてみます
食べてみます
野菜は割と小さめか?
野菜は割と小さめか?
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初代ボンカレーは他のボンカレーに比べて色はやや黄色。味は一口目でかなり香ばしい感じの香りがする。カレーというよりカレーに似た何か別の物…記憶を探ってみると「黄色いカレー」が一番近いのではないかと思う(カレーだけど)。
これは間違いようがない。明らかに初代ボンカレーは他のボンカレーとは味が異なるようだ。
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上の写真は食べ終わった皿。左がボンカレーゴールド、右が初代ボンカレー。先ほど色が黄色と言ったが皿を見て頂ければ分かるのではないだろうか。沖縄の食堂では今でも昔ながらの黄色いカレーが残っているので、それに近い味が沖縄県民の嗜好にあっているのかもしれない。



…と、ここでお詫びなのだが、一応全部のカレーの全部の辛さを食べたのだが
(全く同じ顔)
(全く同じ顔)
写真を見返したら僕の顔が大体同じ表情だった。また、辛さについてはカレーが辛いだけで説明が難しい。故に辛さについての下りは割愛させて頂こうと思う。
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唯一「ボンカレーゴールド超熱辛」だけは死にそうな顔になっていた。これを発売OKした担当者の顔が見てみたい。
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その後、事務所内に居た人々にもカレーを味見してもらった。出てきた意見は以下のような感じである。
・初代ボンカレーは味が全然違う
・初代ボンカレーは甘口と中辛は同じくらいの辛さなのに辛口から一気に辛くなる
・ボンカレーゴールドのスパイス感がすごい

・ボンカレーゴールド超熱辛は常人には辛すぎる
因みにみんなの好みを総合するとボンカレーゴールドとボンカレーネオの中辛から辛口あたりがうまいという結果となった。


初代ボンカレーの味は確かに違っていた

(最近は沖縄のファミリーマートで初代ボンカレーパンが売られていた)
(最近は沖縄のファミリーマートで初代ボンカレーパンが売られていた)

そんなわけで今回は沖縄限定の初代ボンカレーと他のボンカレーラインナップを食べ比べてみた。この実験をするまで、沖縄土産として土産物屋に並ぶ初代ボンカレーを見て「パッケージが違うだけで土産物なんていい商売してんなぁ…」と思っていたのだが、結果としては全然別物だということが判明した。これなら沖縄土産としても成立するんじゃないだろうか。

初代ボンカレーは沖縄のスーパーなどでは普通に販売されている(むしろボンカレーゴールドなどが売っていない)ので、興味のある方は沖縄に来た際に是非食べ比べてみて頂きたい。
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