特集 2013年10月13日

酒まつりを開催してみた

最近は各地でビールやワイン、日本酒のイベントが開催されています。色々な酒が飲めたり、美味しい料理があったり、ライブがあったり。とても楽しいイベントです。

楽しいイベントなので自分でも企画して開催したくなりました。そんな訳でイベントを企画し、約半年ほどかけて実現してみました。参加するだけよりも何倍も楽しく、そして想像以上に大変でした。

開催までの様子をレポートします。
1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

前の記事:特許を出願してみた

> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

店の前に神社がある

日本酒のイベントの開催を思い立ったのは2013年2月頃。いったい何から始めたらいいか分からず、とりあえず場所をおさえてみることにしました。
ときわ台の天祖神社。かなり歴史のある神社です。
ときわ台の天祖神社。かなり歴史のある神社です。
経営している店のすぐ前に神社があります。店で入っている商店会の関係で神社の方と知り合う機会がありました。そして、神社の方にイベント開催の可能性を軽く聞いてみたところ、神社としても地域振興という意味でイベントには興味アリとの反応をもらう。
企画案を作成、提出。レイアウトイメージなどを作り交渉を重ねる。
企画案を作成、提出。レイアウトイメージなどを作り交渉を重ねる。
その後、更に何度か神社の方と会い、実際に開催可能な日を聞いて最終的に10月6日ならば開催可能との返事がもらえます。仏滅の日曜日。その日ならばご祈祷の予約も入らないとのことでした。神社でも仏滅が影響するのは意外だった。

  実行委員会メンバーでイラストレーターのアザミさん。日本酒イベント開催経験あり。スパークリングタイプの日本酒紹介本なども作っています。
実行委員会メンバーでイラストレーターのアザミさん。日本酒イベント開催経験あり。スパークリングタイプの日本酒紹介本なども作っています。
メンバーの杉村さんの本。日本酒ライターで、料理漫画研究家、醤油研究家。杉村さんも日本酒イベント開催経験あり。
メンバーの杉村さんの本。日本酒ライターで、料理漫画研究家、醤油研究家。杉村さんも日本酒イベント開催経験あり。
場所と日程とがおおよそ決まった所で、一緒にイベントを開催する仲間を探しました。普通はイベントを開催したい仲間が集まるのが先で、それから場所や日時を決めていくと思います。

開催場所が特殊な為、事前に当たりをつけてからの仲間さがし。友人、知人に声をかけ、幸いイベント開催経験もある強力な仲間がみつかり、その後の運営がかなりスムーズになる。経験者強し!

ザッと書きましたが、この時点で5月中頃。3か月かかっています。

やりとりは主にFacebook上で

日程、実行委員会メンバーも決まり、続いて神社側と直接開催方法などを打ち合わせることとなりました。
決めないといけない事は多数ある。大枠を決めて詳細はFacebook上でやりとり。
決めないといけない事は多数ある。大枠を決めて詳細はFacebook上でやりとり。
イベントコンセプトや開催方法などの詳細な計画案を提出。
イベントコンセプトや開催方法などの詳細な計画案を提出。
打ち合わせで決める事は開催方式、必要設備の検討と概算費用、チケット販売方法など様々あります。また、今回は神社の場所を借りての日本酒のイベントなので、泥酔者の防止や騒音問題、一般参拝者への配慮など各種検討事項、制約事項が出てきます。

図解で開催方式を説明。打ち合わせの過程で色々追加、削除事項が出てきます。
図解で開催方式を説明。打ち合わせの過程で色々追加、削除事項が出てきます。
ひとまず、初回の打ち合わせで「初心者にもやさしい、気軽に参加できる日本酒イベント」「酒蔵と地元飲食店等との協力による地域密着型の日本酒イベント」などのイベントコンセプトが決まる。

更に専用グラスで一杯売りなどの開催方式、チケット販売予定数、必要備品数、トイレ対応など。各種事項についても大枠が決まりました。

細かい点は、その後実行員会メンバーでFacebook上にて打ち合わせ。決まった点を私が神社側へ報告する形で進めていきます。Facebook便利。

参加蔵を決める

開催方式などが決まったら、続いてイベントに参加していただける酒蔵を探さなくてはいけません。イベントが開催される10月初旬は酒造りが始まる季節。更に、各地で日本酒のイベントが開催される時期でもあります。

実際、開催日には都内だけでも大きな日本酒イベントが4つも重なっていました。
新井屋酒店の田中さん。良い日本酒が各種揃っています。
新井屋酒店の田中さん。良い日本酒が各種揃っています。
そんな時に助っ人が現れます。同じ区内の日本酒に力を入れている酒屋「新井屋酒店」の田中さんです。イベントでの日本酒の販売方法など相談していたところ、参加してくれる蔵も紹介して頂けました。酒屋のコネクション凄い。新井屋酒店にはこの後も色々協力を頂いたのですがそれは後程。
そして、酒造に知り合いが沢山いる実行委員会メンバーの働きかけもあって最終的に以下の9蔵がこころよく参加を承諾してくれました。ありがとうございます。
岩手県 菊の司酒造 「菊の司/七福神」
秋田県 阿櫻酒造 「阿櫻」
新潟県 青木酒造 「鶴齢」
新潟県 新潟第一酒造「越の白鳥」
茨城県 森島酒造 「大観」
群馬県 龍神酒造 「尾瀬の雪どけ」
埼玉県 麻原酒造 「琵琶のささ浪/武蔵野」
滋賀県 上原酒造 「不老泉」
兵庫県 本田商店 「龍力」
ここまで決まったらイベントを告知して各種必要な物を作成、手配していきます。この時点で7月初旬。イベント開催まであと3か月。
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予算がないから大体手作り

開催の詳細が決まり、参加蔵も決定。ここまで来たら次は告知活動。まずはFacebook上にイベント公式ページを作成しました。こちらです。
イベントに関する情報などをここに順次アップしていきます。そして、8月の中頃にはイベント用のポスターやチラシも出来上がります。
実行委員会メンバーのアザミさんデザイン。着物の描き込みが細かい。
実行委員会メンバーのアザミさんデザイン。着物の描き込みが細かい。
ポスターのデザインは実行員会メンバーのイラストレーターが担当。ネットの安い印刷業者を探して印刷しています。
同区や都内の日本酒に力を入れているお店にお願いしてポスターを貼ってもらいました。ありがとうございます。
同区や都内の日本酒に力を入れているお店にお願いしてポスターを貼ってもらいました。ありがとうございます。
今回のイベントでは協賛金などは貰ってないので、チケットの販売代金しか予算がありません。また、イベントで出す日本酒はグラス1杯単位で販売でしたが、出品された日本酒は全て買い取りとしていたため、売り上げを他の予算には回せません。
イベントで配布するグラスホルダーの製作費もチケット販売代金から出す。特許の出願費用はもちろん私が自腹で出している。 012.jpg
イベントで配布するグラスホルダーの製作費もチケット販売代金から出す。特許の出願費用はもちろん私が自腹で出している。
ということで、自分たちで作れるものは全部自分たちで作りました。

ミシン目のついたチケット専用用紙を使って自宅で印刷。手書きでナンバーをつける。ネット販売分は1通1通宛名を手書きして送っています。
ミシン目のついたチケット専用用紙を使って自宅で印刷。手書きでナンバーをつける。ネット販売分は1通1通宛名を手書きして送っています。
チケットも自作。
金券は厚手のケント紙に印刷してミシン目をつけるカッターで自作。
金券は厚手のケント紙に印刷してミシン目をつけるカッターで自作。
日本酒購入用の金券も自作。配布するグラスホルダーに貼るシールもシール印刷用の用紙に印刷して自作です。
当日配布資料も自作。しかし、これは業者に出すべきだった。インクジェットプリンターで連続1000枚以上印刷するのは良くないようだ。
当日配布資料も自作。しかし、これは業者に出すべきだった。インクジェットプリンターで連続1000枚以上印刷するのは良くないようだ。
そして、当日配布する資料も自宅で印刷して作りました。いや、作ろうとしたのですが、途中でプリンターが不調になり出力屋に足りない分を持ち込んで印刷しました。

結果、途中まで印刷したトナーや紙代を考えると最初から印刷屋に出すのと変わらない額となる。なんでも自作が安上がりではなかった。

日本酒初心者にも分かりやすく

ちなみに、当日配布資料はこんな感じになっています。
泥酔しないように水をよく飲みましょうなど注意事項も記載。初回なので泥酔者が出て救急車を呼ぶ事態は避けたかった。
泥酔しないように水をよく飲みましょうなど注意事項も記載。初回なので泥酔者が出て救急車を呼ぶ事態は避けたかった。
最初に酒の買い方や諸注意事項を説明。酒は1杯(約60ml)200円か400円で販売。200円は蔵の定番酒。400円は大吟醸や限定酒などになります。

蔵の場所、基本数値、味の雰囲気、購入可能な酒屋情報が出ています。
蔵の場所、基本数値、味の雰囲気、購入可能な酒屋情報が出ています。
続いて各蔵の情報。蔵の場所を示した地図や写真。出品されている日本酒の情報。その酒が買える酒屋の情報を載せました。

日本酒の情報は数値だけでなく、味を4つのタイプにわけて表示。更に口当たり、香り、酸味、甘味、旨味の程度を5段階で評価して味の雰囲気が見た目で分かるようにしてあります。
イベントの後は地元の店で飲んでください。
イベントの後は地元の店で飲んでください。
配布資料の最後には、イベントで酒の肴を販売してもらえる地元の飲食店の情報を載せています。イベントは16時終了なので、開店時間を早めたり、定休日のところを特別に開けてもらったり、バーなので通常は日本酒がないのに日本酒を置いて居酒屋営業してもらったり。協力ありがとうございます。

町会にも協力を依頼

こうして予算が無い中なんとか乗り切り、開催1か月前にはチケット販売開始。ネットでの郵送販売と、私の店、新井屋酒店の3つの方法でしか販売を行っていなかったのですが、おかげさまで1週間ほどで完売。
前日準備は雨の中行われる。当日降らなければよし!
前日準備は雨の中行われる。当日降らなければよし!
そして、いよいよイベント前日となりました。予算でレンタルしたテントが会場に届きレイアウトを決めていきます。
町会から借りた机やテントは町会長に立ち会っていただき倉庫から運び出す。
町会から借りた机やテントは町会長に立ち会っていただき倉庫から運び出す。
その前に、神社の氏子である町会から借りた机やテントを運びます。今回は予算がギリギリだった為、交渉して町会から一部貸していただくこととなりました。

この交渉が開催ギリギリになってしまい、直前までどうするか悩んだところでもあります。最終的にこころよく貸して頂けてたいへん助かりました。
開催日には雨もあがる。実行委員メンバーとボランティアスタッフも加わり設営。
開催日には雨もあがる。実行委員メンバーとボランティアスタッフも加わり設営。
実際の設営は神社の都合により当日にならなければできなかったので、場所だけ決めて当日午前中に行います。

他に前日はレンタルしていた音響機器、購入してあった専用グラス、グラスホルダー、当日配布資料などを搬入。グラスホルダーにシールを張り付け金券を切り分けるなど事務作業もあり。朝から夕方まであっという間に過ぎていきます。
本当は中央の飲食スペースにもテントを張りたかったが、予算がなく断念。雨だったら大変だった。
本当は中央の飲食スペースにもテントを張りたかったが、予算がなく断念。雨だったら大変だった。
当日は開始が13時なので午前中から急いで準備。会場が整ったところで協力してもらっている新井屋酒店へ日本酒を受け取りにいきます。

今回は新井屋酒店に日本酒の保管をお願いしました。その為、各蔵はイベントに出品する日本酒を一度新井屋酒店に卸してもらいます。実行委員会でその日本酒を全部買い取ります。

こうすることでイベント開始直前まで日本酒を保管してもらえるのと同時に、酒屋としては売上がたつ。イベントによっては蔵から日本酒は提供ということもあるそうなので、買い取りにすれば蔵の負担も減ります。三方よし。

さあ、酒まつりいよいよ開催です。
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慌ただしく開催

開催日当日は雨もあがり、時々晴れ間も見え、暑すぎず寒すぎず日本酒を外で飲むには丁度いい日となりました。
開始1時間ほど前。蔵の方やボランティアスタッフに本日の流れをザッと説明。この後、イベント成功祈願のご祈祷を受けてイベント開始です。
開始1時間ほど前。蔵の方やボランティアスタッフに本日の流れをザッと説明。この後、イベント成功祈願のご祈祷を受けてイベント開始です。
開始15分前には受付前に列も出来る状態。13時にイベントが開始となり、入場券と交換で専用グラス、グラスホルダー、神社から提供して頂いたお神酒を参加者に渡していきます。

会場内にある程度人が入ったところで神社の宮司より乾杯の挨拶。その後参加者各自が気になる蔵へ行き日本酒を購入していきます。
チケット数をしぼり、ゆったりと飲んで蔵の人とも話しやすいようにしてあります。
チケット数をしぼり、ゆったりと飲んで蔵の人とも話しやすいようにしてあります。
今回のイベントではチケットは120枚しか出していません。こういったイベントでは同じぐらいの会場サイズで500~1000枚ほどチケットを出す所もあります。

予算的にはもっとチケットを出した方が楽なのですが、あまり人数が多いと落ち着いて飲むことが出来ない。せっかく来ていただいた蔵の方ともゆっくり話をすることが難しくなります。初回でもあり小さく開催。

しかし、実際に開催してみて、イベントコンセプトの「初心者にもやさしい、気軽に参加できる日本酒イベント」ということでは、このぐらいの人数が丁度いいかなとも思いました。
グラスホルダーも大変好評。設計してよかった。
グラスホルダーも大変好評。設計してよかった。
そして、もう一つのイベントコンセプト「酒蔵と地元飲食店等との協力による地域密着型の日本酒イベント」という点では、各飲食店が自分の店で出来る日本酒にあう酒の肴を各種用意してもらっています。
店ごとに特色のある酒の肴がならびました。イベントの後の特別営業も協力してもらいありがとうございます。
店ごとに特色のある酒の肴がならびました。イベントの後の特別営業も協力してもらいありがとうございます。
予想していた量よりも沢山売れた為、慌てて店に戻り追加で調理してもらい、参加者の方を待たせてしまうトラブルはありましたが、なかなかの売れ行きで良かったです。
1996年醸造の松の司純米大吟醸生酒とか1997年醸造の奥播磨大吟醸別仕込鑑評会出品酒生酒とか。蔵にも残っていない、とんでもない酒が特別価格で販売された。主催者じゃなければ買って飲みたかった。
1996年醸造の松の司純米大吟醸生酒とか1997年醸造の奥播磨大吟醸別仕込鑑評会出品酒生酒とか。蔵にも残っていない、とんでもない酒が特別価格で販売された。主催者じゃなければ買って飲みたかった。

また、今回のイベントでは実行委員メンバーの呼びかけで京都から特別参加の店もありました。貴重な低温生熟成酒が並ぶ。
 また、今回のイベントでは実行委員メンバーの呼びかけで京都から特別参加の店もありました。貴重な低温生熟成酒が並ぶ。
飲む手も会話も止まる圧巻の篠笛の演奏。
更に今回のイベントでは篠笛のライブも行っています。演奏してくれたのは世界的に活動している篠笛奏者の「こと」さん。実行委員メンバーの友人ということでの特別演奏でした。

神社と日本酒と篠笛。盆と暮れと正月がいっぺんに来たような、なんだかもう訳のわからない凄い演奏でした。
宮司よりイベントの閉めの挨拶。妙にウケていました。
宮司よりイベントの閉めの挨拶。妙にウケていました。
篠笛の演奏の後には参加していただいた各蔵からの挨拶。そして、主催者としてバタバタと会場内を動き回っていたらあっという間にイベント終了時間の16時に。大きなトラブルも無くイベントは無事終了。

準備は長く、イベントは一瞬。しかし、その一瞬に長い準備の大変さがグッと詰まっていて、同量以上の楽しさに変わっていました。参加者や、蔵の人達、スタッフなど多くの笑顔が見られて本当に良いイベントでした。
阿櫻酒造の田中さん、ありがとうございました!
阿櫻酒造の田中さん、ありがとうございました!
麻原酒造の吉野さん、ありがとうございました! 0
麻原酒造の吉野さん、ありがとうございました!
青木酒造の目崎さん、ありがとうございました!
青木酒造の目崎さん、ありがとうございました!
上原酒造の上原さん、ありがとうございました!
上原酒造の上原さん、ありがとうございました!
  菊の司酒造の平井さん、ありがとうございました!
菊の司酒造の平井さん、ありがとうございました!
本田商店の東さん、ありがとうございました!
本田商店の東さん、ありがとうございました!
新潟第一酒造の武田さん、ありがとうございました!
新潟第一酒造の武田さん、ありがとうございました!
龍神酒造の石川さん、ありがとうございました!
龍神酒造の石川さん、ありがとうございました!
森島酒造の森嶋さん、ありがとうございました!
森島酒造の森嶋さん、ありがとうございました!
実行委員会メンバーの皆もありがとー!
実行委員会メンバーの皆もありがとー!
皆さん、色々ありがとうございます。イベントが成功してよかった。

またやりたい

多くの人の協力があり、イベントは成功に終わりました。一時はどうなることかという事態も数々ありました。それも無事に終われば全てよし。

イベント参加者の反応を見ていると、概ね好評でした。もちろん、至らない点も多かったので若干の苦情もあります。もし、第二回が実現できるならば、そういう声を参考により良いイベントに出来たらと思います。

大変ですがまたやりたい。それだけ楽しく充実したイベントでした。今の所第二回開催は未定。出来るかな。
今回の会場は4月中頃にはこんな感じで桜が咲いています。こんな時期にまた出来たらいいね。今はまだ分かりません。
今回の会場は4月中頃にはこんな感じで桜が咲いています。こんな時期にまた出来たらいいね。今はまだ分かりません。
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