ひらめきの月曜日 2013年10月14日
 

園芸の展示会に行って高枝ばさみでタオルを収穫してきました

農業用車両のミニカー。かわいい!
農業用車両のミニカー。かわいい!
当サイトでは恒例の「全然関係ない業界の展示会に行ってみるシリーズ」、今回は園芸・農業の展示会だ。園芸といえば僕も観賞植物を育てているけど水やりくらいしか世話をしてないし、僕の生活に関わっている園芸用品といえばジョウロと植木鉢くらいだ。しかし展示会である。なんかすごい農具がいっぱいあるに違いないのだ。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
> 個人サイト nomoonwalk

間違えて行った

……と狙って行ったような書き出しだが実は間違えて行ったのだ。

幕張メッセで工具の展示会があるらしい。僕は趣味で電子工作をやっていたりして、日ごろから工具にはお世話になっている。いい工具は驚くほど作業効率を上げてくれることも知っている。展示会に行けば、またあらたな相棒が見つかるかもしれないぞ!

……と思って行ってみたところ、やっていたのは園芸の展示会でした。工具の展示ブースもあるのだが、ほぼ園芸工具(草刈り機とか、植え込みを整えるバリカンとか)である。
しまった!と思ったものの、取材に来て手ぶらで帰るわけにもいかない(締め切り的に)。せっかくなのでぐるっと巡ってみると、これがすごくおもしろかったので今回のレポート記事となった。
「国際 道工具・作業用品EXPO」「国際 フラワーEXPO」「国際 ガーデンEXPO」「国際 エクステリアEXPO」「国際 農業資材EXPO」以上全部が同会場で同時開催というビッグイベント。
「国際 道工具・作業用品EXPO」「国際 フラワーEXPO」「国際 ガーデンEXPO」「国際 エクステリアEXPO」「国際 農業資材EXPO」以上全部が同会場で同時開催というビッグイベント。

害獣を撃退せよ

会場をざっと流してみてまず面白いなと思ったのが、害獣対策。みなさんが想像する製品はどういったものだろうか。かかしだったり、電気の流れる柵だったり、windows95のCDだったり。もちろんそういったものも展示会にはあるんだけど、プロユースともなると全く想像の範疇外のものもある。たとえば…
熊ボックス
熊ボックス
カゴ式のネズミ取りってあるじゃないですか。中にネズミが入ると入口がカシャーンって閉まるやつ。あれのクマ版。
なにが予想外って、害獣対策としてこの器具が予想外である前に、そもそも「害獣」の定義にクマが入ってくるところから予想外である。
全体像はこんな感じ。
全体像はこんな感じ。
中は外光が反射して、宇宙空母から宇宙船が出ていく通路みたいになっているが、実際はただのツルツルした金属の筒。
中は外光が反射して、宇宙空母から宇宙船が出ていく通路みたいになっているが、実際はただのツルツルした金属の筒。
ちなみになんでこれ金網じゃないかというと、研究用途にも使えるようにとの配慮なのだとか。
研究のためにクマを捕獲する場合、捕獲したクマにチップを埋め込んでまた放したりするんだけど、金網だと中で暴れた時に爪や牙がボロボロになり、野生で生活できなくなってしまうのだそうだ。そのため体にダメージを与えないドラム式を使うらしい。

珍しいもの見た!と思ったが、自治体にも採用されてけっこう売れてる製品らしい。へー。

尿力

本能を直撃!!
本能を直撃!!
ハイイロオオカミの尿100%、と書いてある。僕らが日常生活で見る「100%」はオレンジ100%やりんご100%だが、世の中には尿100%という売り文句も存在するのだ。
けっこう濃厚
けっこう濃厚
肉食動物の尿のにおいを漂わせることで、畑を荒らす害獣を近寄らせないようにするらしい。展示のモニタで動画が流れていたのだが(これ)、粗暴そうなイノシシがこれを嗅いだとたんギュイン!と進行方向を変えておもしろかった。

気になるのは、これだけの尿をどうやって集めるのだろうか、という点。どうやらこれは米国のオオカミ保護施設で生産されているらしい。ハイイロオオカミというのはワシントン条約で保護される希少動物。その保護施設で、コンクリートの床を斜面にして尿を流し、溝に貯めて集めているとのこと。
これは独創的なアイデア商品だなーと、思っていたら似たような商品でコヨーテやマウンテンライオンもあった。
これは独創的なアイデア商品だなーと、思っていたら似たような商品でコヨーテやマウンテンライオンもあった。

害獣いろいろ

クマやイノシシのほかにも、農業をやるうえではいろんな害獣を避けなければいけない。そして害獣の数だけ撃退グッズがある。
モグラには土中に深い柵を埋めて妨害
モグラには土中に深い柵を埋めて妨害
最近は都会にも多く、歌舞伎町にもいるというハクビシン。トゲトゲでシャットアウト。
最近は都会にも多く、歌舞伎町にもいるというハクビシン。トゲトゲでシャットアウト。
肉球退散!!
肉球退散!!
カラスは超音波を浴びせたうえで、止まり木に止まったら電気まで流れる念の入れよう
カラスは超音波を浴びせたうえで、止まり木に止まったら電気まで流れる念の入れよう
こちらは唐辛子の成分、カプサイシンで撃退。青や紫、赤などいろんな色があるが、動物によって嫌う色が違うのだという。
こちらは唐辛子の成分、カプサイシンで撃退。青や紫、赤などいろんな色があるが、動物によって嫌う色が違うのだという。
上のカプサイシン入りバッグ、僕も嗅いでみたのだが、最初は無臭のようでいて急に鼻の奥にスカッ!とダーツのように痛みが突き刺さる。かなり新感覚なグッズであった。
迷惑動物専用連発銃なんてのも。これ詳しく聞かなかったんだけど、何が発射されるんだろう…
迷惑動物専用連発銃なんてのも。これ詳しく聞かなかったんだけど、何が発射されるんだろう…

高枝ばさみでタオルを収穫

害獣対策はこのくらいにして、いっぽう、僕が当てを外した園芸工具のコーナー。工具系の展示ブースには、実際に使用体験ができるブースもあって、これが今まで全然縁のなかった工具ばかり。
切れ味トライアウト!!4つの工具を順に試すと、プレゼントがもらえる
切れ味トライアウト!!4つの工具を順に試すと、プレゼントがもらえる
生木もサクサク切れる大工のこぎり、ハサミで枝まで切れちゃう剪定ばさみ、高いところの枝を切れる長柄のこぎり、そして園芸に縁のない我々にもなぜかおなじみの高枝ばさみ、と4種類の刃物が試し切りできる。どれも初めて触ったのだけど、思った以上に切れ味がよくてスパンスパン切れる。とくに生枝が剪定ばさみでスカスカ切れるのは快感だった。
さいごの高枝ばさみ試し切りでは、枝に括り付けられたクジを収穫する
さいごの高枝ばさみ試し切りでは、枝に括り付けられたクジを収穫する
豊作!
豊作!
まんまと楽しいこの手の体験展示。すぐ隣のブースでも同じような体験展示をやっていて、そこでは全員に粗品プレゼントではなくて、成績優秀者にのこぎりそのものをプレゼントしていた。テンションあがってるその場ではうれしいけど、家帰ってから「これいらんな…」って思うタイプのやつである。
ちなみに僕はタオルをもらいました。適度!
ちなみに僕はタオルをもらいました。適度!

食欲の秋です

園芸・農業を広くカバーする展示会の内容はかなり幅広くて、こういった農業用の道具から、植物そのもの、さらには農地管理のためのシステムだったり、あとは農産物を加工するための機械なんかもある。なかでも(お腹が)グッと来たのは、ジェラートを作る機械だ。
試食コーナーである
試食コーナーである
この試食コーナーがおもしろくて、食品系の展示会にある「当店の絶品ジェラートをどうぞ」という趣旨の展示とは違う。「うちの機械を使えば何でもジェラートにできますから!」という野性的なスタンスの展示なのだ。そのためメニューがかなり攻めている。

下段、右からかぼちゃポタージュ、じゃがバター、しょうがミルク。
下段、右からかぼちゃポタージュ、じゃがバター、しょうがミルク。
じゃがバターをもらいました。
じゃがバターをもらいました。
うめー
うめー
バターがよく効いてて、バター飴みたいな味。じゃが部分は「言われてみれば…」くらいの存在感だったけど、普通に一人前食べてみたくなる味だ。これができるならあんなのもこんなのももジェラートにできるのでは…、と想像が広がる。メーカーの思うつぼだ。
調子に乗って別のメーカーもハシゴ。左上から焼き芋、森の木の実、りんごミルク。
調子に乗って別のメーカーもハシゴ。左上から焼き芋、森の木の実、りんごミルク。
こっちはさっきのメーカーに比べておとなしめのラインナップ。最初に見たときはバジルのジェラートがあった気がしたのだけど、僕が並んだ時にはなくて残念。
木の実のジェラートをもらいました。
木の実のジェラートをもらいました。
これも香ばしくてナッツがゴロゴロ入っていて、超うまかった。お菓子にペカンナッツが入ってると高級っぽい気がする!
うどんもあったけどちょうど茹で上がったのがないタイミングで食べられなかった。残念
うどんもあったけどちょうど茹で上がったのがないタイミングで食べられなかった。残念
展示も面白かったしおいしいデザートも食べられて、妙に心が満たされる展示会であった。

 ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓