はっけんの水曜日 2013年10月16日
 

川崎市消防局に代々伝わる「消防うどん」のレシピを聞いてきた

超かっこいい写真が撮れたのでうどん関係ないけど無理やりトップ画像に
超かっこいい写真が撮れたのでうどん関係ないけど無理やりトップ画像に
以前、テレビで消防署のひとが昼食の賄いに「消防うどん」なるものを食べているところを見た。

消防士が、具だくさんのつけ汁に、別盛で供されたうどんをジャブジャブつけ、うまそうにズルズル食べていた。

テレビの前で「うまそー」と悶絶したのはもちろんだが、そもそもなぜ消防署でうどんなのだろう?

気になるので行って話を聞いてみることにした。あわよくばレシピも聞き出したいし、できることなら御相伴にあずかりたい。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

まずは現物をみてほしい

くどくど説明するよりも、まずは現物をごらん頂いたほうが早いかもしれない。
取材のあとで作ってもらいます
取材のあとで作ってもらいます
ゆでたうどんを別盛にして、きのこや油揚げ、豚肉が入ったちょっと濃い目のつけ汁につけて食べるものだ。
こんなうまそうなうどんを消防士さんは毎日食べているというのだ。

消防署だからこそ「うどん」

やって来たのは神奈川県川崎市の川崎消防署。「消防うどん」はこの消防署で食べられているらしい。
主に川崎駅前の繁華街が担当地域だそうです
主に川崎駅前の繁華街が担当地域だそうです
厚かましいお願いにもかかわらず、対応してくださった消防士の野田さんと高司さんはまだ若い。
ふたりともおそらくまだ20代前半ぐらいの好青年だ。うっかり年齢を聞き忘れたが、肌のハリとツヤが私のような30代のそれと明らかに違うのでわかる。
取材に対応してくださった野田さんと高司さん
取材に対応してくださった野田さんと高司さん
まず聞きたいのはなぜ昼食に「うどん」なのか? ということだ。昼休みの食事であれば各々が好きなところにいって好きなものを食べればいいのではないか?

「なぜうどんか? のまえに、消防署は緊急に出動しなければいけないことがあるので、勤務中は消防署外に外出できないんですよ」

そうだった。このひとたち、消防士だ。

119番通報が入ってるのに、OLのランチみたいに「ただいま食事に出かけております、帰ってから折り返しましょうか?」というわけにはいかない。

「(川崎消防署では)外出できない職員のために、希望者から昼食費を徴収して、昼の休憩時間に希望者が交代でうどんを調理しているんです」

したがって、昼食の調理は職務ではなく、自発的な活動なのだそうだ。
調味料や乾麺など、数週間は持つよう食料が備蓄してある
調味料や乾麺など、数週間は持つよう食料が備蓄してある
「で、なぜうどんを食べるのか? に関してはいくつか理由がありまして……まずは保存が効くという点があげられます」

消防うどんに使ううどんは乾麺のうどんを使っている。このうどんは、ふだん昼食で食べるほか、万が一、災害時には消防士が自給自足して救援活動をするための備蓄食料となっているのだ。
乾麺のうどん(イメージ)
乾麺のうどん(イメージ)
「ほかにも、食べている途中で緊急出動となった場合、うどんを別盛にしておけば帰ってきてから食べても麺がのびてなくていいというのもあります」

いつ何時、出動しなければいけないかわからない状況では「つけうどん」という選択がベストだったのだ。
川崎市内から119番された通報はこの消防指令センターで適切に処理される
川崎市内から119番された通報はこの消防指令センターで適切に処理される

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