ちしきの金曜日 2013年10月25日
 

20kmひたすらまっすぐな道を走ってみた

ところで「水道道」はなにか

その道中の様子の前に、そもそもなんでこの道がこんなにまっすぐなのかを説明せねばなるまい。

この「横須賀水道道」は、その名の通り水道の道。この道の下に水道管が埋められているのだ。「道」+「道」っていうのがいい。水道道を極める流派とかあったら「水道道道」になるな。

前ページの地図にあるように、中津川という川の上流の方から水を取り、この埋められた水道管を使って、横須賀の逸見という場所まで流している。その距離、50kmあまり。ただし、現在は使われていないそうだ。
スタート地点のすぐ後ろは相模川なのだが、その岸辺になにかがある。
スタート地点のすぐ後ろは相模川なのだが、その岸辺になにかがある。
そして、なにがびっくりって、これ自然流下なのよ!自然流下っていうのつまりポンプとか使ってなくて重力のみで流しているということ!50km先まで!すげー!

Wikipediaの「横須賀水道道」の項に詳しいが、なんせこれを作り始めたのが1912年(明治45年 / 大正元年)という歴史の深さ。100年前だ。「日露戦争後の軍備増強の結果、走水系統では供給が間に合わなくなった」ため、当時の海軍によって引かれたというしろものだ。水の確保ってたいへんなのだなあ。
相模川を越える水道管の橋が続いているのだった!壮観。赤のカラーリングもかっこいい。
相模川を越える水道管の橋が続いているのだった!壮観。赤のカラーリングもかっこいい。
この柵の向こう側に上の水管橋がある。そして注目すべきは…
この柵の向こう側に上の水管橋がある。そして注目すべきは…
管理が横須賀市であること。ここ海老名市なのに。さすが「横須賀水道道」!
管理が横須賀市であること。ここ海老名市なのに。さすが「横須賀水道道」!
で、なぜまっすぐなのかというと、貴重な位置エネルギーを無駄にしないためと、地面を掘り起こして管を置いて埋め戻すという作業をしなければならない、というふたつの理由により、なるべく最短ルートをとったほうがいいからだ。
三土さんによる「荒玉水道道路」を走った記事「道のまっすぐ具合を確かめる</a>」
三土さんによる「荒玉水道道路」を走った記事「道のまっすぐ具合を確かめる
この水道道はこの横須賀水道道だけではなく、全国にたくさんある(Wikipediaの「水道道路」に主なものが載っています)。

実はわれらがデイリーポータルZでも、2007年に三土さんが(やっぱり三土さんが!)「道のまっすぐ具合を確かめる」というタイトルで「荒玉水道道路」を記事にしている。さすがだ。

その三土さんの様子がなんだかおかしい

とまあ、まっすぐな道に惹かれがちなわれわれなのだが、その三土さんのようすがおかしい。
13時に自転車持って厚木駅集合だったのだが、スタート地点にやってきた三土さん、すでにへとへと。
13時に自転車持って厚木駅集合だったのだが、スタート地点にやってきた三土さん、すでにへとへと。
なんと、三土さん、ゴール地点である藤沢市から自転車でやってきたのだ。

…えっ!?
乗ってきた自転車を見たら「藤沢市」と!
乗ってきた自転車を見たら「藤沢市」と!
しかもフリーの身であるぼくにとってすごく不吉な名前(→「なんだか気になるママチャリの名前調べ</a>」)
しかもフリーの身であるぼくにとってすごく不吉な名前(→「なんだか気になるママチャリの名前調べ」)
ぼくを含め他の面々は折りたたみ自転車を電車にのせてやってきたのだが、三土さんはお持ちではなかったようで、レンタサイクルを利用。

「これから厚木まで行くんですよ、ってお店の人に言ったら『えっ!?』って言われました」とのこと。そりゃそうだ。

しかもママチャリ!変速なし!JOB NO!だいじょうぶかしら(だいじょうぶでないことが後に分かります)。
つまり、すでに本日のコース相当を走ってきてしまっているわけだ。往復だ。だいじょうぶかしら。
つまり、すでに本日のコース相当を走ってきてしまっているわけだ。往復だ。だいじょうぶかしら。
ちなみに西村さんは今回のために折りたたみ自転車を購入。いったいどちらが賢いのか。(ぼくをふくめ、だれも賢くありません)

「つらくなったらやめましょう」という方針の下、まっすぐサイクリングが始まりました。
後にこんなことになるとは、このときは誰も予想していなかった。
後にこんなことになるとは、このときは誰も予想していなかった。

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