フェティッシュの火曜日 2013年11月19日
 

あっちこっちにある東照宮

上野動物園の横に鎮座する「上野東照宮」

三つ目の東照宮は、上野公園の中にポツンと存在する上野東照宮である。

上野動物園に行った事ある人や、上野で花見をしたことある人などは、その鳥居を見た事があるのではないだろうか。
上野駅の公園口から上野公園へ
上野駅の公園口から上野公園へ
平日であったが、多くの人出であった
平日であったが、多くの人出であった
上野動物園入口の、左に伸びる路地を行くと――
上野動物園入口の、左に伸びる路地を行くと――
どどんと鳥居が現れる。ここが上野東照宮
どどんと鳥居が現れる。ここが上野東照宮
参道を進んでいくと、現れるのは金ぴか社殿
参道を進んでいくと、現れるのは金ぴか社殿
見た目通り、金色殿とも呼ばれている
見た目通り、金色殿とも呼ばれている
軒周りは極彩色で、やっぱりド派手だ
軒周りは極彩色で、やっぱりド派手だ
上野東照宮は家康の家臣であった藤堂高虎が創建し、現在の社殿は慶安4年(1651年)に建てられたもの。ご覧のとおり、これまた頑張りすぎな感じに豪華であり、重要文化財に指定されている。

日光東照宮は現在大修理の真っただ中であるが、上野東照宮もまたそれに合わせるように修復工事中であった(5年くらい前に訪れた時も修復中だったので、そろそろ終わってるかと思ったが、まだだった)。

しかし、その工事ももうすぐ終わるようで(今年中に完成するようだ)、真新しい金箔や彩色は色鮮やかで、凄まじく派手な社殿である事がうかがえる。

久能山東照宮が国宝になったのは修理後だし、また2012年には同じくハデハデ建築である埼玉県の歓喜院聖天堂が国宝になったので、上野東照宮も近々国宝になるかもしれないですな。
境内には大名たちが寄進した銅の燈籠が並んでいて雰囲気良し
境内には大名たちが寄進した銅の燈籠が並んでいて雰囲気良し

東京タワーのお膝元「芝東照宮」

東京にはもう一ヶ所、東照宮が存在する。東京タワーのすぐ側、芝公園の中に鎮座する「芝東照宮」だ。

芝公園には、増上寺という大きなお寺が存在する。というか、東京タワーを含む芝公園の全域が増上寺の境内だったのだ。芝公園の一角に位置する芝東照宮もまた、かつては増上寺の一部であった。
そういえば、築50年以上の東京タワーも、立派な文化財ですな
そういえば、築50年以上の東京タワーも、立派な文化財ですな
その直下にあるのは、徳川家の菩提寺である増上寺
その直下にあるのは、徳川家の菩提寺である増上寺
本堂は昭和49年の再建で、東京タワーより新しい
本堂は昭和49年の再建で、東京タワーより新しい
その裏手には、徳川家の墓所もある
その裏手には、徳川家の墓所もある
第二次世界大戦前は、この増上寺には日光東照宮にも引けを取らないくらいに立派な江戸幕府歴代将軍の霊廟があったという。しかし、残念ながらそれらは東京大空襲で燃えてしまった。戦災による東京の損失は本当に大きい。

芝公園の南東部に位置する芝東照宮にも、かつては立派な社殿が建っていたというが、それもまた第二次世界大戦で焼失している。
増上寺に比べて、こぢんまりとした感じの芝東照宮
増上寺に比べて、こぢんまりとした感じの芝東照宮
参道が駐車場として利用されているなど、庶民的な雰囲気の神社だ
参道が駐車場として利用されているなど、庶民的な雰囲気の神社だ
昭和44年に再建された社殿もまた庶民的
昭和44年に再建された社殿もまた庶民的
戦前から残るのは、徳川家光が植えたとされるこの大イチョウと、ご神体の家康像だけだという
戦前から残るのは、徳川家光が植えたとされるこの大イチョウと、ご神体の家康像だけだという
増上寺が徳川家の菩提寺であった事、そして壮大な将軍霊廟があった事から鑑みるに、芝東照宮の社殿もかつては上野東照宮のような、豪華極まりないものだったのだろう。

徳川家という後ろ盾があった時代ならともかく、現代において改めてそのような社殿を建てるというのは、もはや不可能に近い事なのでしょうな。

私は少し切ない気分で、芝公園を後にした。

<もどる▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>
デイリーポータルZをサポートする じゃあせめてこれだけでも メルマガ SNS!

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓