土曜ワイド工場 2013年11月30日
 

中国の建設現場は竹アートだった

森の中の子供の基地みたいでわくわくしませんか?
森の中の子供の基地みたいでわくわくしませんか?
高層ビルが立ち並ぶ上海の中に、昔からの生活が残る味のある旧市街がある。ぼくはそこが好きである日もまたなんとなく歩いていたら、建物の修理を行っていた。よくある光景だ。

でもそのよくある工事現場を、通り過ぎないでよく凝らしてみたら、味があって、面白くてたまらなくなった。建物ネタはありふれた建物を立ち止まって見直してからはじまると改めて思った。

ひょっとしたら遠方からでも面白そうと思った読者もいるかもしれない。もっと近くからなめ回すようにアートっぷりを見せつけたい。
変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

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伏見稲荷にいるかのような空間

工事をするからには、モノがパラパラと作業中に落ちるだろう。だから工事現場は入れない、それがぼくらの常識かもしれない。しかし上海の旧市街では違った(中国各地で違うかもしれない)。工事現場の下にもいつも通りの生活があった。
隠すことなく堂々と竹が使われている。その下にはいつも通りの生活がある
隠すことなく堂々と竹が使われている。その下にはいつも通りの生活がある
中を歩くと鳥居の下を歩くような感覚。しかもそこに生活臭がある
中を歩くと鳥居の下を歩くような感覚。しかもそこに生活臭がある
犬の散歩もあれば自転車も通る。こんな風景は常識外ではないろうか
犬の散歩もあれば自転車も通る。こんな風景は常識外ではないろうか
アパートの敷地をのぞくとそこにも足場が!神々しい。
アパートの敷地をのぞくとそこにも足場が!神々しい。
「注意安全」の看板や消火器が等間隔に置かれていて安全にも配慮
「注意安全」の看板や消火器が等間隔に置かれていて安全にも配慮
もちろん登るのも危ないからよい子はまねしちゃだめだよ!
もちろん登るのも危ないからよい子はまねしちゃだめだよ!
下を見ると竹が柱となり立っている。不思議な光景だ。
下を見ると竹が柱となり立っている。不思議な光景だ。
これが足場を支えていると思うと感慨深い。
これが足場を支えていると思うと感慨深い。
よくみると縛っているひもがずれ落ちている。より作りを注意してみるといろんな発見がある
よくみると縛っているひもがずれ落ちている。より作りを注意してみるといろんな発見がある
重さがたりないからかレンガがついている。壁によし、重しによし、レンガは万能アイテムだ
重さがたりないからかレンガがついている。壁によし、重しによし、レンガは万能アイテムだ

見上げてみよう、工事現場を

東京スカイツリーでも通天閣でも、高さがある建築物は上を向いて、おおーっと唸るだろう。この工事現場もしかり、ただ通り抜けたり、つくりや装飾品(アクセサリ)をみるだけでなく、上を向いてこそ価値がある。上を見ると竹でできた足の踏み場のスキマから木漏れ日が差してくる。
芸術的な竹細工だ。
芸術的な竹細工だ。
骨組みを作ってるところだろうか。そこから上を眺めるのも見慣れない光景だ
骨組みを作ってるところだろうか。そこから上を眺めるのも見慣れない光景だ
電信柱との夢のコラボを下から眺める
電信柱との夢のコラボを下から眺める
上の写真もそうだが、長さに統一感がなく、原材料をそのまま使うようだ。出る杭の何が悪いのか。
上の写真もそうだが、長さに統一感がなく、原材料をそのまま使うようだ。出る杭の何が悪いのか。
下から見上げる。金属と違い、それぞれ材料に個性がある。世界にひとつだけの竹。
下から見上げる。金属と違い、それぞれ材料に個性がある。世界にひとつだけの竹。
このクオリティにして合格なのです!
このクオリティにして合格なのです!

おもてなし

ぼくが受けた感動は伝わっただろうか。

建築物がある限り工事があり、工事現場はある。日本だと安全のために壁ができていて入れないが、入れないところに何ともなしに入ったときに、一歩たちどまって周りを見回すと発見がある。かくいうぼくも何年も町歩きして、今になって気づいて面白くてしょうがなくなったのだから、自分に言い聞かせて今後もアンテナを立てていきたい。

日本では工事現場は入れないが、いつも使っている机や椅子の下に潜って、下から机や椅子や景色をチェックすると新しい世界が見えてくる・・・かもしれない。

高層ビルが並ぶ表通りではなく、裏の庶民の通りに面白いものがある。椅子や机も上や横から見る表面ではなく、普段見ない裏側をみると面白い発見があるといいな。

まさに今年の言葉「おもて(に新発見)なし」。
作業用足場、活用されてマシタ
作業用足場、活用されてマシタ
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