フェティッシュの火曜日 2013年12月10日
 

蝶にモテる方法

てふてふにもてもて。
てふてふにもてもて。
蝶にモテモテになれる方法がある。突っ立っているだけで蝶たちがこちらに集まってくるのだ。ただし、オオゴマダラという日本一大きな蝶限定であるが。
1985年生まれ。生物を五感で楽しむことが生きがい。好きな芸能人は城島茂。
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ターゲットは「バカチョウ」ことオオゴマダラ!

オオゴマダラとは日本では南西諸島に分布する蝶で、先ほども触れたとおり日本で一番大きい立派な種である。カラーリングもシンプルな白黒模様でとても綺麗だ。
日本最大の蝶、オオゴマダラ。今回はこいつらをメロメロにして差し上げる。
日本最大の蝶、オオゴマダラ。今回はこいつらをメロメロにして差し上げる。
さらにこのオオゴマダラ、幼虫の頃にアルカロイド系の毒素を含む植物を食べる。成虫になってもその毒が体内に残るようで鳥などに襲われにくい。そのためかフワリフワリとよく言えば優雅な、悪く言えばどんくさい飛び方をするので、素手で捕えることすらできてしまう。そんな様から沖縄では「バカチョウ」と不名誉なあだ名で呼ばれているのだ。
日本最大である他にさなぎが金ピカであることも特徴の一つ。
日本最大である他にさなぎが金ピカであることも特徴の一つ。
そんな蝶だから、捕まえようと思えば何の苦労もなくたくさん捕まえられる。
しかし今回は僕は追う側ではなく追われる側でありたい。向うから積極的に寄ってきてほしいのだ。
沖縄県那覇市にある漫湖公園内の「ちょうちょガーデン」
沖縄県那覇市にある漫湖公園内の「ちょうちょガーデン」
「蝶を呼び寄せる」そんな実験の舞台がこちら。那覇市の漫湖公園内にたたずむ「ちょうちょガーデン」なる温室施設である。
ちょうちょガーデン内部は一見植物園のようだが…
ちょうちょガーデン内部は一見植物園のようだが…
オオゴマダラをはじめ、さまざまな沖縄の蝶たちが無数に飛び交っている。
オオゴマダラをはじめ、さまざまな沖縄の蝶たちが無数に飛び交っている。
ちょうちょガーデン内にはオオゴマダラが数百匹も飛んでいるという。これなら実験の結果もオオゴマダラの羽色のように白黒はっきり出ることだろう。オオゴマダラの羽色のように白黒はっきり出ることだろう。

オオゴマダラは赤が好き?

ではどういった方法でオオゴマダラを惹き寄せるのか?

――先日、散髪中に美容師さんが面白い話をしてくれた。ちょうちょガーデンと同じように蝶を飼育している施設を家族で訪ねたところ、息子さんがかぶっていた赤い帽子にオオゴマダラが殺到したというのだ。そうか!オオゴマダラは赤が好きなのか!
何も対策を取らないままではもちろん一匹も寄ってこない。
何も対策を取らないままではもちろん一匹も寄ってこない。
赤=花の色だと思ってしまうのかな?
赤=花の色だと思ってしまうのかな?
なら赤い服に身を包めば蝶にまみれることが出来るだろう。簡単なことだ。
というわけで着替えてきたぞ!いつでも来いや!
というわけで着替えてきたぞ!いつでも来いや!
ちょうちょガーデンへ向かう道中で、イタリア人でも着るのをためらいそうな鮮やかな赤のポロシャツを購入した。こんな原色バリバリの真っ赤な服を買ったのは生まれて初めてだ。
これでもはや僕は歩くハイビスカス。オオゴマダラも黙ってはいられないはずだ。
いつでも来…あれ?
いつでも来…あれ?
…全然ダメ。群がってくるどころか一匹として寄りつくそぶりさえ見せない。
一匹も来ない…。
一匹も来ない…。
誰がどう見ても、文句のつけようもないほどの大失敗である。
これはどういうことかとちょうちょガーデンの職員さんに尋ねてみると意外な答えが返ってきた。
――オオゴマダラは赤い色に寄って来ると聞いていたんですが…。
「あー、よく聞く話だけど実はあんまり確実な方法じゃないんですよ。確かに赤い服や帽子に集まることもあるにはあるんですが、まったく興味を示してくれないケースの方が多い。なぜか黄色に寄りつくこともあるし、その辺のメカニズムはよく分からないですね。」
えぇー…。

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