特集 2014年1月30日

開幕直前!Sochi特集

!
ズドラーストヴィチェ!(ロシア語でこんにちは)日本の皆さん。
いよいよ来月はソチ五輪開幕ですね!

わたくし、開幕に一歩先駆けてソチに行ってまいりました。ソチとは一体どんなところなのか、気になりますよね? そんな気になるソチを他のメディアに先駆けて案内したいと思います!

思ったより近いところでしたよ!
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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> 個人サイト webやぎの目

ここがソチ

まずはソチで撮ってきた写真をどうぞ。
へー、ここがSochiかー
へー、ここがSochiかー
信号が日本っぽくてびっくりしました!
500m先にSochi Parking
500m先にSochi Parking
信号だけじゃなくて家も日本っぽい。下を走っているのは日本車かな?
ここがソチパーキング。冬季五輪が始まったらいっぱいになるのかも!
ここがソチパーキング。冬季五輪が始まったらいっぱいになるのかも!
パーキングはソチの峠の手前にあるのでここでチェーンをするように案内が出てました。

歩いて行ったら雪に足を突っ込んで買ったばかりのニューバランスがびちょびちょになって足の指先の感覚がなくなりましたヨ。
ここがソチの交差点の全景
ここがソチの交差点の全景
冬季五輪開催が心配になる積雪量だけど、冬季五輪はどこで開催されても雪不足やスタジアムの建設が遅れてると言われるものですよね。

……もう無理っす

テンション高い文体でごまかしてきたが、もう無理だ。ここからいつものだである体に戻る。

ほとんどの人が気づいていると思うが、僕が行ったのはロシアのソチではない。日本だ。
ただソチには違いないのだ。新潟県のソチである。

大きな地図で見る
新潟県柏崎市曽地(ソチ)。旧字では曾地。
柏崎市曽地は柏崎市のはじっこにある。山を超えると長岡市だ。
オバマ大統領が誕生したときに小浜市が盛り上がったように冬季五輪開幕を前に曽地も盛り上がっているかもしれない。

柏崎市の観光協会で行く方法を教えてもらうついでに聞いてみた。
林「ソチ五輪と同じで盛り上がってるとか、そういう話はないですか」 「ないですね」
林「ソチ五輪と同じで盛り上がってるとか、そういう話はないですか」 「ないですね」
メディアの取材が来てないか聞いたみたが「全くないですね」と潔い回答であった。逆を言えば我々が一番のりである。大手マスコミが伝えない真実がここにある。
最寄りの駅から歩こうとしたが無理だったのでタクシーを呼んだ
最寄りの駅から歩こうとしたが無理だったのでタクシーを呼んだ
ここでもソチについて聞いてみた。

・ソチとそういえば同じだね
・ロシアのソチと曽地はイントネーションが違う。曽地は「土地」や「餅」と同じ
・曽地には親戚が住んでるよ

大事な情報をゲットした。曽地の発音である(タクシーの運転手さんの親戚ではない)。これから先は曽地(「餅」のイントネーションで)で地元の人に聞いてみよう。

ロシアに来ました写真を撮るならこの3ヶ所

曽地でSochiのローマ字表記を3ヶ所見つけた。
曽地中交差点。Sochi
曽地中交差点。Sochi
Sochiパーキングまであと500mの案内
Sochiパーキングまであと500mの案内
Sochiパーキング入り口の案内
Sochiパーキング入り口の案内
ロシアっぽい景色を撮りたいならこの3ヶ所の前がいいだろう。漢字部分を隠すようにしてうまく撮影すればそこはもうロシアである。
(ロシアではキリル文字で書いてあるんじゃないかなどの正論を言う場ではない。ここは)

ソチに来てます!とfacebookにあげれば3いいねぐらいつく
ソチに来てます!とfacebookにあげれば3いいねぐらいつく
曽地で見かけたコンビニ兼酒屋兼青果店で冬季五輪で盛り上がってないか聞いてみたところ

「ないない、そんな話ないよ(笑)」

とのことだった。ただ、冬季五輪やるところと同じですよねーと言ったらかなり笑ってくれて嬉しかった。曽地のひと優しい。

オールアバウト曽地

傘が折れるほどの風のなか(比喩ではなくリアルに折れた)、ロシアとか関係なく曽地でぐっときたものたちを紹介したい。
曽地のバス停。鉄道模型ジオラマのパーツみたい
曽地のバス停。鉄道模型ジオラマのパーツみたい
バス停の中の案内。通路を掘る?
バス停の中の案内。通路を掘る?
通路を掘ると言っても玉川兄弟のようなことをしろと言っているのではない。新潟では雪かきのことを雪掘りと呼ぶのだそうだ。雪深い地域らしい言い方である。
曽地の多多神社。まわりがサッシ(寒さ対策?)。
曽地の多多神社。サッシ。
神社は室町時代の様式が残る建築として国指定文化財に指定されているそうだが、サッシという新しい様式が追加されたところを見た気がした。
曽地橋、短い
曽地橋、短い
撮影中に降っていた雨も途中で雪になったりあられになったりめまぐるしい。帰りのタクシーの運転手さんに聞いたところこの天気は珍しくないらしい。
・柏崎はいつもゴウゴウと風がなっている
・たまにドカーンと鳴ることもある
・天気は5分おきに変わる
・冬に青空が見えるのは年に一度か二度
・おとなしい人間が多い
・柏崎の王将がなくなった
などいろいろ教えてくれた。ありがとう曽地の人。
曽地には神殿もあるぞ
曽地には神殿もあるぞ

曽地、意外に近い

冬季五輪が開催されるソチは黒海の近く、トルコの北の方にあるそうだ。東京からだと飛行機乗り継いで最短でも13時間以上かかる。柏崎の曽地は電車の接続がいいと東京からなんと2時間11分でついてしまうのだ。
曽地に行かない理由はない。冬季五輪ならテレビで見られるしね。
知らなかった
知らなかった
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