ちしきの金曜日 2014年3月7日
 

体長1kmのガチョウを描く〜GPS地上絵オールスターズ〜

星座は大地にあったのだ(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
星座は大地にあったのだ(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
ぼくのライフワークに「GPS地上絵」というものがある。カーナビなどに使われているGPSを利用して、街を歩くことによって地面に巨大な絵を描く遊びだ。

これまで本デイリーポータルZでその様子を何回か記事にしてきた。振り返れば結構数がたまってきたので、ここで大集合させてみよう。

そして最新作も紹介だ。その名も「雑司ヶ谷ガチョウ」。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。

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まるで星座

一週間ぐらい地図とにらめっこして、なにかの形に見える道筋を探す(「十五夜に体長2.5kmのウサギの絵を描いた」より)
一週間ぐらい地図とにらめっこして、なにかの形に見える道筋を探す(「十五夜に体長2.5kmのウサギの絵を描いた 」より)
これがGPSロガー。いわば持って歩くカーナビみたいなものですね
これがGPSロガー。いわば持って歩くカーナビみたいなものですね
ぼくはこのGPS地上絵という遊びがたいそう気に入っている。だから新作を描いては何度でも記事にしちゃうのだ。みんなもやるといいと思う。いまはスマホにもGPSロガーアプリがあるから、誰でもやろうと思えばできる。

まず暇があれば地図をじっと見つめ、道の形が何かに見えてくるまで待つ。北を上にしていてはダメだ。方向をぐるぐる変えてあの手この手で道路に意味を探すのだ。

結果、だいたい動物に見えてくる。幾何学的なものはちょっと曲がっただけでアラが目立つし、人間の描写も少しの線の乱れが気になるものなので難しいからだ。
ぼくが初めて描いたのはこのブタ(地図の都合上逆さまになってます)。2006年のことだ。(大きな地図で表示
この遊びをぼくに教えてくれたのは「地上絵師」の石川初さん(twitter: @hajimebs )。ぼくの師匠である。上のブタの設計は石川さんが行い、ぼくがはじめて大地に絵を描いた記念すべき作品となった。

その後、ぼくもなんとか設計ができるようになり、東京を中心に各地に巨大な動物の絵を描いてきた。この面白さをぜひ多くの方々に体験していただきたいと思い、いつも参加者を募って大勢で行っている。

その様子のレポートは以下に。

体長2.5kmの馬の絵を描く(馬込馬)

みんなで「GPS描き初め」をやった(本郷ウサギ)

全長6kmのタツノオトシゴの絵を描いた(目黒タツノオトシゴ)

十五夜に体長2.5kmのウサギの絵を描いた(墨田ウサギ)

銀座でジャメヴュになる方法(銀座お座り子犬)

大人が35人、大雪の中10kmさまよい歩く(蛇崩ヘビ)

踊場サムアップ熊


これらを一度に表示したのが冒頭の画像だ。自分でちょっと感動した。まるで星座のようではないか。
関東平野上空を東から鳥瞰するとこんな。とりたてて意味はないが向こうに富士山を入れてみたかったのです(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
関東平野上空を東から鳥瞰するとこんな。とりたてて意味はないが向こうに富士山を入れてみたかったのです(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)

道がちゃんとしてると描けない

実は東京周辺だけでなく、大阪でも描いた実績がある。
大阪の平野に赤い点が2つあるのが見えるだろうか。(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
大阪の平野に赤い点が2つあるのが見えるだろうか。(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
大阪は野田のあたりに眠っている犬、岸里に走る子ゾウを描いた。どちらもとても苦労した。(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
大阪は野田のあたりに眠っている犬、岸里に走る子ゾウを描いた。どちらもとても苦労した。(GPSログをGoogle earthで表示したものをキャプチャ、加筆)
眠っている犬を描いたログを再生したもの。2チームに分かれて描いた。
こちらは子ゾウ。かわいい。こうして見ると行ったり来たりが激しい。一筆書きだからなー。
眠っている犬を描いた様子は→こちら、子ゾウは→こちら

大阪の方々から「こっちでもやってほしい」と強い要望をいただき、ぼくも東京以外の地に絵を描きたかったのでがんばった。が、大阪はほんとうに難しかった。すごーく楽しかったけど。また大阪でやりたいな。

なぜ難しいかというと、道がきれいに整っているからだ。地上絵設計のきっかけは、特徴的に曲がっている道路が何かに見えるところから始まる。が、大阪中心部はそういう不整形な道路が少ないのだ。

これは、地上絵オールスターを地形図に乗せてみるとよく分かる。

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