チャレンジの日曜日 2014年3月9日
 

愛犬タロの奇跡の物語 〜ウソの泣ける話第3回

一歩間違えば踏切で大事故に……ウソの奇跡の物語が集いました
一歩間違えば踏切で大事故に……ウソの奇跡の物語が集いました
本当にあった泣ける話じゃ物足りない。ウソでもいいからもっと泣ける話にしてほしい。

ぼくらはもう『永遠のゼロ』くらいじゃ足らないんです。『永遠の3』くらいに足しておいてほしいんです(多分3で割ったら割り切れないという内容だと思います)。

もっと泣きたい、誰よりもスッキリしたい。現代のデトックス戦争のなれのはて、泣きたい亡者たちによるウソの泣ける話が今週も集まりました。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます

前の記事:「空の上であったウソの心温まる物語 〜ウソの泣ける話第2回」
人気記事:「リカちゃん人形をダンボールで作ると泣けます」

> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

悪魔超人たちがふえていえる

驚いたことに投稿がふえています。

一回目、二回目の発表でみなさんの心にひそむ悪魔的な才能が掘り起こされていってるようです。マンガ『デビルマン』的なあれです。そこに幸せになるものはだれもいません。

さあ数多くの投稿から選ばれた荒唐無稽な、それも荒々に荒い、泣ける話5編をお読みください。
『夫の借金とやさしい息子の言葉に…』

これは夫が負った借金にまつわるウソの話です。

夫に先立たれ母子二人でがんばって生きていた私たちですがその夫に借金があったことがわかりました。金融会社の話では200万円だというのです。そんな大金ありません。

私は居酒屋のバイトを増やして200万円返しました。すると今度は利息分が払われていないというのです。一体いくら……えっ、1000万!?私は朝に新聞配達もするようになり1000万円返しました。でもまだ新たに借金が見つかったというのです。それが2000万。私は内職もするようになり2000万円返しました。

すると今度はその利息がなんと1億。もうだめだと思ってあきらめかけていたそのとき、牛丼屋の深夜のバイトの案内が目に入りました。1300円!? これだと思いました。

借金を完済した私たちはお祝いにシャンメリーを1本だけあけました。そのときに息子が言うんです。

「お母さん、がんばったね……」と。

気づくと涙があふれていました。お母さん、がんばったよ!

by 御鼻水チャー子
がんばったね!本当にがんばったね!(泣) ざっくりとした金勘定に涙がとまりません。
『タロの奇跡の物語…』

ウソなんですが飼ってた犬に起こった奇跡の物語をします。

セントバーナードのタロがやってきたのは私が3歳のときでした。それからはずっと友達でした。そんなタロが病気をしたのは私が高校生のころ。

「タロ、タロ、苦しいよね……ありがとうね、今まで本当にありがとうね」

タロが静かに息を引き取った後、私は一晩中泣きました。私たちはタロを庭に埋め、そこに木を植えることにしました。

それからが大変でした。タロのサイズほどのペット用棺桶ないのです。私たちは火葬はイヤでしたし、そのまま埋めるのにも反対でした。しかしどこを探してもないのです。「子供用なら……」という業者。私は泣いて怒りました。人と犬とを一緒にするなんてひどいじゃないですか!と。

やがてすべての業者に断られました。そんな棺桶ない。見つかったら奇跡だというのです。放置されるタロの遺体……早くしなくては。

「幅180の高さ150でいいんですか?」

そんな私たちにやさしく声をかけてくれたのが東急ハンズDIYフロアの相談コーナーでした。

by セックスピストルズ
カットの際には3mmとられますけどいいですか……ウワ〜ン!!
「これがiPhone 4s (for Steve)…」

これは、故スティーブ・ジョブスに関するウソの豆知識です。

彼が生前iPhoneの画面大型化に頑なに反対していたのは、マーケティング上の理由ではなく、とあるアップル社員の娘さんが、携帯端末の画面が大きくなった分だけ心臓の機能が低下する病気を患っていたからなのです。なお、iPadはセーフだそうです。

by 夏アユミ
あまりにもいいかげんなウソで泣きました。こんなに雑に作られた感動秘話読んだことありません、ウウッ……
「母が許してくれていた…」

これからする話はウソなんですがきいてください。

私は昔から母と折り合いが悪く、外国で働いていたので母の死にも立ちあえませんでした。

私が帰ってきたのはお通夜のころ。せめてもの思い出とばかりに私は母の祭壇を前にツーショット写真を撮りました。それから「お母さん、許してね。親孝行できなくてごめんね」と泣きました。

後日、そのときの写真を見返しているとお線香の煙がどうもおかしいのです。何かを形作っているような……「い」だ! それはまるで「い」の形のような煙でした。

連写モードで撮っていた次の一枚を見るとその煙の形もまたちがう「い」になっている。そして次の一枚も、えっ、まさか連写モードでこんなに形がちがうなんてと思うほどに。それはまるで「よ」の形に見えます。

い、い、よ……お母さん! お母さんが私を許してくれたんです。私は涙があふれました。

by タ夕タ
ご遺体を連写で撮るという罰当たり……それさえも許してくれる母という存在の大きさに泣きました。ウウッ。
お線香の煙が見たことない形に……
お線香の煙が見たことない形に……
『電車よ止まれ! 命が危ない……』

ウソですけど聞いてください。
2014年の夏のことです。
私は踏切のそばのコンビニでバイトしていました。

踏切を渡っていた軽トラが、突然急ブレーキをかけて停まりました。
大変だ!
近くにいた人がみんなで力を合わせて、軽トラを踏切の外に押し出しました。ちょうど電車も来たのですが、踏切の非常通報装置が効いたらしく、電車は100mほど手前で停まりました。

それからみんなで1時間ほどじーっと見守ったのですが、さすがに真夏、8月の陽光は強烈で、みんなが見守る前で、ミミズは踏切を渡りきる前に力尽きて干からびてしまったのです…

電車の乗客も降りてきて、みんなでミミズのなきがらを線路際に葬って黙祷を捧げたあと、電車は1時間39分遅れで運行を再開しました。電車が発車するときに、ミミズの冥福を弔うように鳴らした「ポッ、ポッ、ポーッ」という汽笛の音が今でも忘れられません…

by 検討中です
全員心がきれいすぎて、美しい世界に涙がとまりません。やはり動物ものいいですね。ミミズをあつめて地中のムツゴロウ王国開いてほしいです。

『東京五輪開催決定にまつわるウソの泣ける話』を募集します

この心のこもってなさ! 投稿にも投稿者にも泣かされっぱなしです。みんなお金の苦労も病の辛さもわかってない。

でもこのコーナーではいいんですよ。ウソなんだから。その代わり外でこんなこと言ったら社会的な死が待ってるので気をつけて。

三回連続で掲載されてる御鼻水チャー子さん、特に気をつけてください。

さて今回も投稿を募集します。

今週からお題を設けてみようかと思います。お題があってもいいですよね、どうせウソなんだから。

お題は『東京五輪開催決定にまつわるウソの泣ける話』にします。おもてなしの裏にはウソの泣ける逸話があるにちがいありません。

・ウソの泣ける話を募集
・できれば400字以内(短いほうがなおいい)
・ウソだとわかるような書き出しで
・お題『東京五輪開催決定にまつわるウソの泣ける話』
・お題は無視してもいい

そういえばこれもウソ泣け話だなとふと思い立って携帯小説『Deep Love』シリーズのあらすじを読んでいました。

参考 Wikipedia 『Deep Love』

出だしが「17歳の女子高生のアユは、1回5万円で援助交際を繰り返す生活を送っていた」でした。その後も不幸のジェットコースターで、食べていたご飯も噴き出すほど泣きました。

第二のDeepLoveを目指せば私たちも社会的な評価をえられるかもしれません。投稿をお待ちしております。
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