ひらめきの月曜日 2014年3月10日
 

麦わら帽子型のパスタが一番ソースがからむ

今記事は終始この色味です。
今記事は終始この色味です。
ソチオリンピックを見ていて気になったことがある。選手たちはメダルの色で一喜一憂するが、審査員の好みや感覚でそれが左右される競技が多くないだろうか。フィギュアスケートはもちろん、スキージャンプにだって飛型点がある。もやもやする。

他人が口をはさむ余地のない個々の力で比較したくなった。そう、どのパスタがソースを一番からめとるかだ。さあ、パスタを取り寄せよう。
1979年札幌に生まれる。人が知らない事を教えるのが好きです。情報源はほぼ池上さんです。

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ロシア関係なし

話が急すぎた。ソースからみやすさ比較をしたかっただけなのに、欲張ってソチの話もからめたらよくわからなくなった。すいません。

要するに、パスタはソースがまとわりつくような形に作られているが、実際に計測して一番からみやすいパスタを調べたいのだ。デイリーポータルZのライターといえば“調べシリーズ”。僕もいつかやってみたいと思っていた。
13種類のパスタが集まった
13種類のパスタが集まった
イタリアのメーカー、ディチェコ。ネットショップでは大体が500gで250円ほどだった。近所のスーパーだと250gで288円だったので、僕はだいぶ得をしている。

さて、どのように順位付けするかを決めなければならない。
重さでしょう
重さでしょう
まず乾燥状態のパスタ50gをそれぞれの茹で時間で茹でた後、200グラムのソースと和える。そしてあくまで自然にパスタのみを食べて、皿に残ったソースの重さを計測する。茹でられてどれだけ膨張するのかもパスタのポテンシャルなので、乾燥状態のパスタで50gを計測することにした。

これから13種類のパスタを食べることになる。飽きが来なくて一番なじみのあるミートソースを使うことにしよう。

オーソドックスなショートパスタ

ではさっそく食べて測っていきたい。
フジッリ、意味は「糸巻き」
フジッリ、意味は「糸巻き」
茹でたてをソースの上にのせて、
茹でたてをソースの上にのせて、
まんべんなく和えます
まんべんなく和えます
幾重ものすき間にからみ付く
幾重ものすき間にからみ付く
うまい!
うまい!
「うまい!」って顔するやつすごくやりたかったんだ。Tシャツだるだるだけど今日は許してほしい。
絵づら悪いな…。
絵づら悪いな…。
皿の重さが550gあるので684g-550gで134g。つまり、からめとったソースの重量は200g-134gで66gとなる。(750gから表示重量をひいても同じ)

食べ残しを見たくはないでしょうから、ここからは計測結果だけお伝えします。
コンキリエ、意味は「貝殻」
コンキリエ、意味は「貝殻」
ソースを潤沢に湛えるが…
ソースを潤沢に湛えるが…
からめとったソースは意外と少なく68g。逆さになるとだだ漏れになるからなー。
 ペンネリガーテ、意味は「溝の付いたペン先」
ペンネリガーテ、意味は「溝の付いたペン先」
シャレた名前を付けたものだ
シャレた名前を付けたものだ
ドロドロ系のソースは穴に入り込みにくいのか、53gにとどまった。
ファルファッレ、意味は「蝶」
ファルファッレ、意味は「蝶」
蝶ネクタイそのもの
蝶ネクタイそのもの
フジッリもそうだけど、我々には“小さいツのあとのラ行”は非常に言いにくい。67g。

安定のロングパスタ

対照実験として普段良く口にするスパゲッティはどのくらいからめとるのかを頭に入れておきたい。
スパゲッティ、意味は「ひも」
スパゲッティ、意味は「ひも」
なんていうか、普通だよね
なんていうか、普通だよね
49gという結果に。いつも僕らがミートソースをからめていたスパゲッティは、期待を裏切って現在最下位となった。過剰な期待をかけていた方が悪いのかもしれない。
カッペリーニ、意味は「髪の毛のように細い」
カッペリーニ、意味は「髪の毛のように細い」
そうめんとほぼ近い食感
そうめんとほぼ近い食感
この頼りなく見えるカッペリーニがすこぶるからめとって、110gだった。多少くどく感じたほどだ。これはあれか、毛細管現象か。細い隙間ほど液体を吸い上げるというあの自然現象を目の当たりにすることができたようだ。ラッキー。(違う可能性大)
フェットチーネ、意味は「小さなリボン」
フェットチーネ、意味は「小さなリボン」
歯応えのあるきしめんといったところ
歯応えのあるきしめんといったところ
イタリアのミートソースにあたる「ボロネーゼ」はフェットチーネを使うのが一般的ということだが、58gという平凡な結果だった。

あまり見かけないショートパスタ

リガトーニ、意味は「千本の線」
リガトーニ、意味は「千本の線」
厚みがあるので表面積は少ない印象
厚みがあるので表面積は少ない印象
からめとったソースは最低の28g。あごを使ったということもあって、満腹中枢が大いに刺激された。
ラザニア、語源は「壺」を意味するラサノン
ラザニア、語源は「壺」を意味するラサノン
スーパー銭湯に落ちてるデロデロの湿布のよう
スーパー銭湯に落ちてるデロデロの湿布のよう
食べ方次第でからまるソースの量は上下しそうだが、ここはあくまで自然に食べて48g。ラザニアはこうして食べるものではない事は重々承知している。参加することに意義がある。
ニョケッティサルディ、意味は「サルディーニャ風の小さなニョッキ」
ニョケッティサルディ、意味は「サルディーニャ風の小さなニョッキ」
ワラジム…
ワラジム…
小さいのでうまく噛み切れずに疲れた。たぶんスプーンで食すと思われる。62g。
カサレッチェ、意味は「家庭的な」
カサレッチェ、意味は「家庭的な」
断面がS字型
断面がS字型
表面が滑らか過ぎるのか39gしかからめとらなかった。すでに満腹ではあるが、食感が楽しいからつい食べてしまう。胃の中でさらに膨張しているのがわかる。バイキングに行った帰り道で食べ過ぎて後悔した事を思い出す。
オレキエッテ、意味は「小さな耳」
オレキエッテ、意味は「小さな耳」
重なった状態のものが多かった
重なった状態のものが多かった
耳というより麦わら帽子という方がしっくりくる。このくぼみにえらくソースが入り込んで133gを記録した。表面も細かく凹凸があるし、重なっていなければもっとからめとっただろう。
フェストナーティ、意味は「花で編んだ綱」
フェストナーティ、意味は「花で編んだ綱」
歯応えがフニフニして面白い
歯応えがフニフニして面白い
表面つるつる系なので、どうしてもソースをまとってくれないですよね。33g。
からめとったソースの量と食感
からめとったソースの量と食感
というわけで、「最もソースのからみやすいパスタは麦わら帽子型のオレキエッテ」という結論を得ることが出来た。金メダルをあげたい。

(表記ゆれがあるパスタ名は検索ヒット件数が最も多い表記を使用しました。)

大いにからめとった

今回、ミートソースというドロドロ系のソースだったが、カルボナーラのようなサラサラ系ソースだったら結果は違っていたと思う。スノーボードハーフパイプでいえば雪面が硬い方が好きだったりとか、力の出る環境がそれぞれ違うように。
アルファベットパスタを取り寄せたら、意外と小さくて使用を断念した。
アルファベットパスタを取り寄せたら、意外と小さくて使用を断念した。
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