コラボ企画 2014年3月17日
 

むかしの絵葉書に写っている場所を探す

再び観光案内所へ

海軍式敬礼のつもり
海軍式敬礼のつもり
再び観光案内所へ戻ってきた。今度は詳しいボランティアの方に色々と聞いてみた。
うーん、どこからだろね?
うーん、どこからだろね?
ーーこの絵葉書の写真を写した場所と同じところで写真撮りたいんですけど……どの辺だと思いますか?
「うーん、こりゃ難しいねえ、だいたい呉の町は空襲で焼けちゃって、古い建物が残っとらんのよ……」

ーーひとつ気になるのが、呉って海の向こうに島が幾つか見えると思うんですけど、絵葉書だと島が見えないんですよね。
「あぁ、呉は軍港だからたぶん後ろの景色は消してあるんよ」
海の後ろに島が見えないのが気になっていたのだが……
海の後ろに島が見えないのが気になっていたのだが……
なんと、戦時改描の絵葉書版である。

戦時中の地図では軍事的に重要な施設を更地にしたり、真っ白にしたりして中の様子が詳しくわからないようにすることがよく行われており、これを戦時改描というのだが、同じようなことが絵葉書でも行われていたらしい。

ちなみに、絵葉書の下に書いてある「要塞認可」という文字も、むかしは軍事的に重要な町の写真は絵葉書にするときに軍の許可が必要だったのだ。

後ろの島が消されている。となると、後ろに島が見えない場所を探さなくてもいいということになるのだが、それだけ位置特定のヒントも減ってしまう。

こうなったらもう、手前から海までの距離を手がかりに勘でさぐるしかない。
壁に貼ってあった古地図を参考に場所の見当をつける。
壁に貼ってあった古地図を参考に場所の見当をつける。
現在の地図でだいたいの位置を確認する
現在の地図でだいたいの位置を確認する
そして出した結論は現在の呉市水道局の浄水場がある辺りのどこか。ということになった。

より大きな地図で 浄水場 を表示
おそらく、ドンピシャで同じ場所。というところは分からないと思うが、似たような風景は必ず写真に撮れると思う。

坂の町・呉

呉の町は平地が狭く、山の斜面にはうように住宅地が伸びている。長崎ほどではないにせよ、坂が多い。

しかも坂の距離が長い。昨年、神奈川の水道道路を自転車で走った時もかなりしんどかったが、呉も負けないぐらいしんどい。
神奈川のときと同じ顔になってる
神奈川のときと同じ顔になってる
死にかけ
死にかけ
普段全く運動しないツケが今きた。一方、同行してくれた安藤さんはこの顔である。
ぼくは全く大丈夫ですねー
ぼくは全く大丈夫ですねー
さすがマラソン完走できるひとは違う。汗さえかいてないように見えた。生命力か。

そんなことを言いつつ、やっと浄水場の辺りに到着した。観光案内所から自転車で30分ほどのところである。
ここらへんからかな?
ここらへんからかな?
うーん、浄水場がじゃまだな
うーん、浄水場がじゃまだな
浄水場からの眺めはかなり近い感じではあるものの、浄水場がじゃまだった。

しかし、左右に迫った山、海までの距離、風景としてはかなり近いと言える。この近くで眺望の良い場所を探してみたい。

色々と歩いて探した結果、浄水場より少し下った場所にあった駐車場からの眺めがかなり近いことを発見した。
ここ、どうですか?
ここ、どうですか?
建物の様子は全く変わっているけれど、かなり近いのでは?
建物の様子は全く変わっているけれど、かなり近いのでは?
間違ってても、これでいいや
間違ってても、これでいいや
さっきまで雪が降るほどの天候だったのがウソのような晴れ間になった。

全く同じ場所か? と言われればたぶん違うだろう。

でも、なんだかとてもいい場所を見つけたような気がしたので、もう間違っててもここでいいやという気持ちになった。

古い絵葉書めぐりけっこう面白い

絵葉書4の「呉市街全景」の場所は完全に特定できたとは言えないものの、この辺りではないか? という場所にまで辿り着くことができた。

最初は「すぐわかっちゃったりしてー」なんて軽い気持ちで考えていたけれど、まったくそんなことはなく、さらに途中、雪に降られたり坂道で半死半生になったりと、それなりに大変であった。

しかし、それ以上に呉のみなさんの親切さが心にしみた旅であった。

呉のみなさんありがとうございました!

地元自慢
現代版地元自慢はこちら。どこかで見たことあるような地元の風景がそろっています。

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