フェティッシュの火曜日 2014年4月8日
 

パトレイバーにネギを持たせる

ネギを持たせることで日常感を演出
ネギを持たせることで日常感を演出
「THE NEXT GENERATION パトレイバー
」の劇場公開に先駆けて、主役ロボットである実物大”イングラム”をいじらせてもらえる機会をいただいた。

僕の印象だが、押井守監督の作品は「ずっと続いていく日常」がテーマのひとつにあると思うので、それに従って僕なりのやり方でイングラムに日常感をプラスしたい。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。
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巨大ロボットと日常感

この作品の世界では大型ロボットが作業用機械として一般化し、日常に溶け込んでいる。つまり、これが街中を歩いていてもそれほど驚くことではないのである。

本当にそうだろうか?
でかい! 整備用の階段が長い!
でかい! 整備用の階段が長い!
注意書きのシールも細かい。階段をのぼると胸のあたりの高さにまでなる
注意書きのシールも細かい。階段をのぼると胸のあたりの高さにまでなる
「汚し」による質感がリアル! だが……。
「汚し」による質感がリアル! だが……。
身長8mと聞いていたのでそこら辺の家と同じくらいの日常的サイズかと高をくくっていたのだが、実際見るとやっぱり大きい。

「近未来を描く場合、ロボットは8mくらいがリアル」というような話を聞いたことがあるが、やすやすと日々の生活に溶け込むとは思えない。

何年修行した人が作ったのか

またどこを見ても緻密である。どこで何年修行したらこんなものが作れるようになるのか。日常の象徴である「ガムテープでとりあえずくっつけてある部分」が1箇所もない。

昔、大仏を作るときは偉いお坊さんが指導したというが、きっとこのイングラムもお坊さんみたいに修行した人が作ったのだろう。徳が高過ぎる。
胸のところを開けると操縦席がある
胸のところを開けると操縦席がある
注意書きのシールも細かい。
注意書きのシールも細かい。
操縦性脇の注意書きシールもちゃんと作られたもの。「指をはさまないように」みたいなものではなくもっと賢そうな内容だった。民間人お断りである。

ただ、デッキのコントロールパネルの一部に大きなホチキスが使われている部分。ここだけは僕にも作れると思った。
デッキについていた制御盤
デッキについていた制御盤
中央のパーツがホチキスだった
中央のパーツがホチキスだった
このように細部にまでわたってリアルに作りこまれているイングラムだが、如何せん大きい。

そう、意外にもイングラムには日常っぽさが足りないのだ。もっと身近に思えるような要素を加える必要がある。

ネギで日常感をプラス

どうしたら日常感を加えられるかを当サイトウェブマスターの林さんに聞いてみたら「ネギを持たせよう」と言う。

ネギの飛び出したビニール袋を手に持っていたら、きっと日常感がでるに違いないと言うのだ。
こういうことか
こういうことか
グラデーションの付いた紙と画用紙を組み合わせる
グラデーションの付いた紙と画用紙を組み合わせる
意外とあっさりネギになった。それを持ってニヤリとする林さん。
意外とあっさりネギになった。それを持ってニヤリとする林さん。
ふだんは見かけることはないくらい大きなネギ袋が出来上がった。

さっそく持たせてみる(というか指先の間接にひっかけてみる)。
持たせる。脚立を使わないといけない。
持たせる。脚立を使わないといけない。

イングラム、ネギを買いに出動!

非効率にもネギだけ買ってきたイングラム
非効率にもネギだけ買ってきたイングラム
今日の夕飯はネギぬたよ
今日の夕飯はネギぬたよ
ネギをイングラムで買いに行った、というシチュエーションだろうか。ネギがちょっとでかいけど。

たしかに日常感あふれる巨大ロボットになっている気もする。だがイングラムは警視庁のものである。私用で使ったら問題だ。
こう見えて1mくらいあるネギ
こう見えて1mくらいあるネギ

企画が地味なことに気づく

確かに日常感は出た。だがこれでいいのだろうか。地味だ。あまりの地味さにため息が漏れる。いや、でも日常とは地味なものだからこれでいいのか?

判然としないが、くじけずに次の撮影に移りたい。

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