ロマンの木曜日 2014年4月3日
 

猫100匹・島民15人の島に行く

島の歴史

路地裏でネコを見かければ急いでスマホを取り出し、シャッターを押す。しかし、この島ではネコだらけなので、風呂上がりのようなテンションでカメラの電源を入れて、シャッターを押せばいい。もはやどう撮ってもネコが写るので、ファインダーをのぞく必要もない。
長毛のネコもいた!
長毛のネコもいた!
この島は元から正真正銘の猫島だったわけではない。最盛期には800人の島民が住んでいた。人島だ。イワシ漁で栄えた島なのだ。

民家が次々に建ち、小学校や中学校もできた。民宿もあったそうだ。半世紀以上昔の話。

しかし栄えた時間は短く、やがて漁師は少なくなり、民家は廃墟となり、小学校、中学校は廃校となった。
廃校になった小学校
廃校になった小学校
現在、この島の漁師は一家族だけ。自動車も自転車も走っていない。お店はなく、民宿もない。

漁師が減ってからも、廃校となった学校を使い、夏は林間学校があったり、観光客が民宿に泊まりに来たりと、漁ではない方向で栄えたようだ。

しかし、バブルがはじけるとそれもなくなったそうだ。バブルの影響はこんな小さな島にもあったのだ。
このお話はこちらのお母さんに聞きました!(民宿を経営していた)
このお話はこちらのお母さんに聞きました!(民宿を経営していた)
お母さんは兵庫の生まれでこの島に来たのは、すでに島民が減りはじめていた時期だ。その当時からネコはいたそうだが、こんなにはいなかった。せいぜい30、40匹だったそうだ。それでも十分に多いように思えるが、現在は100匹。人島が猫島になったのだ。
魚を待つネコ!
魚を待つネコ!
実はネコの数は年によってばらつきがある。今年は気候がよく、生まれた子供が順調に育っているので、このような数になっているそうだ。

ネコに優しい人も多いようでエサをあげる島民の後ろにはネコが行列をなす。釣り客も釣れた魚をあげるので、ネコは食うにはこまらないようだ。
魚をもらったネコ!
魚をもらったネコ!

廃墟の魅力

ネコに目が行きがちだけれど、廃墟もまた見所だ。島民が多かった頃の名残。それが十分に残っているのだ。朽ちてはいるが、当時の生活が見えてくる。ここには間違いなくネコ以上に多くの人が住んでいたのだ。
廃校の小学校にあったレコード
廃校の小学校にあったレコード
昭和40年の小学一年生
昭和40年の小学一年生
昭和40年の小学一年生は現在は子供どころか孫がその小学一年生になっている可能性もある。小学校にあった運動会用のレコードにも時代を感じる。レコードはCDとなり、今ではデータの時代だ。

昭和60年生まれの私だってレコードを知らない。時が止まったという表現があるが、まさにそれだ。その間にもネコは順調に増えたわけだけれど。
時が止まったもの観察する
時が止まったもの観察する
その後、時が止まっていないことを実感する
その後、時が止まっていないことを実感する

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