ちしきの金曜日 2014年4月4日
 

日比谷線に乗って炭鉱へ行く感じ〜池島すてき!〜

坑道かっこいい!でもちょっとこわい!

池島自体は、船に乗って誰でも訪れることができる(アクセス方法はこちら)。が、2001年に閉山したとはいえ(というか閉山したからこそ)ふらっと坑道内に入ることは出来ない。この坑道内見学は予約制だ(詳細・予約はこちら)。
トロッコに乗って、このように山肌に開いた穴にに入っていく。
トロッコに乗って、このように山肌に開いた穴にに入っていく。
あっというまに別世界。
あっというまに別世界。
とはいえ、ここで見ることができるのは「再現」だ。入れるのはほんの入り口までで、ここで実際掘っていたわけではない(とはいえ、雰囲気は充分味わえる)。ほんとうの炭田は、ここから数キロ先の海底のさらに下、地下300m(!)に広がっている。
再現とはいえ、この見たことのない光景にはわくわくする!
再現とはいえ、この見たことのない光景にはわくわくする!
実際にはこんな風に明かりはなくて、ヘッドライトを頼りに作業をしていたという。ぞわぞわする。
実際にはこんな風に明かりはなくて、ヘッドライトを頼りに作業をしていたという。ぞわぞわする。
しかも実際は海底のさらに下。すごい環境だよなあ。
しかも実際は海底のさらに下。すごい環境だよなあ。
そしてこれも再現されていた発破の現場。行き止まり。海底のはるか下で行き止まりって想像しただけでこわい!
そしてこれも再現されていた発破の現場。行き止まり。海底のはるか下で行き止まりって想像しただけでこわい!
炭鉱としては2001年に閉山しているが、現在もインドネシアの人々への技術指導の場として使用されることもあるという。上の「行き止まり」はそのための場所だ。

いやー、それにしてもこういう空間が海底のさらに下にあったのだと思うと震える。

坑道の深さ・長さに思いをはせる

ここで働いていた方から直々の解説をうけます
ここで働いていた方から直々の解説をうけます
ぼくのような工場好きにとって石炭は見逃せない材料だ。例えば製鉄には欠かせない。にもかかわらずいままでぼくはあまり炭鉱のことを知らなかった。おはずかしい。

というのも、巻き上げ機やコンベアなど外に見える構造物はあるものの、炭鉱の神髄たる坑道は地下にあって見えないからだ。ぼくはなにより風景に興味がある人間なので、見えないものに対してどうしてもとっつきが悪い。
しかし、下の図を見てがぜん炭鉱が面白くなったのだ。ぼくは地図見ると興奮しちゃうたちなのだ。
池島炭鉱の実測図というもの。どういうふうに坑道が走って、どこでどれだけ石炭を掘ってたのかが示されている。これを見て鳥肌が立った。
池島炭鉱の実測図というもの。どういうふうに坑道が走って、どこでどれだけ石炭を掘ってたのかが示されている。これを見て鳥肌が立った。
上の図の拡大。池島周辺の部分。島はあくまで基地であって、炭鉱の本体は大海原の下だということが分かる。
上の図の拡大。池島周辺の部分。島はあくまで基地であって、炭鉱の本体は大海原の下だということが分かる。
青とオレンジの網掛け長方形が石炭を掘った跡。地下300mあたりだという。
青とオレンジの網掛け長方形が石炭を掘った跡。地下300mあたりだという。
池島は、いわばたまたま海上に顔を出した、人間にとって都合の良い入り口にすぎないのだ。
坑道は一気に地下600mまで下って、そのラインを掘るときの基準にしたのだと聞いた。上の図の掘った場所はそこから300m上に上がった位置だと。それがこの海の下。なんかくらくらする。
坑道は一気に地下600mまで下って、そのラインを掘るときの基準にしたのだと聞いた。上の図の掘った場所はそこから300m上に上がった位置だと。それがこの海の下。なんかくらくらする。
島には実際の坑道に降りていくための立坑と櫓が残されている。そばに立てられた記念碑の像の視線は下向き。地底の坑道を見つめているのだとか。なるほど!
島には実際の坑道に降りていくための立坑と櫓が残されている。そばに立てられた記念碑の像の視線は下向き。地底の坑道を見つめているのだとか。なるほど!
坑道のいちばん遠いところまでは、直線距離で約10km!
坑道のいちばん遠いところまでは、直線距離で約10km!
なんでこの図を見て炭鉱に「開眼」したのかというと、都市の密度を支えるには、後背に巨大な供給地が必要だ、ということがまざまざと分かるからだ。

それが、今回のこの記事の素っ頓狂なタイトルにつながるのです。まあ聞いてよ。

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