コラボ企画 2014年4月15日

デカい寿司作りました

大きさにビックリ!しかし、いつまで続くかそのテンション。
大きさにビックリ!しかし、いつまで続くかそのテンション。
メガサイズのハンバーガー、乗せすぎ丼。やたらに大きかったり、量が多かったりするメニューがよくあります。

食べたいものが大きくて沢山ある。大きな食べ物というのはなぜかテンションが上がります。上がるのですが、そのテンションは以外に長続きしない。

一口サイズで程良い量が丁度いい。今回は大きな食べ物を作ってそれを確認してみました。
1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

前の記事:豆腐やコンニャクを肉に変える方法

> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

一口サイズが丁度いい

最初に言ってしまいますが、今回は森永チョコビスケット「チョビスケ」とのコラボ記事です。
一口サイズが丁度いい。チョビスケのチョイスバージョン。
一口サイズが丁度いい。チョビスケのチョイスバージョン。
先日編集部安藤さんより「デカい食い物作ってください。」と連絡があった。大体こういう突然の謎のお願いの時は無理な注文であることが多い。以前にもかなり無理な注文があった。

話を聞くと、一口サイズのお菓子がいかに食べやすいかということを比較したいとのことだった。今度は比較的まともな注文だった。
通常の半分以下。一口でチョイ食べには丁度いいサイズと量。
通常の半分以下。一口でチョイ食べには丁度いいサイズと量。
残念ながら私はお菓子を作る技術があまりない。ならばということで作ったのが巨大な寿司というわけだ。この時点で結果が見え見えですが、お腹いっぱいな感じの映像をこの後も見て頂きたい。
デカい寿司、出来ました!
デカい寿司、出来ました!

桜が満開。寿司は大人気。

4月の頭。東京も桜が満開となり、各所で花見が開催されていた。ここ、デイリーポータルZ編集部でも宴を催そうとしていた。
会場設営中。桜の下でなくクロマキー処理用の布の前ですが多分雨の影響でしょう。
会場設営中。桜の下でなくクロマキー処理用の布の前ですが多分雨の影響でしょう。
そこへ食べ物調達係りの安藤さんが帰ってきた。
寿司買ってきましたよー!
寿司買ってきましたよー!
これ!これ!広告の品!
これ!これ!広告の品!
えっ!ちっちゃ!だってこれしか売ってなかったから・・・
えっ!ちっちゃ!だってこれしか売ってなかったから・・・
大きなお寿司が食べたい・・・
大きなお寿司が食べたい・・・
広告の品の寿司はラスト1個だった。この人数でこの量。これはあまりにも寂しい宴だ。桜もなく室内であることよりも寂しい。さあ、どうする。

その頃、馬場寿司では・・・

そんな状況を知ってか知らぬか。連絡を受けたライター馬場改め馬場寿司の大将はシャリの仕込を進めていたのだった。
格好だけは寿司職人。
格好だけは寿司職人。
期待に応えるべく、飛び切り大きな寿司を作ってやろうじゃないか!
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酢飯の上にサクのままの刺身

デカい寿司の作り方は、基本的に通常の寿司と変わりません。
5合分の米。窯からそのまま出す。
5合分の米。窯からそのまま出す。
まず酢飯を作ります。
寿司酢は面倒なら調合済みの物が売っています。炊いたご飯に適量混ぜるだけで酢飯になります。
寿司酢は面倒なら調合済みの物が売っています。炊いたご飯に適量混ぜるだけで酢飯になります。
硬めに炊いた米をほぐして広げ、寿司酢を作り回しかけていきます。あとは切るように全体に混ぜて、うちわで扇いで冷まします。
刺身用のサクで売っていたマグロ。そのまま使います。
刺身用のサクで売っていたマグロ。そのまま使います。
酢飯が出来たら上に乗せるネタ作り。マグロ、サーモン、タイなどは、大きい部分を切り落として形を整えサクのまま使います。
皮はフキンを使えば簡単に取れます。
皮はフキンを使えば簡単に取れます。
イカは足や皮などを取り、他のネタと同じ大きさに切り分けます。
卵5個使用の厚焼き玉子。
卵5個使用の厚焼き玉子。
玉子焼きは切り分けず、そのまま使います。
通常はここから更に適切な大きさに切り分けて寿司ネタとして使われる。
通常はここから更に適切な大きさに切り分けて寿司ネタとして使われる。
ネタが出来たら酢飯を握ります。
こういう状態でご飯を冷凍させている家ありますよね。
こういう状態でご飯を冷凍させている家ありますよね。
本来なら手で握るところですが、あまりに大きいのでラップで包んで成型していきます。ネタに合わせて厚みや大きさを微妙に調整。
用意した容器にミッチリ詰まった。もう一回り大きい容器にしておけばよかった。
用意した容器にミッチリ詰まった。もう一回り大きい容器にしておけばよかった。
イクラ用の軍艦巻きには適当な巾で切ったノリを巻いておきます。一枚では足りないので2枚使用。

あとはこの上にネタを乗せていけば完成です。ワサビはこの上に乗せると大量になり、大変なことになりそうなのでサビ抜きで。お好みで後付けにしてもらいます。
デカい寿司完成!遠近感が狂う大きさ。
デカい寿司完成!遠近感が狂う大きさ。
デカい寿司は、入れた容器の底がたわむ程に重量感があります。思っていたよりも寿司らしくなりました。

お待たせしました!デカい寿司お持ちしました!

さあ、デカい寿司が出来たら急いでお届けせねば!
@nifty到着。御社名は馬場寿司で、訪問先はデイリーポータル編集部で・・・
@nifty到着。御社名は馬場寿司で、訪問先はデイリーポータル編集部で・・・
ラップをかけて風呂敷に包み、速やかに配達。
ちわーっ!馬場寿司です!デカい寿司お持ちしました!
ちわーっ!馬場寿司です!デカい寿司お持ちしました!
キャーデカい寿司が来たわー!
キャーデカい寿司が来たわー!
デカい寿司登場にnifty営業の河合さん、寿司好きの古賀さんのテンションが否応なくあがっていきます。

さて、とんだ茶番に付き合っていただいたところで、食べて頂きましょう。デカい寿司。
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持てない、口に入らない

デカい寿司を早速食べてもらいます。
何処からいったらいいか迷う大きさ。
何処からいったらいいか迷う大きさ。
箸で引き上げて持ち上げます。
箸を下に入れてシャリ全体を持ち上げる。
箸を下に入れてシャリ全体を持ち上げる。
ずっしりと重量感があります。茶碗1杯半近い米とマグロのサク1本だから当たり前か。
思わず笑ってしまうそのデカさ。
思わず笑ってしまうそのデカさ(せっかくなので背景を花見にしてみました)。
横に通常サイズの寿司を並べてみました。その差は明らか。シャリもネタも圧巻のデカさです。

しかし、ここで一つ問題が出ました。
持つと崩れそう。
持つと崩れそう。
一応少し硬めに握ってはありますが、あまりの大きさこれ以上持ち上げると崩れてしまいそうです。

皿に乗ったまま醤油とワサビをつけて、そのままかぶりつくという手もあります。しかし、どうせなら手に取るなり、箸でつまんで食べたいところ。それに、直接かぶりつくと、そのあとこのサイズを全部一人で食べることになります。それは辛い。
柳包丁持ってきました。
柳包丁持ってきました。
こんな事もあろうかと、包丁を用意しておきました。適度な大きさに切り分けます。
4つぐらいに切り分けます。
4つぐらいに切り分けます。
切り分けた物を普通のサイズの物と並べてみます。
シャリもネタも厚みが全然違う。
シャリもネタも厚みが全然違う。
まだかなり通常の物より大きいですが、ひとまず箸や手で持てる大きさとなりました。
寿司というよりオニギリに刺身を乗せたような見た目。
寿司というよりオニギリに刺身を乗せたような見た目。
玉子はそれだけでシャリと同じ大きさぐらいある。
玉子はそれだけでシャリと同じ大きさぐらいある。
多少食べやすくなったところでいざ実食!
噛み切るのが大変。
噛み切るのが大変。
古賀さん曰く「ネタが分厚くて、「噛み切っている」という感じがあった。噛み切る寿司というのは初めて。」とのことだった。サクをそのままですから当然そうなるか。
切り分けたとはいえまだ一口では食べられない。
切り分けたとはいえまだ一口では食べられない。
更に「寿司として一体でおいしいというよりは、刺身がおいしい、ごはんがおいしいという感じ」とのこと。おいしいけれど、一体感は無いようです。
玉子は絶対別々に食べた方がいいと思う厚さ。
玉子は絶対別々に食べた方がいいと思う厚さ。
「寿司ではない、別のおいしい物」との言葉も。食べ物にはそれぞれ適切な大きさがある。そりゃそうだ。

恐れていた時間がやってきた

そして、昼時でお腹が空いていたこともあり、寿司とは別物だがうまいなどといいながら好調なペースで食べ進めていました。
しばらくしゃべれなくなる米の重量感。
しばらくしゃべれなくなる米の重量感。
全員の動きが止まってきました。
お腹いっぱいになってきた。
お腹いっぱいになってきた。
腹が満たされてきて食べ物に対するテンションが一気に下がり始めます。
腹いっぱいになってきたな。
腹いっぱいになってきたな。
しかも、大きさの影響で通常の寿司よりも醤油を使う量が増え、喉も乾きお茶を飲む量が増える。更に満腹感を増します。
おい!作ったんだから残さず食べろよ!と寿司が言っている。
おい!作ったんだから残さず食べろよ!と寿司が言っている。
これはまずい状況です。このままでは寿司が残ってしまう。「この後スタッフでおいしくいただきました」なんてテロップ付けてシレッと流してしまう手もありますが、デイリーポータルでそんな冗談通じない。やるなら「残しちゃった。テヘッ」と本当の事言って終らせるでしょう。

いや、それは良くない!なんとかして食いきります。どうしたらいいか。
懐にひそませたあの箱は!
懐にひそませたあの箱は!
そうだ!サイズを変えたらどうだろう。
一口サイズのあのビスケットは!
一口サイズのあのビスケットは!
食べやすい一口サイズにしてサッと気軽に食べられるようにすれば、止まった箸もススムかもしれない!
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一口サイズ最高!

大きくて見ているだけでお腹いっぱいなデカい寿司。ならば一口サイズにすればサッと気軽に食べられるかもしれない。
ほら、このチョビスケ</a>のように一口サイズにすればいいんです!
ほら、このチョビスケのように一口サイズにすればいいんです!
小手まり握りぐらいのサイズになる。一口で食べやすいサイズ。
小手まり握りぐらいのサイズになる。一口で食べやすいサイズ。
切り分けたデカい寿司を更に半分に切り分けます。一口で簡単に食べられるサイズにするとどうでしょう。今まで止まっていた箸が「これなら食べきれるかな?」となって動き始めました。
一口サイズ最高!
一口サイズ最高!
そして、徐々にデカい寿司は減り、完食したのでした。

めでたし、めでたし。

一口サイズはいいですね!

そんなわけない

えーっと。再びとんだ茶番におつきあいいただきありがとうございます。もちろん一口大にしてもこの人数では食べきれませんでした。
場所を変えて落ち着いて食べ始める。ネタは終わった、食切るぞ。満腹で眠そうな古賀さん。
場所を変えて落ち着いて食べ始める。ネタは終わった、食切るぞ。満腹で眠そうな古賀さん。
握った米が約4.5合分。そこにサクの刺身が4本。玉子焼きがそのまま1本。あとイクラもあります。この人数には多過ぎた。

ということで、若者投入。
編集部の藤原君。20代。食が細い感じに見えるが、聞いたら「普通に食べます」との答えでした。
編集部の藤原君。20代。食が細い感じに見えるが、聞いたら「普通に食べます」との答えでした。
編集部にいた藤原君にも参加して食べてもらいました。
相変わらず口数は少なかったですが「たべづらい」と「おいしかった」と言ってくれました。良かったです。
相変わらず口数は少なかったですが「たべづらい」と「おいしかった」と言ってくれました。良かったです。
幸い藤原君はお昼を食べていなかったようで、こちらが「若いんだからもっと食べなさい」などと親戚のオバちゃん発言をしなくても、次々切り分けた寿司を食べていきます。
無事、完食!
無事、完食!
そして時間をかけて無事完食。
でも、お菓子は別腹。
でも、お菓子は別腹。
寿司は一口サイズぐらいが丁度いい。そう、チョビスケのようにね。

パーティーとかなら盛り上がるかも

握り寿司が食べられるようになったのは江戸時代の終わりごろだそうです。その頃の寿司は今の握り寿司よりも2、3倍ぐらい大きな寿司で、少しの数でお腹いっぱいになったのだとか。今回のデカい寿司は1個分でもかなり腹いっぱいでした。

ただ、見た目のインパクトはかなりの物なので、例えばホームパーティなどで作って出すと受けるかもしれません。やはり、大きい食べ物はテンション上がります。満腹になるまでは。

パーティーなら食べる時に食べやすく一口サイズに切り分けて大人数で食べられるので丁度いいでしょう。手巻き寿司もいいですが、こういうのもアリな気がします。気になる方はやってみてください。
営業の河合さんとは初顔合わせだったので名刺交換。寿司職人ではありません。ライターです。よろしくお願いします。
営業の河合さんとは初顔合わせだったので名刺交換。寿司職人ではありません。ライターです。よろしくお願いします。

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お花見にもビスケット!
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