特集 2014年4月11日

いちごを腹いっぱい食う

いちご狩りに行ってきました。
いちご狩りに行ってきました。
食べ放題タイプの「いちご狩り」に行った。
行くからには、お腹いっぱい食べて食事の代わりにしたい。

そう思って挑んだのだが…。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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イチゴ狩りのシステム

以前行ったイチゴ狩りは、採ったイチゴを箱に詰め、グラムいくらで買い取るシステムだった。子供が猛烈な勢いで摘み、10分くらいで終了した。それはそれで楽しかったが狩り欲は完全には満たされず。その代わり入場料は安く、たしか500円だった。

今回行くのは、摘んだイチゴをその場で食べられる食べ放題のイチゴ狩り。思う存分狩りを満喫できる一方、値段もそれなりにする。

食べ放題の値段設定って、自分が設定する立場だったら悩みそう。イチゴは特に難しいだろう。安くし過ぎても赤字になりそうだし、かと言って大食漢に合わせて値段設定すると高過ぎるだろうし。
訪れたのは、長崎バイオパークがやっているイチゴ狩り</a>。雨だったが、客足が途絶えない感じだった。
訪れたのは、長崎バイオパークがやっているイチゴ狩り。雨だったが、客足が途絶えない感じだった。
今回訪れたイチゴ狩りは、大人1400円、子供1000円。値段は時期によって異なり、今が一番安い。とはいえ、この価格は食事ができる値段だ。

私がよく行く食べ放題の店は、刺身食べ放題で大人1280円、子供780円。まぁ、そこは特別安いにしても、それぐらいの値段のところに行くからには、やはり昼メシとして、お腹いっぱいになるまでイチゴを食べるべきではないだろうか?

…と考え、子供たち二人と共にちょうどお昼時に着くように向かった。
今回のイチゴ狩りの舞台となるハウス。
今回のイチゴ狩りの舞台となるハウス。
この日は小雨。が、ハウスの中は傘が要らないので、むしろ雨の日でも楽しめる絶好のレジャースポットということに後で気付いた。
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中に入り、まずスタッフのかたから説明を受ける。

イチゴはその場で食べる他に持ち帰ることもでき、その場合は100gあたり200円。100gというのは、標準的なイチゴでだいたい8コくらいとのこと。

つまり大人でおよそ56個、子供は40個食べれば、元を取ったことになる計算だ。中には小さいのもあるだろうから、私は70個、子供らは50個を最低クリア基準と定めた。(あくまでも持ち帰り価格を基準に考えた目安だけど)

というところで、バケツとハサミを一人ひとつずつ持って、さっそくスタート。
イチゴ狩りスタート。時刻は12:33だった。昼メシは食べてない。
イチゴ狩りスタート。時刻は12:33だった。昼メシは食べてない。
あ、これ面白い。
あ、これ面白い。

思ってた以上にオモシロ

さて、いちご狩り。

おいしそうなやつを見つけて、ハサミで摘んで食べる。想定を超えたことは何もないが、やってみるとこれが頭で考えてた以上に面白い。

遺伝子の奥深くに刻まれている太古の生活の思い出が喜んでる感じだ。
良さそうなのをみつけたら
良さそうなのをみつけたら
ハサミを使って切り取って
ハサミを使って切り取って
食べる。(これは「さちのか」という品種)
食べる。(これは「さちのか」という品種)
プリミティブな楽しさがある。
プリミティブな楽しさがある。
ちなみに食べた個数を記録するため、
「食べたの数えとけよ!」
と子供たちに言ったところ、
「ヘタの数を数えればいいんだよ。」
と息子(6)から教えられた。
たしかに食べるたびに数を覚えておくのは面倒臭く、その方法がベストだった。
これがイチゴの花か。
これがイチゴの花か。
イチゴのできるまでがよく分かる。
イチゴのできるまでがよく分かる。
!

お腹いっぱいになる気配がない

とりあえず50個くらい食べたが、まったくお腹いっぱいになる気配がない。別腹なのだ。
イチゴが入っていくのは全部別腹で、別腹だけが少しずつ満ちてる感じというか…。

やがてだんだんイチゴのスペシャル感も薄れてきて、そのへんに生えてる実を食ってるような感覚になってきた。

また売ってるイチゴは大きさとカタチを揃える作業が大変なんだ、ということもわかってきた。
丸っこいイチゴを発見。
丸っこいイチゴを発見。
変テコなやつも。子供らが爆笑。
変テコなやつも。子供らが爆笑。
これも子供ら大爆笑。
これも子供ら大爆笑。
4つの品種が楽しめるようになっていた。これは「さがほのか」。上の方が少し白いくらいが食べごろ。
4つの品種が楽しめるようになっていた。これは「さがほのか」。上の方が少し白いくらいが食べごろ。
長いイチゴ発見。「あきひめ」で、細長くなるのが特徴とのこと。
長いイチゴ発見。「あきひめ」で、細長くなるのが特徴とのこと。

そろそろ普通の食事がしたい

結局、いくら食べてもお腹いっぱいにはならず、一同
「ハンバーグとか食べたいよね?」
という気分になったので、このへんで引き上げることに。

最終的に食べた個数は以下となった。
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子供らがよく食べた。私も、持ち帰った場合の値段から算出した目標は一応クリア。腹いっぱいにこそならなかったが、満足度は高い。

スタッフのかた曰く、最高で150個食べたというかたもいたそうだ。

いちごはデザート

結論が当たり前すぎて申し訳ないが、やはりイチゴはデザートだ。聞けば、イチゴは90%が水分とのこと。
つまり我々は水をちょっとずつ飲んでお腹いっぱいになろうとしてたようなものだった。どおりで途中から子供らのトイレが近くなるし、腹にはたまらないと思ったよ。

そして、いちご狩りはレジャー。
レジャーなんだから「元を取る」という考え方自体そもそも間違いだったのだ。

その後、遅い昼食を食べに行った。
ハンバーグうめぇ。
ハンバーグうめぇ。
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