はっけんの水曜日 2014年4月16日
 

地下鉄の鯉のぼり「電車のぼり」堂々完成

電車のぼり完成しました
電車のぼり完成しました
この時期、街角で鯉のぼりを見かける機会が多いと思う。

しかしなぜ鯉のぼりは鯉しか無いのだろうか?

ガリガリ君にナポリタン味がある現代、もっと変わった鯉のぼりがあってもいいはずだ。 鯉のぼりの形を考えれば、細長いものならなんでも鯉のぼりになるような気がする。大腸とかチリ(国)とか、あ、電車もいけるんじゃないか?

というわけで、地下鉄の鯉のぼり「電車のぼり」を作ることにした。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

地下鉄と鯉のぼり、ピッタリの組み合わせでは?

鯉のぼり
鯉のぼり
鯉のぼりは、鯉の滝登り伝説にあやかり、子供の健やかな成長と出世を願って飾られるが、
電車のぼりには、強く(耐久性)、人に優しく(優先席)、正確な(定時運行)電車のような人に育って欲しいという願いを込めたい。

布に印刷してもらった

電車のぼりを作るにあたり、昨年等身大の自分を布に印刷してもらった堀江織物さん(こちらの記事)にご協力いただき、こちらで作った電車の画像データを布に印刷してもらった。
自分で作ったデータを持ち込んで
自分で作ったデータを持ち込んで
巨大印刷機で布に印刷
巨大印刷機で布に印刷
印刷が綺麗すぎてビビる
印刷が綺麗すぎてビビる
業者にお願いして作ってもらうと、本気度が格段にアップする。ふざけて持ち込んだデータなのに、仕上がりがどう見てもそういう商品にしかみえない。

やばい、これは本物だ

印刷した布をあらためて広げてみる。かなりデカイ。布は本物ののぼり旗に使われる布に印刷してもらったので、薄くて丈夫。そして風によくなびく。
全長3メートルぐらいある
全長3メートルぐらいある
とりあえず、シワをのばす
とりあえず、シワをのばす
電車をアジの開きのように印刷したので、これを半分に折り、お腹の部分をミシンで縫い合わせて筒状にし、裏返せばたぶんそれっぽいものができるだろう。

先人たちの知恵を参考にしながら、作業をすすめる。

口部分に難儀する

アイロンがけをかろやかに済ますと、このために新たに購入したミシンで腹の部分を縫い合わせる。
ボビンが巻き取られる様子を眺める
ボビンが巻き取られる様子を眺める
歪まないように合わせるのが大変
歪まないように合わせるのが大変
さすが文明の利器、ミシン。あっという間に縫い合わせが終わってしまう。
なぜかキス顔
なぜかキス顔
電車のぼりの口部分、針金を輪っかの内側に通すというのはなんとなくわかるし、できるんだけど、その口部分と紐の部分をどうやってつなぐかで難儀する。

考えあぐねた挙句、太めの釣り糸を縫いつけてカラビナのようなもので引っ掛けることができるようにした。
この形に至るまでが……
この形に至るまでが……
設計図というものを全くひかずに作ったので、棒にくくりつけるつもりで紐を10メートルも買って使わなかったりと、無駄な出費をしてしまった。
とりあえず、3つできた
とりあえず、3つできた
実は、東京メトロ全路線分をつくろうとしたのだが、さすがに3つ作ったところで根負けしてしまった。

というか、そもそも縫製はすべて妻がやったので、実質的には口の針金の部分ぐらいしか自分では作ってない。
もっと言うと、最初の画像データの作成も妻がやってくれた。印刷は堀江織物さんだし、お前は一体なにをしたのかと言われると、アイデンティティを見失いそうになるけれど、今は「プロデュース」という便利な言葉が世の中にはある。

そう「電車のぼり」をプロデュースしたんですよ、ぼくは。

と、震えながらする言い訳はこのぐらいにしておき、今回制作した3路線の電車を紹介したい。
銀座線・1000系
銀座線・1000系
最近登場した黄色い銀座線。
シルバーの斜体にラインカラーの帯というだけの味気ない電車が多い中、全身黄色の、気でもおかしくなったのかと思うほどコケティッシュなカラーリングが衝撃的。
丸ノ内線・02系
丸ノ内線・02系
生まれて初めて乗った地下鉄。それが丸ノ内線でした。本当はサインカーブが印象的な500形をと思ったけれど、現役車両にこだわったのでこちらを採用。
千代田線・6000系
千代田線・6000系
正面から見ると左側にある非常用トビラが、眼帯をしている侍のようなかっこよさがある千代田線6000系。最近はチャラチャラしたデザインの16000系に次々と置き換わっており、ずいぶん少なくなってきた。

電車は東京メトロの9路線分印刷してもらったのだが、とりあえず、最初に作るのはこの3本にし、うまく行けば残りの6本も追加で作ることにしたい。

どこに揚げるのか?

さて、この電車のぼり。
家はマンションなのでもちろん揚げる場所がない。しかたがないので、棒にくくりつけ、風のありそうな場所で掲げてみることにした。
広い公園で走って揚げる
広い公園で走って揚げる
ただ、残念なことにこの日は風があまりなく、ただ普通に持っているだけではたなびかなかったので、走った。
スタート!
スタート!
お! たなびいてる!
お! たなびいてる!
うぉー!
うぉー!
えんやぁ〜
えんやぁ〜
白鶴、まる!
白鶴、まる!
率直に言うと、大漁旗っぽい。

あるいは、忍者のやたら長いふんどしをつけて、それを地面に付けないように走る修行か。

どちらにせよ、電車の描かれた吹き流しを付けたおっさんが春日和の公園を走り回っているというのは、白昼夢でしかない。

いやいやちょっとまて、鯉のぼりってそんな全力疾走で揚げるもんじゃないだろう。

ということで、もうちょっと風の強そうな場所に移動してみる。
おりゃー
おりゃー
だから、走るのってなんか違うよね?
だから、走るのってなんか違うよね?
もう、疲れた。

電車のぼりポールに揚げたい!

さんざん走り回ったわけだけれど、それって電車のぼりとしてどうなのか? なにか間違ってるようなきがする。

ぜひ、普通の鯉のぼりみたいにポールに揚げたい。

近所の公園にポールがあるのでちょっとだけ揚げさせてもらえないかどうか、区役所に聞いてみた。
しかし、結果は「事故が起きる可能性があるので、個人には貸出してない」と、取り付く島もなかった。
事故の可能性があるので貸出禁止でした
事故の可能性があるので貸出禁止でした

電車のぼり揚げさせてくれるひと募集

「事故が起きる可能性がある」なんて言われたらぐうの音も出ない。世の中100%安全なんてことの方が少ないし……。

しかし、なんだか心残りだ。

「自分の家のポールに電車のぼり揚げてもいいよ!」という方、もしいらっしゃましたら、ぜひ私宛にご連絡下さい。

東京メトロ全路線分9本の電車のぼりを作成し、馳せ参じます!
なかなかきれいにたなびかない……
なかなかきれいにたなびかない……
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