ロマンの木曜日 2014年5月15日
 

偉人生写真をつくる

偉人チェキ
偉人チェキ
インスタントカメラで撮った写真は1点ものである。
印刷したりメールでもらう写真のような複製品ではない。
そしてインスタント写真があるということは、撮った人は被写体に会ったということである。ラーメン屋に貼ってある芸能人のインスタント写真を見ると本人が来たのか、と思う。

じゃあその場で撮ってないものもインスタントカメラで出したら直接会ったみたいに思えるのではないか。歴史上の人物でもだ。
1971年東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。
> 個人サイト webやぎの目

フィルムが手元にある理由

コンセプトありきの企画のように書いたがそうではない。チェキのフィルムが150枚もあり、それを使いたかったのだ。
3月30日に参加者全員がハトマスクをかぶるパーティーを開催した。グランフロント大阪で開催されたこたつ会議というイベントの一環である。
そのパーティーの参加者を撮るために大阪でチェキを買ったのだ。
経費で落とそうと思ったのだが、うっかりして立て替えの申請を出すのを忘れた。そうしてチェキとフィルムが私物になった。
150枚もある
150枚もある
これを何とかして活用したい。しかし飲み会にチェキを持って行くようなキャラでもないし、おっさんなので散歩中に出会った空や猫をチェキで撮ったりもしない。
これで記事の1本ぐらい書ければ御の字だ。そういえばスマホの画像をチェキのフィルムに印刷できるプリンターが発売されていた。
あれがあればフィルムを活用できるんじゃないか。
買った
買った
フィルムを消費するためにまた新しくものを買っていることが気になる人もいるかもしれない。その答えは、欲しかったから、だ。
目的は思いつかないが使ってみたかったのだ。ヌンチャクみたいなものかもしれない。わけもなく欲しい。

国会図書館のサイトにあった芥川龍之介の写真をチェキで出してみた。
生写真っぽい
生写真っぽい
林:「芥川さーん、撮りますよー」
芥川さん:「ちょっと待って、ポーズとるから」
こんな会話の末に撮った写真に見えないだろうか(見える見える!)。この写真が古本屋にあったら僕は多分買う。デイリーポータルZのライターなら3人は買うだろう。
話せば分かるでおなじみの犬養毅
話せば分かるでおなじみの犬養毅
写真館で撮った時代物の写真みたいである。世田谷のボロ市でこういうの売ってる。
見覚えのある横顔は正岡子規
見覚えのある横顔は正岡子規
チェキプリンターのフィルター機能でセピアにした。ふちの白さがちょっとウソっぽい感じがするが写真としてはかなりいい感じに仕上がった。正岡子規が好きになる。
ネット時代に人気が復活したペリー
ネット時代に人気が復活したペリー
余白にサインがあれば一層本物っぽくなるはず…と思ったのだが。カタカナで書いたのとバランスが悪すぎたのが問題か。
あと、ここまで顔がアップだと証明写真っぽくなってしまって偉人感が薄れている気もする。ペリーも東インド艦隊に履歴書を送ったときにこんな写真を貼っただろうか。
そんな歴史ロマン(妄想だけど)を感じる。

よけいな文字を入れて失敗したのがこのふたつ。

チェキプリンターに文字を入れる機能があるのだが、活字が入ると急に生っぽさがなくなる。しかしハッピーバースデーと言われてる野口英世がちょっと嬉しそうに見える。

いっそフィクションならどうか

直接撮らなくてもいいなら架空のものもありである。UFOだ。
デジタルで見るより説得力がある気がする
デジタルで見るより説得力がある気がする
デジタル写真ならフォトショップで加工したろ!と思うが、紙の写真だとUFOの模型吊るしているだろ!と思うから不思議である。

ではフォトショップで加工した写真だとどうだろう。

巨大化したおれ
巨大化したおれ
フォトショップで加工してモニターで見るよりちょっとおやっ?と思わせる。ミニチュアの街のセットの後に立っているようだ。トリックアート美術館で撮れそうな写真である。
さっきのUFOにしてもトリックにしても紙の写真だとアナログな方法でやっているように見えるのが発見であった。社内研修風に言えば「いい気づきを得た」だ。

より古くしてみる

チェキで出した写真はコントラストがはっきりしていて昔の写真みたいになる。たとえば僕がプロフィールに使っている画像もこんな感じである。
オスマントルコ感出た。ちなみにこの写真はこの企画のために使った写真です。 https://portal.nifty.com/kiji/121006157692_1.htm
オスマントルコ感出た。ちなみにこの写真はこの企画のために使った写真です。
これだけでもわけあり感があるが、これをより古く見えるように加工したらオスマン帝国の全盛期のように見えるかもしれない。
ならなかった
ならなかった
昔の擬似カラー写真のように、元の写真をモノクロにして手で色を塗ったのだ。 この記事(「自力カラー写真! 手彩色古写真を作る」 )を参考にした。

昔とかそういう問題ではない気持ち悪さがある。これはチェキで印刷する云々の問題ではなく、パソコン上で色を塗っている時点でうすうすまずいぞと思っていた。
日常の写真も異次元っぽくなる
日常の写真も異次元っぽくなる
ちなみに一番右は昭和の伝説の喜劇王ではなく、去年デイリーポータルZが入居していたヒカリエのコワーキングスペースの人の偉い人である。
チェキのトーンにぴったりすぎて震撼した。

まだ100枚ぐらいある

あれこれ遊んだがまだフィルムが100枚ぐらい残っている。偉人の次はミトコンドリア生写真、ガニメデ生写真もできるかもしれない。どちらもチェキで直接撮ることができないものなので生写真は貴重だろう。
ちなみにガニメデは木星の第3惑星、太陽系一のおもしろい名前の惑星である(個人の感想です)。
ロボットレストランの写真。夢で見たあの景色は本当だったのか…みたいな写真になった。
ロボットレストランの写真。夢で見たあの景色は本当だったのか…みたいな写真になった。
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