ロマンの木曜日 2014年6月26日
 

漫画読み放題の「立川まんがぱーく」に行く

漫画を読むには最高の場所!
漫画を読むには最高の場所!
東京の立川に漫画読み放題の夢のような場所があると知った。

なんでも、入館料おとな400円(こども200円)で1日漫画読み放題なのだそうだ。

漫画喫茶みたいなものかと思いきや雰囲気がぜんぜん違う。そこはとても開放的でのんびりできる空間だった。
小堺丸子 小堺丸子(こざかいまるこ)
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」
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1日過ごしてみよう

今でこそあまり漫画を読むことがなくなってしまったが、皆が大概そうであったように私も子供のころ漫画が大好きだった。おこづかいを貰っては即漫画を買いにいったものだ。

しかし今の時代、そのおこづかいでいろんな漫画が1日中読める場所がある。それが「立川まんがぱーく」だ。
立川駅から歩いて8分くらい。図書館みたいな外観
立川駅から歩いて8分くらい。図書館みたいな外観
かと思いきや、反対側に行くと広場があってオシャレ
かと思いきや、反対側に行くと広場があってオシャレ
施設のサイトには立川駅からいくと徒歩13分とある。こういうのはたいがい短めに書かれていることが多いので実質15分くらいかな、と思ったら8分くらいでついてしまった。そんなケース初めてだ。

あ、もしかしたら子供の足を基準にしているのだろうか。
まんがぱーくのカウンター兼カフェのカウンター
まんがぱーくのカウンター兼カフェのカウンター
というのも、もともとこちらは「立川市子ども未来センター」という名称の建物で、1階は子供を預かったり子供の悩みを相談できるような子育て支援施設だった。まんがぱーくはその2階にある。

大人でも楽しめるのだろうか?

そんなこと知らずに来てしまった。幼児向けしかなかったらどうしよう・・・
靴のロッカーに入館料を入れる。鍵にはカードがついており、それでゲートを通る
靴のロッカーに入館料を入れる。鍵にはカードがついており、それでゲートを通る
いまいる人数が把握できる仕組み
いまいる人数が把握できる仕組み
私がついたのが開館時間の10時。撮影などで10分ほどかかっている間にすでに先客が16人もいた。さすが子供、漫画を読むことに対してすごい気合だ、と思ったら意外と大人も多いぞ。

手荷物用ロッカー(無料)に荷物をいれ奥に進む。
うわ〜!
うわ〜!
なにこれ〜!
なにこれ〜!
入りたい〜!
入りたい〜!

楽園か

初めて生で芸能人を見たときのように目が輝いた(私は中1のとき伊集院光さん)。みんな自分の家にいるかのように好きな格好で自由に漫画を読んでるじゃないか。まるで楽園のようだ。

床はほぼすべて畳敷きになっており、木の板で押入れ風の小部屋がたくさん作られている。小部屋の中はもちろん、その上に寝転がってもいいし、とにかく自由に使っていいのだ。
好きな格好で読めるのはすばらしい。こちらは絵本コーナー
好きな格好で読めるのはすばらしい。こちらは絵本コーナー

蔵書3万5千冊の中から選ぶ

いまこちらにある本は3万5千冊で、ゆくゆくは5万冊まで増える予定らしい。1時間に1冊程度のスピードでしか読めない私には十分すぎるほどの数である。
たくさんあってどれにするか迷ってしまう
たくさんあってどれにするか迷ってしまう
ジャンル別に並べられた漫画たち
ジャンル別に並べられた漫画たち

コナンの隣にゴルゴ

漫画は掲載誌や出版社に関係なく、スポーツ、食など、ジャンル別に並んでいた。

たとえば「科学・技術・産業」ジャンルには名探偵コナンの隣にゴルゴ13が並んでいたりする。絵のテイストや対象年齢がまるで違うので違和感はあるものの、同じジャンルで並んでいると興味がわいてきそうだ。小学生でコナンを読んでいた子がゆくゆくはゴルゴにはまるかもなと思うと面白い。
のらくろコーナー、トキワ荘コーナー、漫画大賞コーナー、マイナースポーツコーナーなど特集コーナーもある
のらくろコーナー、トキワ荘コーナー、漫画大賞コーナー、マイナースポーツコーナーなど特集コーナーもある
エッセー漫画や仕事に使えそうな実用漫画も
エッセー漫画や仕事に使えそうな実用漫画も
大学受験勉強用の漫画もあるのか
大学受験勉強用の漫画もあるのか
雑誌も豊富だ。ビキニ女性が並んじゃってるよ
雑誌も豊富だ。ビキニ女性が並んじゃってるよ
私が一番興味をもったのは「ビジネス・資格・政治・経済」のジャンル。年齢を感じてしまうな
私が一番興味をもったのは「ビジネス・資格・政治・経済」のジャンル。年齢を感じてしまうな

老若男女いける

もちろん普通の少女漫画や、ジャンプ系の少年漫画もたくさん並んでいた。

つまりここには赤ちゃんに読んであげるような絵本から、夢や希望のつまった青春もの、さらにはドロドロとした人間模様を描いた大人向けのものまでバッチリそろっているのだ。来て正解。
味が選べるポップコーン(120円)とオレンジジュース(300円)を購入
味が選べるポップコーン(120円)とオレンジジュース(300円)を購入

生絞りオレンジジュースが旨い

ひととおり漫画を吟味したあとはカフェコーナーで飲み物とお菓子を買ってきた。カフェコーナーは入館者以外も使えるのだが、入館しているとさらに安く買うことができる。

ちなみにオレンジジュースは生絞り。ツブツブが入ってとても美味しかった。
そしてなんとお酒もある!あとで飲もうっと
そしてなんとお酒もある!あとで飲もうっと

お酒に枝豆まで

もうここまででも十分楽しめそうなのに、お酒まであることを知りさらに胸が躍る。初めて芸能人と握手した時のような感じだ(私は伊集院光さん)。しかしまだ時間的に早いので我慢して夜の楽しみに取っておこう。

なお、これらの飲食物は施設内ならどこでも持っていってOKだ。
館内には静かにクラシックが流れてて落ち着く。至れりつくせりですなあ
館内には静かにクラシックが流れてて落ち着く。至れりつくせりですなあ
たまに上によじ登る子供の足が見える
たまに上によじ登る子供の足が見える

外でも漫画

昼を過ぎたあたりで小腹がすいてきてしまった。こういう時のためにカレーやラーメンもある。私はハヤシビーフ(小・230円)とホットケーキ(90円)をオーダー。
カレーライスやハヤシライス以外は冷凍のため自分でチンします
カレーライスやハヤシライス以外は冷凍のため自分でチンします
テラスで食事ができる。もちろん漫画を持っていってOK
テラスで食事ができる。もちろん漫画を持っていってOK
いや〜気持ちいい。仕切りのむこうは一般客
いや〜気持ちいい。仕切りのむこうは一般客
外に出ると、明るい日差しと芝生や大木の緑が目に写り、優しい風が心地よかった。このときドカベンを読んでいたのだけど、汗臭いスポーツ漫画のはずがちょっと爽やかなものに感じる。

思えばこんな風に外でゆったりと漫画を読むのは初めてだ。カップルが1冊の漫画を一緒に読んでいる姿もあったし、デートにもいいかもしれない。
夕方あたりになると人も増えてきた。マットで仕切りを作るつわものも登場。子供は自由だ
夕方あたりになると人も増えてきた。マットで仕切りを作るつわものも登場。子供は自由だ
夕方、ちょっと肌寒くなり館内に戻ると人が少し増えていた。基本は静かなのだけど時折子供たちのテンションが上がりカフェのお姉さんに優しく注意されるシーンもあった。そりゃあこんなとこ来たらテンション上がるよなあ。

そんな子供たちも、18時には帰る時間。それから閉館時間までは大人たちだけの時間になる。
子供たちがいなくなってさらに静かに
子供たちがいなくなってさらに静かに
開館時間からずっとこの場所にいた人も帰った。さすがに一日中いる人はマレか。
開館時間からずっとこの場所にいた人も帰った。さすがに一日中いる人はマレか。

1巻と最終巻だけ読むの面白い

しかしそれにしても、私は漫画を読むのが遅いようだ。ここにはたくさんの漫画があるのになかなか読み進まずもどかしくなる。そこで、1巻を読んだら思い切って飛ばして最終巻を読む、というぜいたく読みをしてみた。

そしたらこれがなかなか面白い。ドカベンのようにまったく別物の話になっていて面白いというのもあれば、女帝のようにウルっときてしまう漫画があるのだ。時間の無い人向けのお勧めの読み方である。
「女帝」は1巻と最終巻の2冊だけで泣けた。すごい
「女帝」は1巻と最終巻の2冊だけで泣けた。すごい

ソワソワしたまま終わった一日

こんな感じで、朝の10時から夜20時まで、たっぷり10時間をここで過ごした。

のんびりゆったりとした時間が過ごせた。…のは間違いないけど、漫画に囲まれてドラえもんの押入れのようなスペースはなんだかずっと嬉しくて、結局最後までソワソワが残っていた。

それはまるで、芸能人と初めて会話をした日の帰りのようだった(しつこいけど相手は伊集院光さんだ)。
最後の客。このあとお酒飲み忘れてたことに気づいて落ち込んだ。漫画に夢中だったのだ
最後の客。このあとお酒飲み忘れてたことに気づいて落ち込んだ。漫画に夢中だったのだ

京都の楽園との違い

実は京都にも同じように漫画読み放題の楽園施設がある。以前尾張さんの記事で出てきており、写真を見るとそちらの方が断然広そうで、芝生の上で読めたり多角的に漫画を知れる施設のようだ。ガイドブックにも載っているのか、観光客も多そう。(当時より値上がって800円になってる)

いっぽう立川まんがぱーくはそれに比べたら小規模だけれど、お菓子とジュースを持ち込んだ一畳分の小さな世界は、子供のころ憧れた秘密基地を味わえたようで、それはそれでたいへん楽しく満足だった。
初めての島耕作。長いので1巻だけを読んでいったが課長まででタイムアウト
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