フェティッシュの火曜日 2014年7月1日
 

おじさんについていく山菜採り

初対面のおじさんについていく山菜採りの豪華二本立て!
初対面のおじさんについていく山菜採りの豪華二本立て!
山菜採りが好きである。といっても一人で山に分け入るのではなく、コバンザメのように山菜採りが好きなおじさんについていくのが好きなのである。

昨年は佐渡島でおじさんについていったが、今年は富山県氷見市と山形県最上町の2箇所で、それぞれ初対面のおじさんについていくことができた。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

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富山県氷見市でわらび採りにいく

ゴールデンウィークに富山県氷見市へと旅行した際、半日ほど時間が空いたので、氷見在住の友人の紹介で、地元のおじさんと山菜採りにいくことになった。

そのおじさんの名前は岩瀬さん。山菜採りが趣味というよりも、生まれ育った氷見での地域密着型生活に組み込まれた年中行事の一つという感じのようだ。

山菜採りのメンバーは、私と友人2人に加えて、アメリカからやってきた船大工のダグラスさん。なかなか個性豊かなパーティである。

この時期に収穫できる山菜はワラビらしい。急に決まったツアーということで、軽い感じのお散歩感覚の山菜狩りに出発だ。
岩瀬さん。根っからの氷見っ子。
岩瀬さん。根っからの氷見っ子。
そして和船も作れる船大工のダグラスさん。
そして和船も作れる船大工のダグラスさん。
前日はこちらの方にお願いして定置網の船に乗せてもらった。氷見はダンディなおじさんが多くて楽しい。
前日はこちらの方にお願いして定置網の船に乗せてもらった。氷見はダンディなおじさんが多くて楽しい。

棚田を眺めながら目的地へ

富山県氷見市は、富山湾に面した漁業の盛んな街。海岸線に立ち並ぶ独特すぎる建物を眺めながら西の方向へと車2台で走り、山へと登っていく道に向かって左折。

しばらくすると、海を臨む高台から見事な棚田が見下ろせた。春なので空気にモヤが掛かっているが、なかなかの絶景である。氷見には魚のイメージしかなかったのだが、富山なのだから米どころでもあるのだと今更ながら知る。
すごくわかりにくいけれど、山の向こうに海が見える。よく晴れた日なら、海の向こうにさらに山が見えるそうだ。
すごくわかりにくいけれど、山の向こうに海が見える。よく晴れた日なら、海の向こうにさらに山が見えるそうだ。
山を走る道はだんだんと細くなり、そろそろこの辺りかなというところで、前を走っていた岩瀬さんの車が、明らかにすぐそこが行き止まりの急な坂道へと突っ込んでいって焦る。

そして何事もなかったように車から降りてきて、「ここから歩きだから!」といった。

どうやら邪魔にならない場所に駐車をしただけらしい。
写真だと分かりにくいけれど結構な坂でした。
写真だと分かりにくいけれど結構な坂でした。
岩瀬さんとはこの旅ではじめて知り合ったので、何歳なのか、何をしている人なのかは知らないのだけれど、その歩く姿は元気そのもの。

登山とかトレッキングとかとはちょっと違う、散歩の延長線としての山歩きに慣れている感じで大変渋い。

ワラビ採りなんて岩瀬さんにとってはまさに散歩のようなもので、普段着に軍手をしただけの格好だ。入れ物も竹かごとかではなく紙袋である。ユニクロ行った帰りみたいなカジュアルさだ。
ピンと伸びた背筋でスタスタと進む岩瀬さん。
ピンと伸びた背筋でスタスタと進む岩瀬さん。
「ワラビを入れる袋ある?」
「ワラビを入れる袋ある?」
そしてうまそうなキノコを見つけて興奮する私。
そしてうまそうなキノコを見つけて興奮する私。
ものすごくおいしそうなんだけれど、なんのキノコだかさっぱりわからないのでスルー。山菜狩りだけどキノコ図鑑も持ってくればよかった。
ものすごくおいしそうなんだけれど、なんのキノコだかさっぱりわからないのでスルー。山菜狩りだけどキノコ図鑑も持ってくればよかった。

立派なワラビを発見!

ワラビが採れるのは、美しい棚田が並ぶエリアの少し上にある、日当たりのいい斜面。「里山の春」という言葉が相応しいロケーションである。お弁当でも持ってくればよかったか。

岩瀬さんに続いて気分よく歩いていると、まだ低い黄緑色の草むらの中に、ニョキッとネコパンチを彷彿とさせる独特の姿を発見。

ワラビだ!しかも太くてうまそう!
ここにゴザを敷いておにぎり食べたい。
ここにゴザを敷いておにぎり食べたい。
絵に描いたような見事なワラビ!
絵に描いたような見事なワラビ!
ズームで撮ったら、ずいぶんと男らしい写真になった。虫いるし。
ズームで撮ったら、ずいぶんと男らしい写真になった。虫いるし。
この場所は岩瀬さんのお気に入りのワラビスポットだそうで、太くておいしいワラビが生えてくるだけでなく、散歩ルートとしても最高のようだ。

ワラビをポキポキと折りながら山道を歩いていくのだが、ちょっと開けた場所では必ず海を見下ろす絶景が広がっている。コンデジではなく一眼レフのカメラを持ってくればよかった。
急な斜面を手すり付きの階段でもあるかのようにスルスルと降りていく。
急な斜面を手すり付きの階段でもあるかのようにスルスルと降りていく。
耕作放棄地の棚田はちょっとした廃墟の雰囲気。
耕作放棄地の棚田はちょっとした廃墟の雰囲気。
写真の100倍くらい実物は綺麗です。
写真の100倍くらい実物は綺麗です。
ニョキニョキ。恐竜の人形持ってきて並べればよかったか。
ニョキニョキ。恐竜の人形持ってきて並べればよかったか。
デンプン質の多いクズの根(葛粉の原料)が、そこらじゅうでイノシシによって掘られている。
デンプン質の多いクズの根(葛粉の原料)が、そこらじゅうでイノシシによって掘られている。
そういえばワラビの根からとった澱粉でワラビ餅を作るそうだが、これから澱粉とるの大変そうだね。
そういえばワラビの根からとった澱粉でワラビ餅を作るそうだが、これから澱粉とるの大変そうだね。

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