ひらめきの月曜日 2014年9月8日
 

目が光って回って飛び出す

澄んだ瞳をしている
澄んだ瞳をしている
理由は不明だが、なにかしら光っていると嬉しい。
光を放つものに対して感じる、かっこよさや憧れ。あと、なにかしら回っているのも嬉しい。こちらはかっこよさより、楽しさを感じるのだと思う。

飛び出すのもそうだ。

そういうわけで、自分の目をそうさせてみた。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」
> 個人サイト テーマパーク4096 小さく息切れ

かっこよくなりたいという迷路

かっこいいものは、なにかにつけて光る。家電の電源ボタンも押すと光るのをよく見かけるし、ただ光るだけなのに、うっかり「かっこいい!」と思ってしまう。
光ることへの憧れを具現化したい
光ることへの憧れを具現化したい
「光る!かっこいい!」そこまではいいだろう。続けて「だから自分も光りたい!」と思ってしまったのが今回の企画だ。

光らせるならやっぱり目だろう。鉄腕アトムだって目が光る。空を飛ぶとか10万馬力は無理だけど、目が光るのはなんとなく親しみが湧くすごさだ。
魂を抜かれた自分
魂を抜かれた自分
100円とは思えないかっこよさ
100円とは思えないかっこよさ
とは言え、自分の本物の目を光らせるのはどうしたらいいのかわからない。ここは自らの分身を作って光らせるという、現実的な路線を選びたい。

用意したのは、自分の顔写真を段ボールに貼ったものと、100円均一で買ってきたミニLEDライト。
つぶらな瞳ってこういうことか
つぶらな瞳ってこういうことか
今回の工作の内なるテーマは「作り手にやさしいテクノロジー」。難しい技術は初めから放棄し、望んでいる状態に最短距離で近づきたい。

だから、くり抜いた瞳にライトをはめ込んで完成である。
何かが起きる予感
何かが起きる予感
ライトを入れただけで、なぜだか怪しい雰囲気が漂いはじめる。たったこれだけで滲んでくるサイボーグテイスト。どちらかというと悪い方のサイボーグだ。
クリスタルな瞳に吸い込まれそう
クリスタルな瞳に吸い込まれそう
なんとなく箱にくっつけてみたところ、その唐突さと瞳の透明感が拮抗して、ますます意味がわからなくなってきた。自分でしたことなのに、眼前にある事実を解釈できない。

かっこよくなりたいという当初の目的を見失わないうちに、ライトのスイッチをひねろう。
スイッチオン!
スイッチオン!
はい、光りました。約束通りに目が光りました。

念のためアニメーションでもご覧ください。
僕はかっこよくなれたのだろうか
僕はかっこよくなれたのだろうか
宇宙からのメッセージでも送られてきそうな感じもするが、そうしたメッセージ性は一切ない。かっこよくなりたいという気持ちを実現しているだけだ。

物事というのは様々な角度から見ることが大切なので、向きを変えて見てみよう。
…………
…………
ピカー!
ピカー!
正面から向き合うと、光の環の広がりが美しい。そして、光だけ見ていれば美しいのに、箱にくっつけた顔という全体像を含めると、美しくなくなるのが悲しい。

どういう念なのかはともかく、念のためアニメーションでもご覧下さい。
よし、かっこいい
よし、かっこいい

いつもより余計に回しておきたい

かっこよくなることには成功したので、次は楽しさの要素を取り入れたい。目を回そう。

メリーゴーランドや観覧車が意味不明なまま楽しいように、回るというのは人類の原始的な部分を刺激する楽しさだと思う。
100均はローテク工作の聖地
100均はローテク工作の聖地
ザッツ・雑
ザッツ・雑
人類レベルに話を広げたところで、実際やるのは低レベルの工作だ。ゼンマイ式のおもちゃ扇風機を切り裂き、動力として必要な部分だけを確保。あとは目を貼り付ければ根幹の部分は完成。
これでも一応、微調整に苦労した
これでも一応、微調整に苦労した
実装には、人類史上最も重要な発明の1つであるガムテープを採用。作り手にやさしいテクノロジーの精神は、こうしたところにも生かされている。
優しい目をしている
優しい目をしている
何かが起きそうな緊張感を孕みつつも、目が光るときと比べて、人間らしい温かさが漂っている。あとは扇風機のスイッチを入れたら、回ることの楽しさが涼やかに届いてくるはずだ。
よし、楽しい!
よし、楽しい!

あとは飛び出せば無敵

目が光って回ればもう十分だが、より完璧に近づくために飛び出させたい。

数年前から3D映画が人気を集めているように、飛び出すことは問答無用ですごいと言っていいだろう。飛び出して見える、だからなんだ、かっこいいじゃないか。
よーし、飛び出すぞ
よーし、飛び出すぞ
素材となる写真も、飛び出そうとする勢いのある表情を意識して撮影した。
頼りにしてるぞ、ガムテープ
頼りにしてるぞ、ガムテープ
今回も、先の工作でしっかりと装置を固定した実績のあるガムテープテクノロジーを採用。手でちぎるとき、ビリッ!と静寂を破る音を放つのが頼もしい。
ビヨーン
ビヨーン
カタツムリを彷彿とさせる
カタツムリを彷彿とさせる
制作中のテストプレイでもなかなかの手応え。あとは実装だが、扇風機のときと違って微調整の必要もなく、顔設置箱にくっつけるだけでよいという手軽さが嬉しい。
なんだろうね
なんだろうね
想定していた3Dのすごさとはまた違った雰囲気。3D映画は平面的なスクリーンに投影したものに過ぎないわけであって、これが実際の3次元の凄味なのだ。
頭の中で「マンボNo.5」を流して下さい
頭の中で「マンボNo.5」を流して下さい

夜中に出会いたくない自分
夜中に出会いたくない自分
目が光って回って飛び出す。小学生の自由工作以下の技術で実現できた。

家族に見せて感想を聞いたら、言葉に詰まって何も言ってくれなかった。心の中で、かっこよさと楽しさとすごさが入り混じっていて、言葉にできなかったのだと思う。
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