ひらめきの月曜日 2014年9月29日
 

プログラムで笑わせろ!「普通じゃないプログラム」発表会

手に汗握るハックの応酬

そんな感じでアブノーマルなプログラムがたくさん発表されて、発表会はそれだけで十分面白い。しかしこの発表会の醍醐味は、さらにもうひとつあるのだ。それが、飛び入り参加が可能という点。
飛び入り歓迎
飛び入り歓迎
ということは、つまりその場で即興で作った作品も発表できるということ。
そうすると、何が起こるのか。

たとえば、下の写真は発表会序盤に登場した作品。画面に表示された色を見て、RGBのカラーコードを当てるゲームだ。作者は明治大学理工学研究科 小池達也さん
はっきりいって人間が解くのは無理
はっきりいって人間が解くのは無理
この無理ゲーぶりがこの作品の笑いどころでもあるのだが、発表者は発表の締めに「正解したい人はハッキングしてください」と発言。

そしてそのわずか30分後、飛び入りの発表者が登壇した。明治大学FMS2年 宮代理弘さん。
ハックしてきました
ハックしてきました
不可能はなずの問題、みごとに正解!
不可能はなずの問題、みごとに正解!
こうしたハックの応酬が展開されるのである。これはほんと手に汗握る。

もう一例、見てみよう。
イベント序盤、明治大学宮下研究室 高橋治輝さんの発表
イベント序盤、明治大学宮下研究室 高橋治輝さんの発表
写真は、アクセスすると光るランプつきのUSBメモリ。このUSBメモリを自在に光らせるために、プログラムから時間制御でファイルを書き込んでやる仕組みが発表される。
(説明でピンと来ない方は動画でどうぞ→Youtube
これが、午後の部に突入した段階で応用編登場
これが、午後の部に突入した段階で応用編登場
次に、先の発表の応用で、USBメモリのランプでモールス信号をおくる仕組みが発表される。明治大学 宮下研究室OB 永瀬さんによるもの。この間、わずか2時間ちょっと。
そしてさらに2時間後、今度はその逆で、USBメモリから送られたモールス信号を読み取って、テキストを復元するプログラムまで作られてしまった。最初はUSBメモリの光を操るだけだったのに、あっという間に通信手段として確立されてしまったのである。

瞬時にこういうものが作れてしまう技術力もすごいのだが、それをその場で発表できてしまうこの会の自由さもすごいではないか。


来年も絶対見る

この発表会は、明治大学の宮下研究室が主催で毎年開催しているもの。
最後に、研究室の宮下先生と、運営委員長の高橋さんにうかがったお話を。

もともとは、市販本のサンプルプログラムから離れてオリジナルのプログラムを自由に作ってほしいという思いから、宮下先生が「普通でないものを発表する」という課題を出したのが発端だったそうだ。それが好評だったため、翌年からイベント化されたとのこと。

発表内容に加えて、さっき僕が「ハックの応酬」としてご紹介したようなコール・アンド・レスポンスもABProの醍醐味で、発表しながらも皆さらに実装を続けている、というのも面白いところ。

発表内容は毎年バラエティに富んでいて、新技術や話題のガジェットもすぐに投入される。と同時に、Wordのマクロでマリオを作るとか、今年なら音楽制作用のソフトでゲームを作るとか、動作環境自体も「普通じゃない」の要素の一環になってきているそうだ。

そういうわけで、もはやその「普通じゃない」のあり方すら「普通じゃない」感じになってきているこの発表会、来年はどんな異常なプログラムが出てくるか、絶対にまた見に行きたい。
FLStudioという音楽ソフト上で動くゲーム(フォルダアイコンを動かして上から降ってくるりんごをキャッチする)。明治大学FMS1年、小渕豊さん作
FLStudioという音楽ソフト上で動くゲーム(フォルダアイコンを動かして上から降ってくるりんごをキャッチする)。明治大学FMS1年、小渕さん作
主催の明治大学 宮下研究室によるレポートも掲載されています。この記事に出ていない発表も大量に掲載されていますので、あわせてご覧ください。

明治大学 宮下研究室 ABPro2014レポート

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