コラボ企画 2014年11月10日
 

超高級いつもの朝ごはん

これが超高級?
これが超高級?
突然だが、くじで6億円当たったとする。

どうしよう。

僕ならたぶん人には言わずにだまっているんじゃないかと思う。だまってはいるけど、でもやっぱりひそかに贅沢はしたい。

今回は6億当たった人がその使い道について考えます。



※実際には当たっていないので安心してください。今回は6億当たるBIGとのコラボなので想像しているだけです。派手な使い方はライブドアニュースでも想像中。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
> 個人サイト むかない安藤 ツイッター

6億当たったぞ、どうしよう

すでに知ってる人も多いかと思うが、BIGは1等が当たると最高6億円である。

6億。

意味がわからないだろう。30年で使い切るには毎日5万円くらい使わないといけないのだ。宇宙である。

想像もできない話だけれどせっかくの機会である、ここから先は6億当たったとして話を進めさせていただきたい。昨日買ったBIGが当たっちゃってさー、6億もらったんだよねー。
それじゃぱーっと行くか!
それじゃぱーっと行くか!(参照:セレブっぽい写真を撮る方法
とはきっとならないと思う。

もし僕が6億当たったらセレブっぽく振る舞うこともなく、人には内緒にしておくんじゃないか。なんとなくだけれどその方がいい気がするからだ。

でもせっかく当たったのに今までどおり暮らしていくのもちょっともったいない。

そこで今回は6億当たったことが人にばれないよう、見た目は今のままで贅沢な暮らしをしてみたいと思う。

いつもの朝ごはんを超豪華にする

たとえば朝ごはんである。

我が家の標準的な朝食がこちら。
ザ・朝食。
ザ・朝食。
改めて写真に撮るとなんだこの質素。でもまあだいたいこんなものではないか。

これでかかった材料費は以下の通りである。

鮭:98円
ブロッコリー:10円以下
納豆:33円
味噌汁:10円以下
ご飯:50円

合計:約200円くらい

安い。これでは一生かけても6億使いきれる気がしない。

人に知られないよう見た目は変えず、かつ贅沢な朝食というのはできないものだろうか。材料を超高級にしてみるというのはどうだろう。

入ったことのない店で買い物をする

見た目は同じだけど個々の材料が高い朝食を作る。それはきっと自分にしかわからない贅沢といえよう。

高い食材といえばここ、新宿高島屋の地下である。前にライター古賀さんが記事で「高級スーパー界のラスボス」と書いていて、それまで行ったことがなかった僕はますます行くことができなくなったのだ。
お入口だぞ。入口に「お」を付けたことあるやついるか。
お入口だぞ。入口に「お」を付けたことあるやついるか。
でもいまなら行ける、だって6億当たったんだから。

高島屋の地下、そこには紀ノ国屋という高級スーパーが入っている。

エスカレーターを下っていくとすでに買い物したと思われる武者たちがそぞろ歩きしていた。みんな紙袋を持っている。
近所の八百屋にはこんな紙袋ない。
近所の八百屋にはこんな紙袋ない。
ビニール袋の方が効率的だし帰ってからも自転車のサドルにかぶせたりして使えるから得だろう。そこをあえて紙袋にこだわるのは高級スーパーのラスボスとしての意地だろうか。

ここにこれから僕は入るのだ。
すでに呼吸が速くなっている。
すでに呼吸が速くなっている。
紀ノ国屋で買い物することを決めた日の朝、銀行でいくらおろせばいいのか悩んだ。1万くらいだろうか。足りないよりは多い方がいいだろう、2万。いやもしかして予想をはるかに上回る可能性もあるかもしれない、3万。

悩んだ末、わからなくなってカードを使うことにした。カードなら今使っても引き落とされるのは来月である。それまでに気持ちに折り合いを付ければいいのだ。本当に6億当たったらこういう悩みも計算もなくなるのだろうか。それは楽なような、寂しいような、である。
いきます。
いきます。
ピカピカに磨かれた重厚なガラスのドアを引き開け、6億当たった僕は奥にある紀ノ国屋へと直行した。

へー、ここが紀ノ国屋かー

マイファースト紀ノ国屋の印象はというと、ごめんよく覚えていない。平静を装って入店したにもかかわらず、会場をざっと一周してから何も買わずに出てきてしまった。まさかアボカドが432円するとは思わなかったのだ。どこ産だ。

目の奥が痛くなってきたので自分を取り戻すためにいったんコンビニに入った。
落ち着くわー。
落ち着くわー。
しかしまてよ、と。僕は(設定では)6億当たったんだから、なにもコンビニとかユニクロとかを選んで買い物しなくてもいいのではないか。でも世の中には圧倒的にこちら側のお店の方が多いので金持ち不便だ。

深呼吸をして紀ノ国屋に戻る

店内では撮影することができなかったので、キーワードを覚えてきて出てすぐにメモった。以下、現場メモより。

・柿とキウイが見たことないでかさだ。
・高い。
・水が超たくさん売られてる(種類のことだと思います)。
・店員も客も全員がおれを見ている気がする。
・刺身が小分けで売られているが一口サイズで300円くらいする。
・野菜が全体に丸い。
・お探しの物ありましたでしょうか、って聞かれたので「大丈夫です!」と大声で答えた。
・300円っていうシールが貼られていたのでまあそんなもんか、と思って手に取ったら300円引きだった(300円引きで1680円だ)。
・ディズニーランドより夢の国だ。一周するだけで疲れる。
・レジ打ちの人の仕事がすごい。速い、うまい、丁寧。

こうして興奮の紀ノ国屋体験は20分ほどで終わった。たぶん1キロは痩せた。
でもちゃんと買ってきたぞ。この紙袋は後生大切にすると思う。
でもちゃんと買ってきたぞ。この紙袋は後生大切にすると思う。
店を出た後、そのへんに座って家から持ってきた弁当を食べた。
店を出た後、そのへんに座って家から持ってきた弁当を食べた。
紙袋はすられないように常に目を離さなかった。
紙袋はすられないように常に目を離さなかった。
紙袋だとビニール袋と違って中が見えない、つまり高級な食材を買っていても近所に6億当たったことがばれないのだ。紀ノ国屋が紙袋で渡してくれる理由がわかったような気がした。この紙袋下げてる時点で金持ちってばれるけど。

紀ノ国屋にもないものがある

ところで高級スーパーのラスボス、紀ノ国屋でも手に入らなかった朝ごはん用高級食材が一つある。

納豆である。

ラスボスでさえも一番高い納豆は162円だった。高いけど安い。藁に包まれた納豆が500円で売られていたが、そんなの食卓に載せたら一瞬で6億当たったことがばれてしまうからダメなのだ。

あくまで普通の見た目で高い、これが理想である。

調べてみるとそんな理想の納豆が秋田にあることがわかった。

紀ノ国屋から帰ったあと熱が出ました。


BIGで6億当たったら毎日熱出せるぞ。


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