フェティッシュの火曜日 2014年11月11日
 

いい話を電光掲示板で流すとより泣けるのか

IPv6のちょっといい話を書いてみんなを泣かせる。その効果を高めるには……
IPv6のちょっといい話を書いてみんなを泣かせる。その効果を高めるには……
ネット回線はIPv6に移行したほうがいいらしい。niftyのサービスでいうとv6プラスというやつがそれだ。

今回は編集部から「IPv6がいい」という話を書いてくれとたのまれた。なるほど。わかりました。

そうして「IPv6のいい話」を書けばいいのだなと勘違いした私は、どうやったらIPv6でみんなを泣かせられるのだろうかと悩んでいた。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

泣ける話の本を集めていた
泣ける話の本を集めていた

泣ける話を集めていた

泣ける話の本が好きで一時集めていた。

それを読んで泣くのではなく、あの手この手をつかって必死になって泣かせようとしている文章が好きなのだ。

泣ける話はすごいぞ。基本的にたし算でできている。泣ける要素を盛ってくるのだ。

一体どれだけテクニックがあるんだろうとふせんを貼っていったことがある。泣ける話に大量のふせん……この人は絶対受験に落ちるなという見た目の本ができあがった。
泣けるテクニックをふせんを貼って収集したことがある
泣けるテクニックをふせんを貼って収集したことがある

泣けるテクニックも集まった

集まった泣かせのテクニックはエクセルにまとめた。いろいろわかった。

まあ人がよく不幸になる。あとフェラーリに乗って死んだ父とか母の思い出のグッチとかそういう浮ついたものは一切出てこなかったりだとか。

今回はこの泣かせのテクニックを使って泣ける話を書いてみよう。
エクセルでまとめて分析した。テクニック的に色々あった
エクセルでまとめて分析した。テクニック的に色々あった
まずスタートはこれ(※下記黄色枠)だ。IPv6が良いという話。このシンプルな文に泣ける要素を盛っていこう。
IPアドレスはIPv4よりもIPv6の方がいい。私はIPv6を勧めたい。

泣ける要素「共感できる愛」を足す

泣ける話は基本的に主人公は「私」であることが多い。「ほんとうにあった」ことが重要なようで、体験談にしてリアリティを高めるためだ。

そして人は何に泣けるのかといったら「共感できる愛」に泣ける。たとえば相撲部屋の親方と弟子の愛だと共感しにくいだろう。やはり本物の親子愛が強い。

それも最も多くの人が経験しているのは「産んでくれてありがとう」の母への愛である。
のIPアドレスはIPv4だ。私は帰省のたびにIPv6を勧めた。

泣ける要素「さびしいアイテム」を足す

基本的に話に出てくるアイテムにも泣ける要素が求められる。たとえば上京前最後に母が作ってくれる食事がオマール海老ではだめだろう。肉じゃがである。
母のIPアドレスは古くてもうボロボロになったIPv4だ。私は帰省のたびに最新のIPv6を勧めた。

ここから足して足して足しまくる

IPv4がボロボロになるのかは知らないがまあいい。「本当にあった」と言っておけばあとのリアリティはどうでもいいのである。あったんだからしょうがない(ないけど)。

さあここからいろいろな要素を足してできあがったのがこちらである。はたして泣けるだろうか?
!

泣き要素を足して足して足しました

ベースは親子愛。IPv4もとっつきにくいのでボロボロにして泣ける話寄りにした。

母のことを思ってIPv6にしようといったのに、突っぱねられる意外性。これは後への伏線となる(本当にあった話に伏線もなにもないと思うのだが、泣ける話は伏線がよくある)。
その後せっかく親が出てきたのにすぐ死なせる。ひどい。しかし泣ける話というのはそういう修羅の世界なのだ。モラルは置いておこう。
そして泣ける話最強の武器は「過去からのメッセージ」である。たとえばタイムカプセル、たとえば遺書、学校の落書きなんかでもいい。未来の自分に書かれてるというだけで大体泣ける。
最後には本人が泣く。もらい泣きを狙うのである。報告しなくてもいい「泣きました」が泣ける話ではよく見られる。これは漫才における「もうええわ」とよく似ている。

さあ盛った。IPv6のちょっといい話が完成した。はたしてこれで泣けるだろうか? IPv6がとっつきづらくてまだちょっと足らない気がしないか?
女優さんの朗読を入れよう。松村翔子さんという舞台女優の方がこの前ウソの泣ける話の朗読会(泣ける話好きが高じてそんなのもやってるんです)で読んでくれた
女優さんの朗読を入れよう。松村翔子さんという舞台女優の方がこの前ウソの泣ける話の朗読会(泣ける話好きが高じてそんなのもやってるんです)で読んでくれた
みんなそれをゲラゲラ笑ってたのでひどい話である
みんなそれをゲラゲラ笑ってたのでひどい話である

女優さんに朗読してもらった

音を入れたらどうだろう。泣けないのなら感情をこめて読んでもらうとより泣けるのではないだろうか。

お知り合いの松村翔子さんという女優さんに読んでもらった。松村さんは台本を見て何のことだかわかってない様子だったが(とにかく大げさにいってくれ)とのオーダーを全うしてくれた。

感情をこめた朗読、そして悲しいBGM、それに泣き声。さあこれでIPv6が泣けるようになっただろうか?
女優さんに朗読してもらった。泣ける……のか? いや、なんだこれは。

まだ足りないのではないか?

なんだこれは。この人はなんでIPv6で泣いているのだ。ふと我に返りそうになるが今日はそういう話である。音はできた。あとはなんだ、視覚か。
文字を読むだけでなくもっと伝わりやすい工夫を。その文字を際立たせるようななにかを……電光掲示板はどうだろう。

いかに目立たせるかに特化した電光掲示板なら書いてあることもより伝わるのではないだろうか。電光掲示板にちょっといい話を流そう。

今回は編集部発の企画であるので電光掲示板もむこうがサササッと用意してくれた。気になるのは妙にフットワークが軽いところである。
電光掲示板を借りてきてくれた。そこそこの値段がする
電光掲示板を借りてきてくれた。そこそこの値段がする
で、出た。機転をきかせてIPv6は色が変わっている…
で、出た。機転をきかせてIPv6は色が変わっている…
泣けないほうの普通のIPv6はこちら!



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