フェティッシュの火曜日 2014年11月18日
 

雑草アズキのおしるこが別次元のうまさ

爆散するヤブツルアズキの種

まずはこの黒いサヤから種を取るわけだが、切れ目が入るとすんごい勢いで種が四散するので、手で取るのはとても現実的ではない。
4倍ハイスピード撮影でご覧ください。
というわけで箱に入れ、熱くなる照明器具の上に置き、乾燥して自然にはじけるのを待つ。
「ししおどし」ぐらいのタイミングで「ばちん!」と響く秋の夜長。
「ししおどし」ぐらいのタイミングで「ばちん!」と響く秋の夜長。
このように楽々と収穫。縄文人に教えたい知恵。
このように楽々と収穫。縄文人に教えたい知恵。
どっさりとれた、ヤブツルアズキ、さっそくおしるこにしてみましょう

煮込みながら、ヤブツルアズキを解剖

おしるこのレシピ自体は簡単だ。アズキを茹でこぼしながら砂糖を入れて煮込み、最後にモチを乗せる。
なんか真っ黒。墨汁みたいなのできたらどうしよう。
なんか真っ黒。墨汁みたいなのできたらどうしよう。
煮込んでいる間に、ちょっとヤブツルアズキと栽培アズキを比較してみよう。
ヤブツルアズキの大きさはお米とあんまりかわらない。
ヤブツルアズキの大きさはお米とあんまりかわらない。
大きさはかなり違う。
『小豆』と書いてアズキだが、実際にヤブツルと比べると全然大きい。メタボリックな巨体である。
色は黒いが、たぶん濃いだけで、色素の種類は同じだと思う。
ちなみにサヤの違いはこんな感じ。右の栽培アズキが超大きい!
ちなみにサヤの違いはこんな感じ。右の栽培アズキが超大きい!
元が同じと信じられないほどのサイズの違い。

アズキの栽培は縄文時代にはすでに行われていたらしいが、何千年もかけて、祖先たちが品種改良してここまで大きくしてきたのだと思うと、本当に頭が下がる。

さて、ヤブツルしるこは煮上がっただろうか。
うわーーー! 雑草アズキ、びっくりするぐらいキレイに煮上がってる!
うわーーー! 雑草アズキ、びっくりするぐらいキレイに煮上がってる!
すっっげえ! すげえ!
全っ然ふつうに、ふっくらと煮上がってる!
色もいい感じのむらさき色!
香りも普通にアズキの香りで、雑草をうかがわせるワイルドさは一切なし!
こんなの、どう考えてもうまいパターンのやつじゃないか。さっそくモチを入れて食ってみる。
う……うっまい! これ、うっまいーーーー!!
う……うっまい! これ、うっまいーーーー!!
うまい、ヤブツルしるこ、超絶うまい!
もう、うまくて本当に驚く。
普通のおしること何の変わりも無い。
芳醇な豆の香り、ぷちぷちした皮の歯ごたえ、モチへの絡みつき。ヤブツルしるこ、シルコ100%の完全完璧なおしるこだ。
これまでの雑草野菜シリーズの「食えなくはない」という味とは別次元
これまでの雑草野菜シリーズの「食えなくはない」という味とは別次元
こんなにうまいものが雑草で生えているなんてすごい。もはや市販のアズキを買う理由が見当たらない。

そりゃ古代人も栽培しようと思うさ、驚きだよ、ヤブツルアズキ!

ヤブツルしるこ、超うまい

3年がかりで探し続けたヤブツルアズキだったが、その苦労に見合う美味しさで、本当にむくわれた気持である。パチンとはじけて飛ぶのもかわいい。
ただ、食べるにあたって注意がふたつ。

1.あまりに美味しいせいか、野生環境ではかなりの割合が虫食いに遭ってます。採集には注意して!

2.たまに、いくら煮ても全く火の通らない異様に頑丈な粒があります。あきらめましょう。


さあ、注意は以上です! みんなも縄文人気分で、秋は野生アズキ採集に向かおう!
累計5時間煮ても火が通らなかった3粒。頑丈。
累計5時間煮ても火が通らなかった3粒。頑丈。

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