フェティッシュの火曜日 2014年11月25日
 

屋久島は温泉までもワイルドだ

野性味溢れる屋久島の中でも、温泉のワイルドっぷりがとにかく凄い
野性味溢れる屋久島の中でも、温泉のワイルドっぷりがとにかく凄い
今年の秋、かねてからの念願であった屋久島にようやく行くことができた。

鹿児島県の南部、樹齢1000年を超える屋久杉が生育することで知られる屋久島は、九州の端ということもあって関東からではアクセスがなかなか難しく、個人的には知床と並ぶ憧れの地であった。

実際訪れてみたところ、やはりというかなんというか、島全体に立ち篭める濃厚な自然に圧倒されたのだが、特に屋久島南部に位置する温泉のワイルドっぷりが凄くて度肝を抜いた。
1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。
> 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter

屋久島は全体的にワイルドだ

屋久島は、海岸から内陸に向かってストーンと山が立つ島である。特に島の中央にそびえる標高1936メートルの宮之浦岳は、島にありながら九州最高峰となっている。

これらの山々に海からの湿った風がぶつかって上昇気流となり、雲を生み出して雨となる。「ひと月に雨が35日降る」などといわれるのはそのためだ。

この豊富な水が豊かな自然をはぐくみ、屋久島をワイルド極まりない島へと仕立て上げたのである。
沿岸部から山がどーんとそびえる屋久島
沿岸部から山がどーんとそびえる屋久島
ちょっと内陸に入るだけで、このような苔むした光景や――
ちょっと内陸に入るだけで、このような苔むした光景や――
このような巨木といった、剥き出しの野生が迫りくる
このような巨木といった、剥き出しの野生が迫りくる
屋久島の中心集落は港がある北部の宮之浦、あるいはトレッキングの拠点となる東部の安房であるが、南部もまた見どころが多くて面白い。

私が特に心惹かれたのが、屋久島南部にそびえる「モッチョム岳」だ。モッチョム! と思わず声に出したくなる素敵な語感であるが、地元では古くより崇敬を集めてきた信仰の山らしい。
確かに、なんとなくモッチョムってカンジがする山容である
確かに、なんとなくモッチョムってカンジがする山容である
モッチョムの麓にある「トローキの滝」は、海に直接落ちる珍しい滝だ
モッチョムの麓にある「トローキの滝」は、海に直接落ちる珍しい滝だ
こちらは有名、モッチョムの東に位置する千尋(せんぴろ)の滝
こちらは有名、モッチョムの東に位置する千尋(せんぴろ)の滝
千尋の滝からは、モッチョムへの登山道が伸びていた
千尋の滝からは、モッチョムへの登山道が伸びていた
最初はモッチョムに登ろうなどという気は毛の先ほどもなかったが、この登山道を発見すると、たちまちモッチョムに登ってみたいという欲求が湧き起こってきた。

案内板に導かれるまま、なんの気なしに登山道へと足を踏み入れてみたのだが、これがとんでもなく険しい山道で死ぬ思いをした。
登山道っていうか、もはや崖上りなんですが……
登山道っていうか、もはや崖上りなんですが……
モッチョム岳は海からそびえる断崖絶壁の山である。全身の筋肉を使って登る必要があるのだ。少し進んだだけで息が切れ、体がきしむ。

結局のところ、45分ほど登ってもまだまだ先が見えず、「あ、こりゃ、無理だ」と判断してあえなく敗退。命からがら引き返すこととなった。

後から調べてみると、なんでも「モッチョムに登ることができれば屋久島のすべての山を登ることができる」といわれているほど、厳しいコースだったようである。

残念ながら踏破することができなかったモッチョム。私の中で、今後も神秘の山としてあり続けることだろう。

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