ロマンの木曜日 2014年11月27日
 

トイレの神様は静岡にいた!

手を洗うところも優雅なトイレ
手を洗うところも優雅なトイレ
静岡県袋井市にある可睡斎(かすいさい)というお寺のトイレがすごかった。

可睡斎は6百年以上の歴史をもち、徳川家康とゆかりのある広々とした寺院。40年をかけて描きあげたという襖絵などたいへん見ごたえがあるお寺だ。

しかしその中でも一番驚いたのがトイレ。2010年に「トイレの神様」というヒット曲があったけど、本当にトイレに神様がいる場所があるとは知らなかった。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」
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座禅体験が目当てで訪れたお寺

徳川家康とゆかりがある、という前情報は仕入れていたものの、トイレの事は全く知らずに向かった可睡斎。

静岡のバスツアーに参加していて、その行程のひとつとして寄ったお寺だった。せっかくなので本題のトイレの前に少しお寺についても紹介したい。
歴史は古く、多くの僧侶が修行するという「可睡斎(かすいさい)」
歴史は古く、多くの僧侶が修行するという「可睡斎(かすいさい)」
最初の門をくぐりさらに階段を登っていくと、広々とした境内が現われ、なんとか堂とか奥の院とか庭園だとかが広がる、それはそれは立派なお寺。火防の神をまつっている秋葉信仰の総本山でもある。

いかにも荘厳、といったつくりのお寺見学に心が躍る。ここでおこなう予定の座禅体験が楽しみである。
可睡斎の受付。500円でお寺内を見学できる
可睡斎の受付。500円でお寺内を見学できる
中に入ると本堂に通され、「可睡斎」というお寺としては変わった名前の由来を教わった。(その前も「東陽軒」というラーメン屋みたいな変わった名前だったそうだが)

それは家康と、当時の和尚さんの仲良し関係にあったのだそうだ。
「可睡斎」は居眠り和尚さんのエピソードからその名がついた
「可睡斎」は居眠り和尚さんのエピソードからその名がついた

家康の前で寝ちゃった和尚

可睡斎は家康が幼いころ、戦乱から身をかくしお世話になった所でもあった。

のちに家康が出世し、昔のお礼にと訪れた席でハプニングがおこる。家康がいる前で、なんと和尚さんが居眠りをしてしまったのだ。それを見た家康は、怒るどころかその安心しきっている姿を家族のようにみて喜び「和尚、睡(ねむ)る可(べ)し」と許したことから可睡和尚という愛称がつけられ、お寺の名前も変わったのだという。

立派なお寺にそんなホッコリしたエピソードがあったとはおもしろい。
こちらの牡丹の絵は20年かけて描かれたそうだ
こちらの牡丹の絵は20年かけて描かれたそうだ
ダイナミックで繊細なタッチ
ダイナミックで繊細なタッチ
ツアー参加のため駆け足で周ったが、山口玲紀さんという人が40年かけて一人で描いたという四季折々の襖絵が見ごたえがあった。

近くで見ると鳥や龍の目が意外とかわいい。
胸がキュンとなる可愛い龍の表情
胸がキュンとなる可愛い龍の表情
庭園もきれい。ジックリ見ていたいがツアーなので足早に進む。
庭園もきれい。ジックリ見ていたいがツアーなので足早に進む。
そして問題のトイレにもちょっとだけ立ち寄った。いやいや・・・これはほんとにジックリみたいぞ!
そして問題のトイレにもちょっとだけ立ち寄った。いやいや・・・これはほんとにジックリみたいぞ!
お寺の方に順を追って案内してもらったのだけど、ツアーということもあって眺める時間は短い。集団行動なので仕方の無いことだ。なのだけど、このトイレばかりはもっと見たいと興奮した。だってなかなか来れる機会はないのだ。

しかし、次はいよいよ座禅の時間なのである。
座禅について説明中。しかし私はもう一度トイレを見に行きたくてソワソワ
座禅について説明中。しかし私はもう一度トイレを見に行きたくてソワソワ
座禅を抜けてトイレを見に行く事にした。自由時間が無いのでトイレを見るなら今しかないのだ
座禅を抜けてトイレを見に行く事にした。自由時間が無いのでトイレを見るなら今しかないのだ

可行トイレ

心を無にする座禅体験は本当に楽しみにしていた。日々悩み事が多くてその必要性があると思っていたし歴史のあるお寺での体験は貴重である。

しかし私の心はいまトイレに奪われている。いま座禅しても、トイレのことしか頭に浮かばないだろう。煩悩のきわみだ。ガイドさんに相談し、みんなが座禅を組んでいる10分間だけトイレに行って良いと許可を得た。急いでむかった。

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