ひらめきの月曜日 2014年12月8日
 

技術力の低い人限定ロボコンMini(通称:ミニヘボコン)レポート

名試合ピックアップ

各大会は8体のミニトーナメントで、全6回あわせると42試合。その中から、特に印象に残った試合をご紹介していこう。

第3回 2回戦
ロボ ジリーちゃん(リョー&マユ)
vs
いろいろ危ないボット(222)

ロボ ジリーちゃん
ロボ ジリーちゃん
いろいろ危ないボット
いろいろ危ないボット
3つも風船をつけたジリーちゃんに対して、危ないボットはハサミやボールペンなど、とがったものを何重にも搭載。

最悪の対戦カードだ。どう見てもジリーちゃん不利、万事休すといった感じ。そんな勝負の行方は動画でごらんいただきます。
じりじり迫ってくる危ないボット、ジリーちゃん逃げてー
じりじり迫ってくる危ないボット、ジリーちゃん逃げてー
ここでジリーちゃんが急突進!絶妙な位置関係でうまく危ないボットの刃を避けた!
ここでジリーちゃんが急突進!絶妙な位置関係でうまく危ないボットの刃を避けた!
その後ジリーちゃんは後退、障害物を失った危ないボットはそのまま場外へ
その後ジリーちゃんは後退、障害物を失った危ないボットはそのまま場外へ
不規則な動きで撹乱し、危ないボットの刃物をかわしきったジリーちゃんが勝利。風船が割れなくてよかった!

しかし考えてみれば、ルールは相撲だし風船はただの飾りだしで、風船を割られても別に何のダメージもないのであった。

こうして勝敗と関係ないところで無駄に手に汗握る展開があるのも、ヘボコンならではであろう。

第2回 決勝
かめたろう2号(かめたろう)
vs
舞浜からの刺客(まっち)

かめたろう2号
かめたろう2号
舞浜からの刺客
舞浜からの刺客
つづいては第2回の決勝戦。かめたろう2号を操るかめたろうさんは、7月のヘボコンの優勝者。彼が重い機体で優勝を勝ち取ったことで、今回ルールに重量制限が導入されるきっかけとなった。今回は心を入れ替え、軽い機体の2号で参戦するも、重心の低さによる安定感は変わらず決勝進出。

そして対するはメルヘンをコンセプトとしたブルドーザータイプ。

前回優勝者はまた優勝してしまうのか。決勝まで勝ち進んだ舞浜からの刺客の活躍に、オーディエンスの注目が集まる。
試合が始まると同時に、土俵に星を降らせるセレモニーを執り行う舞浜からの刺客。
試合が始まると同時に、土俵に星を降らせるセレモニーを執り行う舞浜からの刺客。
かめたろう2号を押し出したいが、間合いに入ると腕ですくいあげられて転倒してしまう!微妙な距離を保ちつつ攻撃のチャンスをうかがう
かめたろう2号を押し出したいが、間合いに入ると腕ですくいあげられて転倒してしまう!微妙な距離を保ちつつ攻撃のチャンスをうかがう
しかしかめたろう2号の腕が意外に少ししか上がらないことが判明!一気に突っ込み押し出しを狙う。押しきれずそのままタイムアウトとなるも、舞浜からの刺客がそのまま判定勝ちとなった。※タイムアウトになると、試合中にたくさん移動した方が判定勝ちというルールになっています。
しかしかめたろう2号の腕が意外に少ししか上がらないことが判明!一気に突っ込み押し出しを狙う。
押しきれずそのままタイムアウトとなるも、舞浜からの刺客がそのまま判定勝ちとなった。

※タイムアウトになると、試合中にたくさん移動した方が判定勝ちというルールになっています。
星を置く謎の儀式と、意外に上がらない腕。決勝戦にいたってなお、双方にこれだけ見かけ倒し要素が登場するのか!と息を呑んだ。

ちなみにかめたろう2号、動画では見切れているが、自転車のブレーキハンドルを操作してすすむという新機軸の意欲作であった。そういった工夫が特に勝利につながらないのもヘボコンらしい。

第4回1回戦
クーちゃん初号機(ロボ部)
vs
マックラ○オン(ろーてんてい)

クーちゃん初号機
クーちゃん初号機
マックラ○オン
マックラ○オン
下の動画のサムネイルを見てほしい。この圧倒的な体格差。

そのうえコントロール性能も、左右に旋回可能なクーちゃん初号機に比べて、マックラ○オンは前進後退の2方向のみ。
しかも司会者がライオンの元ネタを知らなかったことで操縦者まで精神的ダメージを受けている。

圧倒的に不利な試合、マックラ○オンはどう戦い抜くのか!?
開始早々、馬力の差でいきなり土俵際に追い詰められるマックラ○オン
開始早々、馬力の差でいきなり土俵際に追い詰められるマックラ○オン
しかしその後、方向転換できないはずのマックラ○オンは、ケーブルを引っ張っての無理やりな操縦で、クーちゃん初号機のサイドへ抜けた!やった!
しかしその後、方向転換できないはずのマックラ○オンは、ケーブルを引っ張っての無理やりな操縦で、クーちゃん初号機のサイドへ抜けた!やった!
そしてそのまま土俵を横切って場外に出るマックラ○オン
そしてそのまま土俵を横切って場外に出るマックラ○オン
逆境から一度ピンチに陥るも、うまく乗り切ったマックラ○オン。その時点でオーディエンスのハートはわしづかみだったわけだが、そのまま何のためらいもなく自滅。6大会中、最大のぬか喜びを味わわせてくれた試合であった。

ちなみにクーちゃん初号機のほうはこのあとも勝ち続け、第4回の優勝ロボに。必殺技としてちゃぶ台返しを温存していたようなのだが、いざ決勝で使おうとしたらうまく動かず、けっきょく馬力だけの力押しで勝利していた。優勝してもヘボマインドを忘れない名機であったといえよう。
リハーサル時に一度成功した様子
リハーサル時に一度成功した様子

第1回1回戦
うなぎforever(ウナゴリラ)
vs
DXおともだちロボ(中西真央)

うなぎforever
うなぎforever
DXおともだちロボ
DXおともだちロボ
見てのとおり、ネタ系対決である。だが、それだけではない。

うなぎforeverは七輪の重心が低く、安定感がある。いっぽうおともだちロボは、攻撃力の高いタミヤのボクシングロボを使用しつつ、弱点である足元をキャタピラでカバー。どちらもネタ系といえど侮れない性能を備えているのだ。
うなぎforeverは、うちわでうなぎ型レバーを扇いでコントロールする操縦法。技術力は低いが工夫とネタの練りこみはすごいぞ。
うなぎforeverは、うちわでうなぎ型レバーを扇いでコントロールする操縦法。技術力は低いが工夫とネタの練りこみはすごいぞ。
しかもここで隠し必殺技が炸裂。七輪の中からうなぎが登場!
しかもここで隠し必殺技が炸裂。七輪の中からうなぎが登場!
面白いけどそれ飾りだろ、と思ったのもつかの間、七輪の前面とうなぎの頭のあいだにうまくおともだちロボをはめ、さすまたの要領で場外に押し出し!
面白いけどそれ飾りだろ、と思ったのもつかの間、七輪の前面とうなぎの頭のあいだにうまくおともだちロボをはめ、さすまたの要領で場外に押し出し!
必殺技が見かけ倒しに終わりがちなヘボコン。しかしこの試合に限っては、本当に必殺技として作用した稀有な試合であった。普通の意味で「名勝負」だったといえるだろう。(とはいえ意図的な戦術ではなく単なる偶然だったのではという気がしますが…)

第1回1回戦
モーターフグ(ゆえ)
vs
「クリスマスが今年もやってくる」(100-200)

モーターフグ
モーターフグ
「クリスマスが今年もやってくる」
「クリスマスが今年もやってくる」
前ページでも紹介した、ギアボックス空回りタイプのモーターフグ。それと、電気を使わずに坂道を転がり落ちる勢いで突進する「クリスマスが今年もやってくる」の対決。

ちなみにこの坂道方式は別名「重力エネルギー方式」とも呼ばれ、前回のヘボコンで「最も技術力が低い人賞」に輝いたすずえりさんが採用していた、由緒ある機構である。

機体の重みをそのまま攻撃力に変えられるので、うまく使えば意外に強い。それを踏まえて、試合の様子をどうぞ。
坂道を一気に転げ落ち、突進をかけるはずのクリスマス…が、途中で止まった
坂道を一気に転げ落ち、突進をかけるはずのクリスマス…が、途中で止まった
坂をゆすって滑らせようとするも、完全に引っかかっている。さらに揺らす。動け!動け!
坂をゆすって滑らせようとするも、完全に引っかかっている。さらに揺らす。動け!動け!
あっ……
あっ……
……
……
坂を下りきることなく転倒負け!

戦う以前に土俵に乗る前から転倒してしまった。

2日間の日程で数多くの自滅が登場したが、中でももっともエレガントな自滅だったといえるだろう。会期中いちばんヘボかったロボットをひとつ挙げるとしたら、僕はこの「クリスマスが今年もやってくる」を推したい。

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