ちしきの金曜日 2014年12月26日
 

団地とデモを見に香港へ行った

デモも見てきました。
デモも見てきました。
先日香港に行った。彼の地に行くのは2回目だ。前回は返還前だったから実に17年ぶりだ。

たった3日間の旅だったが、すごーーーくおもしろかったので、その話をしたい。します。聞いてください。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。
> 個人サイト 住宅都市整理公団

香港といえば団地だ

高層団地に魅せられ続けてはや20年ほど。この趣味が高じて会社を辞めたぼくにとって香港はまさにパラダイスである。彼の地で訪れたいと思っていた団地はたくさんあるが、特に期待していたのはここ。
航空写真で見ただけでももう鼻血が出そうです。すごい。(大きな地図で見る
この囲われっぷりどうだ。すごい。ぼくも囲われたい。これは"Ka Wai Chuen Block" という団地。"Block"は「団地」のことだ。いい呼び方だ。

航空写真ですでにすごいことになっているこの団地。どきどきしながら向かった。そしたらやっぱりすごかった。
興奮してお腹が痛くなりました。同時に上を向きすぎて首が痛くなりました。
興奮してお腹が痛くなりました。同時に上を向きすぎて首が痛くなりました。
かっこよすぎる。(大きな全体画像はこちら)
かっこよすぎる。(大きな全体画像はこちら
ぐるりと見渡すとこんな。(大きな画像はこちら)
ぐるりと見渡すとこんな。(大きな画像はこちら
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を訪れた人の多くが、気分が悪くなって倒れるそうだ。理由はダビデ像をじっと上を向いて見続け、首の血流が悪くなるから。「ダビデ症候群」と呼ばれている。

香港においては「団地症候群」と呼ばれるべきだろう。この堂々たる高層っぷり。日本ではお目にかかれない。首が痛い。

団地以外の話もしますがもうちょっと待ってください

今回訪れた団地はいくつかあるのだが、それを全部紹介しているとそれだけで10ページぐらいになる。ぐっとこらえて、もうひとつだけ。お願い、もうひとつだけ。(団地団地うるせえよ、って方は2ページ目に行っちゃってください)
こちらの実直な囲いっぷりもすばらしい。団地趣味の持ち主なら「一度でいいから囲われたい」と思うだろう。
こちらは"Shek Kip Mei Estate Block"というブロック。

さきほどのものがダイナミズムで勝負ならば、こちらはかわいらしさでぼくを攻め立てる。
団地脇のバス停。墨痕鮮やか「22」の号棟表示とポップなカラーリング。すかしブロック。かわいい。かわいすぎる。
団地脇のバス停。墨痕鮮やか「22」の号棟表示とポップなカラーリング。すかしブロック。かわいい。かわいすぎる。
めろめろです(大きな全体画像はこちら)
めろめろです(大きな全体画像はこちら
レゴブロックでこのブロックを作りたい。(大きな画像はこちら)
レゴブロックでこのブロックを作りたい。(大きな画像はこちら
いきなり団地の写真ばかりお見せしてすまない。でもすてきなのでしょうがない。

昨今日本では「団地よく見たらすてきなんじゃないか」という機運が高まっているが、香港もなかなかのもの。なにせこの"Shek Kip Mei Estate Block"のすぐそばには団地博物館があって、そこがすごくいいのだ。
1950年代に建てられた古い団地をリノベした施設。これがほんとうにすてきだった。
1950年代に建てられた古い団地をリノベした施設。これがほんとうにすてきだった。
"Mei Ho House"というこの施設は古い団地を改修して博物館とユースホステルとカフェに生まれ変わらせたもの。次回香港に行く時にはここに泊まろうと思っている。

団地博物館の内容はほんとうに充実していて、細かくご紹介したいのだが、これもまた10ページぐらいになっちゃうので涙を飲んでやめておく。

いやほんと、団地に興味なくてもふつうに楽しいのでみんな見に行くべき。
団地の時の間取りをそのまま残して、各時代の暮らしぶりを実物展示。すごく興味深い。これは50年代の様子。この広さに3人で暮らしていたとか!
団地の時の間取りをそのまま残して、各時代の暮らしぶりを実物展示。すごく興味深い。これは50年代の様子。この広さに3人で暮らしていたとか!
こちらは70年代。なんだかなつかしいです。
こちらは70年代。なんだかなつかしいです。
当時のおもちゃとか雑誌、映像や写真、模型も豊富。日本の団地と共通点が多く、はからずもこの展示で、今までスルーしていた日本の住宅のことが見えてきた気がした。
やっぱり土管が遊具だったんだねえ。ドラえもんがすんなり受け入れられたのも頷ける。
やっぱり土管が遊具だったんだねえ。ドラえもんがすんなり受け入れられたのも頷ける。
カフェもすてきで、小さい子供連れの家族がたくさん。
カフェもすてきで、小さい子供連れの家族がたくさん。
さて、断腸の思いで団地の話題から離れよう。

香港市街ですてきなのは団地だけじゃない。というか、あらゆるビルがかっこいい。

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