ひらめきの月曜日 2015年1月19日
 

髪の毛が生えたゆで卵をつくりたい

髪の毛が生えたゆで卵を作ってみたい
髪の毛が生えたゆで卵を作ってみたい
ゆで卵にはるさめかなにかを何本か刺して茹でたら髪の毛が生えてるっぽくなるんじゃないか。はるさめじゃなくて他の食材でもいけるかもしれない。

そしてうまくいけば、キャラ弁の新ジャンルの第一人者に……!? みたいな妄想を膨らませつつ、年末年始に何度かの実験をおこなった。

どうすればいい感じに髪の毛を生やせられるんだろう。食べやすい食材はどれだろう。
島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。
> 個人サイト それにつけてもおやつはきのこ

そもそものきっかけ

ある日、なんのタイミングだったか忘れたが、ゆで卵を茹でてる鍋の中にはるさめを投入した。

偶然卵にはるさめが刺さってしまい、それに気づかぬまま茹でた。そしたら食べるとき……
!
これを利用してキャラクター卵みたいなのができないだろうかとふと思いつく。
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はるさめだと透明だし、うまくいっても髪の毛っぽく見えるか疑問だ。もっと黒っぽくて卵に刺せそうな食材があれば……とスーパーをウロウロしてるときに目についたのがきくらげ。

あとはマロニー、くずきりも買った。この4つで試してみよう。
食材はこの4つ
食材はこの4つ

顔を描き、髪を生やす

まずはゆで卵を作り、ごまペーストを使って顔を描く。つまようじでゆで卵を細かく刺しつつ黒色ペーストを埋め込んでいく。
ゆで卵(いびつ……)とねりごまを用意
ゆで卵(いびつ……)とねりごまを用意
入れ墨の要領で色を埋めていく
入れ墨の要領で色を埋めていく
左下の人、デコボコ肌で申し訳ない
左下の人、デコボコ肌で申し訳ない
つぎに髪の毛になる食材をゆで卵の頭に刺していく。なんとなく適当にブスブスと……。
おおお…… 躍動感……!!
おおお…… 躍動感……!!
そしてこの毛根……!!
そしてこの毛根……!!
植え込みすぎるとこうなる……
植え込みすぎるとこうなる……
実は2つ植毛作業を終えたところで小一時間外出。その後残りを植えたんだったが、最初植えてたやつが多少しなっとしてた……。この作業は手早くまとめてやったほうがいいっぽい。
マロニーは水分を含み、しなっとなる。毛根はすこし劣化
マロニーは水分を含み、しなっとなる。毛根はすこし劣化

スープで茹でる

今回は、ラーメンスープで茹でてみる。おでんに入れてもいいんじゃないかと思ったけど、中華スープでもおいしそう。
しょうゆ味のラーメンスープと卵たちを土鍋にイン
しょうゆ味のラーメンスープと卵たちを土鍋にイン
そしてお湯を入れて、鍋を火にかける。髪の毛はみだしまくりだが、まあ気にしない気にしない。

味がしっかりつくように、スープは少し濃いめにした。
毛根あたりの毛が柔らかくなってきたら鍋におさまるだろう、たぶん
毛根あたりの毛が柔らかくなってきたら鍋におさまるだろう、たぶん
あ、顔認識……?
あ、顔認識……?
くずきりがなかなか汁に浸ってくれなかったが、しばらくするとうまく鍋におさまりウェーブに。あと、ごまペーストで描いた顔は消えることなく卵に染みついてくれた。
  ああ…… いい湯…… (上の額に「マ」って書いてあるのがマロニー。くずきりとマロニーは見た目の区別がつきにくいので書いておいた)
ああ…… いい湯…… (上の額に「マ」って書いてあるのがマロニー。くずきりとマロニーは見た目の区別がつきにくいので書いておいた)
突然だが、このとき大晦日の18時すぎ。

もう少し味を染み込ませたいし、卵たちにはこの状態で年を越してもらうことにしよう。
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新年の幕開け

さて、ここから明けて2015年! 年末ギリギリに仕込んだ卵はどうなってるか……
どれどれ……
どれどれ……
あけましておめでとうございます……!(寝起きドッキリっぽい声のトーンで)
あけましておめでとうございます……!(寝起きドッキリっぽい声のトーンで)
水分を吸い取り、なんだかつらそう(≒そんなにおいしそうじゃない)じゃないか。

スープがなくなってたので、少し水を足して茹でてみたら、見た感じすんなり元に戻った。

引き上げてみると……
このつやのある毛髪……!! (これはくずきり)
このつやのある毛髪……!! (これはくずきり)
しょうゆスープ色のおかげできれいなブロンド! と思ったが毛髪の力強さが肌をつきやぶってしまった……。くずきりやマロニーぐらいの太さだとこうなるらしい。
あ……亜麻色の髪の乙女……
あ……亜麻色の髪の乙女……
きくらげとはるさめは損傷すくなめ
きくらげとはるさめは損傷すくなめ
相当うまくやれば黒髪と金髪のキャラ卵ができるんだろうけど、なかなか難しそうだなー。

さて、味のほうはどうだろう。食べてみると……
かぶりつく
かぶりつく
あ、ふつうにうまい!! (ついでに後ろのテレビが正月っぽい)
あ、ふつうにうまい!! (ついでに後ろのテレビが正月っぽい)
そりゃしょうゆラーメンスープで煮てるんだから、味はおいしい。

髪の毛部分はというと、マロニーだけは食感が落ちてしまってたが、くずきりは時間が経ってもぶりんぶりんとした食感が保たれていて、家族の評判もわりと良い。はるさめときくらげのもおいしかった。
あ…… 頬にヒゲが…… (これは食感が柔らかくなりすぎてしまってたマロニー)
あ…… 頬にヒゲが…… (これは食感が柔らかくなりすぎてしまってたマロニー)

後日、おでんで再チャレンジ

マロニー以外なら多少煮込んでも食感は保たれるとわかったので、つぎはおでんだ! と思って試してみたが……汁の量多すぎてあっという間に頭が……!!
黒髪と金髪の組み合わせなら、朝ドラの主人公夫婦のキャラおでんにしようと思ってた……だなんて口が裂けても言わないほうがいいような惨状に……
黒髪と金髪の組み合わせなら、朝ドラの主人公夫婦のキャラおでんにしようと思ってた……だなんて口が裂けても言わないほうがいいような惨状に……
これほど汁があると、そんなに容赦なく水分を吸収するもんなのか。2〜3時間煮ただけだったのに。
煮る前の姿。この頃は無邪気に牛筋をほおばっていたというのに
煮る前の姿。この頃は無邪気に牛筋をほおばっていたというのに
そんな訳で、2度の実験をふまえてわかったことをまとめると……
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ついでに髪の毛自体の丈夫さ(食感の持続)と卵との馴染み具合を分布図にした。
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まとめてみてふと思ったが、刺したままゆっくりグツグツ煮るんじゃなくささっと強めの火で茹でて、劣化する前にささっと食べればいいじゃないか。時間かける必要、なくないか。

……という訳で、最後にすべてを踏まえてもう一度トライしてみたところ、コツを掴んだのかなんなのか。唐突にクオリティが上がりまくったのがこちら。
誰だこの人たち……!!
誰だこの人たち……!!
顔を描いた煮卵にきくらげ(左)とはるさめ(右)を刺し、10分程度強火で煮たらこうなった。 今までも本気で作ってたのに、なんだこの違い!

いきなり上達してなんだかすごく楽しくなってきたので、絶対またやろうと思う。

実は締切直前に分布図まとめてるうちにもう一度作りたくなってきて、駆け込みで作ったのがラストの成功作だった。これがなかったら全然違う気分で終わってたような気がする。

それはそうと、この卵のために勢いあまって一人暮らしの量じゃないだろう……って量のおでんを作りすぎてしまったので、腐らせないよううまく消費したい。
これはゆで卵が割れたおでん。笑ってる……
これはゆで卵が割れたおでん。笑ってる……
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