特集 2015年2月7日

1月の記事ベスト5発表!&絶対ケガをしたくない

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こんにちは。編集部 石川です。
もう2月ですねー。2015年ももう1/12が終わってしまいました。…等とよくいいますが、この1/12のピンとこなさときたらないですよね。ほかのものにたとえてみましょう。 「1ダースの鉛筆を1本使い切った」「1200gの大盛りカレーを100g食べた」「12人兄弟の次男」。どうですか、どれもまだまだ全然始まったばかりという感じがしますよね。詭弁に惑わされず、落ち着いて残りの2015年をお過ごしください。

余談が長くなりましたが1月の総集編です。
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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PVランキング

まずはアクセス数ランキングから。今月は年末年始企画が3本もランクイン。そこに職人の技と期待の大型新人が殴りこむ、ダイナミックなランキングです。
迷惑メールフォルダーに入っているメールを手当たり次第に実写化。映画化してみました。
職人がギア一枚、ネジ一個から手作りした時計が800万円する。それ高いの?安いの?
食べ放題メニューのない店で普通にお金を払って好きなだけ食べるといくらになるのか。
ピザ、寿司、みかん、海苔、黒豆、ベーコンの激安価格、普通価格、高級価格品をたべ比べ。
数年前、私が大阪で一人暮らしをさせていただいていた時の話をさせていただきますね。

SNSランキング

続いてTwitter、FacebookなどSNSでの人気ランキング。なんと1本も食べ物記事がない、非常にレアなラインナップ!
小魚がたくさんあつまって大きな魚の形になる『スイミー』。醤油入れで作ってみた。
10万本の印鑑が並ぶすごいはんこ屋さんがあるという。珍名はんこも揃っているらしい。
迷惑メールフォルダーに入っているメールを手当たり次第に実写化。映画化してみました。
数年前、私が大阪で一人暮らしをさせていただいていた時の話をさせていただきますね。
流行りの自撮り棒を5mまで伸ばして、ひとりで遠くからの自分撮りができるようにしたい。
次のページはライター江ノ島さんへのインタビューです。
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三日坊主でやめた腹筋ローラーを使ってサイクリングしてみたい。
江ノ島さんは昨年のデイリーポータルZ新人賞で優秀賞を獲得し、昨年末から当サイトでもライターとして活躍しています。

インタビューするのが不慣れな編集部藤原がインタビューされるのが不慣れだという江ノ島さんにインタビューします。

絶対にケガをしたくない

藤原「まず腹筋ローラーの記事なんですけど、どうしてこれやろうと思ったんですか?」

江ノ島「サイクリングロードを散歩していて、三輪車がボクの横を通ったんですけど、そのとき『あの前輪、家にある腹筋ローラーに似ているな』と思って、これで走ったら『楽しいかな』と思って走ってみました。

思いのほか楽しかったです」

思いのほか楽しかった様子
思いのほか楽しかった様子
藤原「この記事のいいところは目標設定の低さにあると思います。絶対にケガしたくない、とか」

江ノ島「20才を超えて、ケガをするのって恥ずかしいじゃないですか。小学生のときは転びまくっていたので今、絶対にしたくないのは、子どもの頃の反動かもしれません」

藤原「『この日は、太陽が沈んだので帰りました。』
って夕陽の写真がバーンと出てるのも、ただ諦めて帰っただけなのにドラマティックでした。 これは諦め上手だなと思いました」
諦めても仕方ないかなという気にさせられる夕日
諦めても仕方ないかなという気にさせられる夕日
江ノ島「諦めることに積極的なんです。『もっと頑張ろう!』とか『次できたからもっとやれる!』なんて気持ちが全然なくて『自分なりに頑張った!よし終わり!』って自分のハードルを下げて、生きてます。

なので、真逆の意識高い人が怖いんです。ハードルをぐいぐい上げて『そのハードル本当に飛び越えられるの?』って親心的に勝手に心配してます」


藤原「江ノ島さんが心配する側なんですね!」
転んだのでこの記事はこれで終わった
転んだのでこの記事はこれで終わった

肺活量が人生の課題

藤原「ハードルを下げてるとはいえ、サンバホイッスルの記事はけっこう頑張ってるように見えました。 練習したと書いてありましたが、ホイッスル吹くの難しかったですか?」

江ノ島「普通のホイッスルって、軽く吹けば鳴ると思うんですが、サンバホイッスルだと軽く吹くと全然音が出なくて驚きました。 こんなにも音が出ない物なんだ!と。

思いっきり吹いても、自分が描いてたサンバホイッスルの感じではなくて、肺活量を鍛えようと思いました。

そういえば、中学の時も肺活量低かった気がします。人生の課題ですね。肺活量」

こんなに弱々しいサンバホイッスルは聞いたことがない
藤原「普通に吹いても鳴らないんですね。なんだかスズムシの鳴き声みたいだなあと思っていたので納得しました」

社交的になりたい

藤原「江ノ島さんはデイリーポータルZで書き始めたばかりですが、今後の目標とかありますか。肺活量以外で」

江ノ島「肺活量以外だと、人見知りなんでもうちょっと他のライターの方々とお話しできればと思います。

社会人になれば、人見知りは治るものだと思ったのですが治らず、焦りを隠せないのでもう少し喋られるようになればと」


藤原「僕と比べたら幾分社交的だと思うので、頑張ってください!(適当な事を言って励ます)」
この記事の書き出しも「明るい人間になりたい」だった
この記事の書き出しも「明るい人間になりたい」だった
江ノ島「社交的ってどうすればなれるんですかね」

藤原「どうすればなれるんでしょうね……」

江ノ島「「社交的」と前面に大きくプリントされたTシャツで着ればいいんでしょうか?」

藤原「言霊的なパワーで何か改善される気もしますね。 こんどの企画会議のときに内側に着てきてください」

江ノ島「マジックで『ザ・社交的』と書いたTシャツを着て来たいと思います」

藤原「僕も緑のペンで絆創膏のガーゼに『社交的』と書いて貼っていきます。おまじない的な感じで」

次のページは、あおむろさんのインタビューです。
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数年前、私が大阪で一人暮らしをさせていただいていた時の話をさせていただきますね。

友人の紹介で優秀賞

石川「毎月2人ずつライターとの対談を載せてるんですけど、今回はもう1本のほうで編集部の藤原が江ノ島さんと対談してまして。 なのでニューカマー特集という感じで、あおむろさんにおねがいしました」

あおむろ「おお、江ノ島くん!光栄です!」


石川「元はといえば、二人とも新人賞に応募してきてくれたんですよね。

江ノ島さんが記事部門優秀賞で、あおむろさんがマンガ部門優秀賞。 」


あおむろ「そうそう」

石川「応募のきっかけはなんでしたか?」

あおむろ「「おしかった作品賞」に選ばれてたNEKOPULAさんともともと親交があったんですけど、ネコプラさんがたまたまツイッターで「応募した」っておっしゃってたのを見て「僕も挑戦してみよう!」と思いまして」

石川「「友人の紹介で」っていうやつですね アンケートでいうと」

あおむろ「そうです。でもまさか賞をいただけるとは全く思ってませんでした・・」
新人賞でマンガ部門優秀賞に輝いたあおむろさん
新人賞でマンガ部門優秀賞に輝いたあおむろさん
石川「マンガを描き始めてどのくらいですか? 」

あおむろ「もとはただのバンドマンだったんですけど(今も続けてます)、3年ほど前に物販で売るものがなかったのでチラシの裏に漫画を描いたのが始まりです。 そこから漫画やイラストを細々とやっております」

石川「なるほど、チラシの裏発なんですね。ストリート発みたいな感じで。

僕も毎回おなじ友人を呼びつけて、自分が持参したチラシの裏に無理やりイラストを書かせる、っていうコーナーを自分のサイトでやってたことがあるんですが(ライターの大北君と一緒に)」

あおむろ「おお」

石川「その人は長続きしなかったですね。」

あおむろ「無理やりだったからでしょうね 」

石川「そうですね…。」

あおむろ「それで、なんかね、そのチラシ裏漫画を本にしたら結構売れたんです 300部が一ヶ月で売り切れて」

石川「1日10冊ペース!」

あおむろ「それで、「お、漫画いけるんちゃう?」と軽い気持ちではじめたんですけど・・・ 全然甘く無かったですね笑 ビギナーズラックでした・・」

友人の紹介で優秀賞

石川「自分のキャラが金太郎っぽい格好じゃないですか、あれはどこから生まれたんですか?」

あおむろ「あれはですね、先程も少し申し上げたとおり、もともと息抜きのために書き出したやつなので とにかく最短時間で描くにはどうしたらいいのかを 追求して追求しまくった結果ああなりました」


石川「なるほど!効率化の結果が金太郎 」

あおむろ「オカッパにあすると髪型も一瞬やし、服もあれだと一瞬で描けるんです。 超合理的キャラです。」

石川「すごい」

あおむろ「あとどうでも良い余談なのですが あれよく見ていただくと「全」という字になっていて、正式キャラクター名は全太郎と申します 」

石川「そうそう、それも聞かねばと思ってたところです。あれで2画ぶん手間を稼いでるのかと」

あおむろ「「金」の点々をはぶくだけで10秒は短縮できます」

石川「ははは 金太郎基準で10秒の効率化」

あおむろ「一体で1分あれば描けます」

石川「トヨタですよもう。その生産効率性」
10秒は速く描ける全太郎
10秒は速く描ける全太郎
あおむろ「あとあの小刻みに震えるGIFですが、あれは10年以上前に買ったホームページビルダーについてたGIF製作ソフトを使っています。 あんな変な動きつけるくらいしかできないので正直使い物にならんかったんですけど、 今では、逆に良い味が出てて気に入ってます」

石川「あれそうだったのかー。 Photoshopとか駆使してやってるのかと思ってました。」

あおむろ「あの加工も15秒くらいでできます」

石川「パソコン買い換えたらOSのバージョンあがって急に使えなくなったりするパターンありえますよ 」

あおむろ「僕のイラストが震えなくなったら、急に使えなくなったと思ってください・・パソコン買い換えて」
小刻みに震える全太郎もいつか見られなくなる日が…
小刻みに震える全太郎もいつか見られなくなる日が…

「あ、これ絶対売れてまう~!」

石川「あ、そうそう、急に話飛びますが、前にカルカルのイベント出ていただいてたんですか?」

あおむろ「あ、そうなんです! 漫画を描き始めた時に『断片くん』というフリーペーパー漫画を描いてたんですけど、それをたまたま手にとってくださった博報堂ケトルの嶋さんが雑誌のPENで紹介してくださって。
当時カルカルで開催されたフリーペーパーのイベントに出演させていただきました」


石川「おお。ビギナーズラックどころか思いっきり脚光浴びてますよ、それ」

あおむろ「それで「あ、これ絶対売れてまう~!」と思ったけど、 そのイベント出演がピークでした・・」

石川「あはは。
でも僕らとしても、賞あげてみたものの、このひと有名人だぞ、というのに後から気づきまして。
デイリーポータルZをよろしくお願いします。」


あおむろ「とんでもございません!こちらこそよろしくお願いします!!デイリーに描かせてもらえるようになってから、妻の僕を見る目が変わりました」

石川「いい話でた」

あおむろ「家で無言で金太郎の絵を描いてましたから(しかも超高速で)」

石川「その生産性の高さに? 」

あおむろ「 いえ、その時点では『なんかやばい活動してるんじゃないの?』と思ってたみたいで」

石川「そっちか」

あおむろ「でもそのあと、デイリーで記事が公開されて反響があったことを知って、この人、実はすごい人なんじゃないか?と思ってくれてる感があります」

石川「デイリーが幸せな家庭の糧となるといいです」

あおむろ「はい、ありがとうございます」

最後に一言

石川「最後に、あおむろさんから読者に一言お願いします。」


あおむろ「そうですねえ

うーんと
『街中のカフェで超高速で金太郎のイラストを描く私の姿を想像しつつ、今後とも記事にお付き合いいただけますと幸いです』
とお伝えいただけますか?」


石川「はい、では伝えておきます」

あおむろ「よろしくおねがいします。」

2月の予定

まずは2/10のヘボコン@DOMMUNE。文化庁メディア芸術祭の一環として生放送があります。それから2/15のコミックソングまつり。いつもおせわになっているシンガーソングライターひよせさんに加え、なんとあのBIKKEさん登場!

ほかにも動きがありましたら制作日記TwitterFacebook等でお知らせしますので要チェックのほどよろしくお願いいたします!
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