コラボ企画 2015年2月16日
 

窓から見える景色を想像写生

想像した景色と実際の景色で答え合わせ。
想像した景色と実際の景色で答え合わせ。
引っ越しはワクワクする。

知らない街に暮らすことになるのだ。引っ越し自体は面倒くさいことの方が多いのだけれど、新しい生活を想像するとじっとしていられない。

そんなワクワクだけを楽しむ遊びを考えました。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
> 個人サイト むかない安藤 ツイッター

窓から見える景色を想像だけで写生します

引っ越しはワクワクする。

だけどいざ引っ越しをするとなると、不動産屋さんをまわって物件を探して荷物をまとめていろいろ手続をして、それはもう面倒くさい。その前に貯金というフェーズもあるぞ。

今回は引っ越しの一番ワクワクする部分だけを味わうことができる遊びを考えたので紹介したい。気になる物件の窓から見える景色を想像して描いてみるのだ。

説明するとこういうことである。

まずは物件さがしから。
まずは物件を選びます。
まずは物件を選びます。

ここで役に立つのが弊社提供の不動産検索アプリである。その名も「@nifty不動産アプリ」。色気もなにもない名前だろう。今回はこのアプリのプロモーションということになっている。

ちなみにこのアプリがリリースされるにあたり担当者に、「地獄の」を頭につけるよう提案したのだけれど一蹴されている。

手ごろな物件を選んだら間取り図を入手しよう。
手ごろな物件を選んだら間取り図を入手しよう。
検索アプリから各不動産業者さんの詳細ページへ行けるので、そこから間取り図を手に入れよう。実際に引っ越す予定がなくても間取り図を手に入れるのは悪いことではない。
そしたら地図で周辺の様子を徹底的に調べあげる。
そしたら地図で周辺の様子を徹底的に調べあげる。
次に住所から周辺の地図を見て周りに何があるのかを把握していく。

家の前に道はあるのか、高いマンションやお店は?線路は?もしかして海が見えたりしない?
しっかりリサーチしたらその結果をもって物件の窓から見える景色を想像で描いていくのだ。
しっかりリサーチしたらその結果をもって物件の窓から見える景色を想像で描いていく。

しっかりとリサーチしたらこれらの情報をもとに物件の窓から見える風景を想像して写生してみる。

題して「地獄の、窓からの景色を想像写生」、略して地獄写生である。

ひとりでやってももちろん楽しいが、何人かで描いてみて、できあがったら実際にその物件まで見に行って答え合わせするとさらに面白いだろう。

今日は5人で出来を競うことにした。

メンバー紹介

今回ゲームに挑戦するのはこの5人。
左からライター西村さん、地主さん、弊社不動産アプリ担当 羽中田、高田、編集部安藤。
左からライター西村さん、地主さん、弊社不動産アプリ担当 羽中田、高田、編集部安藤。男性陣がなぜかラーメン屋みたいなポーズなのに意味はありません。
それではさっそく想像力を働かせて窓からの風景を写生していこう。

迷いのない筆さばきを見せるライター西村さん。
迷いのない筆さばきを見せるライター西村さん。

今回は8階建てのマンションの最上階の部屋が空いていたのでここをモデルにする。

まず勢いよく筆を走らせたのがライター西村さんである。

西村「これ、ここはどこでしょう?の逆バージョンですね。」

当サイトの人気企画「ここはどこでしょう?」の管理人をしている西村さんに言われてそういえば、と思った。ここはどこでしょう?は写真一枚から場所を特定するが、この地獄写生は場所情報を頼りに絵を作っていくのでまさに逆のアプローチである。

地図のほとんどは地図好き西村さんが持ってきてくれました。
地図のほとんどは地図好き西村さんが持ってきてくれました。
やってみるとこれが意外とむずかしい。むずかしいポイントとしては

・目線の位置がよくわからない
・建物の壁の色がわからない
・遠くにある建物の大きさがわからない

間取り図からわかるのは部屋の方角と窓の位置、地図からわかるのは周辺の建物との位置関係である。

その他の部分はすべて想像で補完するしかないわけで、今回はヒントとして航空写真も見ていいことにしたのだけれど、当たり前ながら屋根の色しかわからない。ストリートビューを使うのは禁止とした。

想像だけでどこまで描けるか

実際の写生では目の前にあるものを見ながら描くのだけれど、地獄写生は目の前に何もない。自由に想像して描いたらいいや、と思っていたのだけれど、そんな簡単なものではなかった。

よく夢はモノクロかカラーか、みたいな議論があるが、これをやってみてモノクロかもなと思った。想像の中では色はさほど意識していない。

その色について、美大卒の地主さんがやはり頭一つ以上抜けていた。
!!
!!
実は地主さん、下書きの時点ではかなりこなれた感じで鉛筆を走らせていたのだ。

地主「こういうのはまず鉛筆でファジーな線を重ねていくんですよ」

地主「これは美大の授業でいうところの「色彩構成」ですよね。勉強したことがあります」

かっこいい、この時は素直に思った。

しかし彼への好印象は下書きを終え、色を塗り始めた瞬間に一変することになる。
何を見たのか。
彼は何を見たのか。
今思えば彼は夜景を見ていたのかもしれない。

絵のポイントを聞いた。
「やっぱり富士山ですね」
「やっぱり富士山ですね」
この物件、住所の地名が「富士見台」という。ということは8階からだと富士山が見えるんじゃないか、これは全員の共通の意見だった。とはいえ地主さんの富士山は上が黄色い。どうした、噴火してたか。

続いて西村画伯。私物のベレー帽で参加である。
ベレー帽は私物。
ベレー帽は私物。
かなりうまい。

西村「町の作り方はシムシティ(ゲーム)で学びました」

さすがは自分がゲームしすぎて仕事にならないため、息子のゲーム機を妻におねがいして隠してもらった西村さんである。役に立つ技術もゲームから得ている。

そのおかげか、立体感というか遠近感に違和感がなく、全体につじつまがあっている。8階という高さをかなり高めに予想しているような気もするが、そのあたりがポイントになるかどうか。

続いてアプリ担当の弊社羽中田。
人の後姿から描かれているのが特徴。
人の後姿から描かれているのが特徴。
羽中田は「はなかた」と読むのだけれど、珍しい苗字なので市販のハンコがないのだとか。

羽中田「いちど羽田と中田、ふたつのハンコを買ってきてずらして押してみたんですが、違いました」

違うだろうよそれは。

そんな大胆さが写生にも出ているようだ。目線的には西村さんに比べかなり低めで、ほぼベランダの高さに電車が走っている。

もう一人の不動産担当、弊社高田はどうだ。
かわいい。
かわいい。
なんというかかなりかわいい。素朴で純粋な絵に人柄が出ているようだ(ほぼ初対面なので人柄とかあまり知らないですが)。

富士山の手前にある岩の塊から松が生えたみたいなやつは地図で見つけた大きなお屋敷とのこと。でかい家は山の上に、という昔話をベースにしたような先入観を持つ彼に勝利の女神はほほえむか。

次に僕だが、先に言っておくとまったく人のこと言えない。
ザ・人のこと言えない。
ザ・人のこと言えない。
地図によると目の前を鉄道が走っているので、これがポイントとなるはずなのだけれど、考えてみると鉄道の高架がどういう形状しているのか、これまで意識して見たことがなかった。ふだん見慣れた景色と思っている景色ほど、実はよく見ないままやりすごしている景色なのかもしれない。

では描いた絵を持って実際の物件を見に行って答え合わせしてみよう。

手ごろな物件をだらだら眺めているだけでいい暇つぶしに。


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