はっけんの水曜日 2015年2月18日
 

全国大陶器市に行ってみた

意外に緩いレギュレーション

さて、このイベントは大陶器市。とはいえ、磁器も売られていたりして、っていうか入り口では乾物とか黒糖とか売ってたし。

更に、琉球ガラスも売られていて、なかなにカオスだった。
カラフルな琉球ガラスたち。綺麗だけど、君たちを買いに来たわけではないのよね。
カラフルな琉球ガラスたち。綺麗だけど、君たちを買いに来たわけではないのよね。
そしてなぜか、折れたバットを原料にした箸。もう生産していないという。その名も『かっとばし!』だ。
ファンにはたまらないんだろうか。正直わかんない。
ファンにはたまらないんだろうか。正直わかんない。
そしてなぜかプラスチックの『エサのいらない金魚』。なんだろう、おおきな器を買って水を張ってこれを浮かべておけって事なんだろうか。
可愛いけどピクリとも動かないので結構ホラー。
可愛いけどピクリとも動かないので結構ホラー。
有田焼の眼鏡置きなんてのもあった。老眼鏡なんか、ずっと掛けてない人は便利なのかもしんない。
眼鏡だけでなくアクセサリーの置き場としても!という説明が涙ぐましい。
眼鏡だけでなくアクセサリーの置き場としても!という説明が涙ぐましい。
コーヒーなどに入れるミルク、またはドレッシング入れとしての、猫。買った。
コーヒーなどに入れるミルク、またはドレッシング入れとしての、猫。買った。
有田焼の壺を模した醤油スプレー。買い忘れた!
有田焼の壺を模した醤油スプレー。買い忘れた!
更には高級家具まで。要は、お年寄りが買いそうなものは大概売られている。ミニ巣鴨だ。
更には高級家具まで。要は、お年寄りが買いそうなものは大概売られている。ミニ巣鴨だ。
萬古焼の急須は1000円くらい。
萬古焼の急須は1000円くらい。

急須には『本物の急須』ってのがある

上の写真の急須は1000円。下の写真の急須は3800円だ。なにが違うのか?うっかり、下の写真の急須を見たおばちゃんが、

「いい値段ね」

って言ったら店のオジサンが急に不機嫌になって、

「いい値段じゃないよ、これあっちの店では7000円だからね!本物の急須ってのはそういう値段なんだから。このくらいでいい値段なんて言われちゃたまんないよ!まったく、わかってないんだから」

って言っていた。厳しい。大陶器市の厳しい一面である。ちなみに、本物の急須とはなにか?
安いんだそうです、これでも。
安いんだそうです、これでも。
安い急須は中に金網が入っていて、それで茶葉を漉している。が、本物の急須は網の部分まで陶器なのだ。金属の網だと金物くささが出てしまうがこれだとそれがないのだという。

金網よりも手間が掛かっているのでその分高い、という事になる。ふーん。
中を見れば本物と判る。本当に他の店では7000円で売られていたので、お得な急須だったのだ。
中を見れば本物と判る。本当に他の店では7000円で売られていたので、お得な急須だったのだ。
さっきから書いている「手間が掛かっている器は高い」って話は、実はここのオジサンに教えてもらった。

値段が書いてない器の値段を聞いたら教えてくれなくて、値段が書いてある器に掛かってる手間から予想しろ、と言われた。訓練?
手前のカップが3000円なら、後ろの器はいくらでしょう?という話。
手前のカップが3000円なら、後ろの器はいくらでしょう?という話。
このくらいの絵の面積で3000円なら、内側にも書かれてるんだから面積は2倍、更に内側で書きにくいからそれを加味して価格は3倍、9000円、という見方をするのだという。そこで、

「いい値段ですねぇ」

って言ったら叱られた。

「器ってのは、多少無理して買うのが当たり前なんだから。気軽に買えるのなんか入れ物だからね。今の人は器じゃなくて入れ物を買いに来てる」

って。ちなみに、前述の3個1080円の器はこの人から3分前に買っており、まさに入れ物を買った直後に軽く説教されてしまったのだった。大陶器市、勉強になるけど厳しい。
これは18000円。なるほど、絵が細かいとこのくらいの値段になるのだ。
これは18000円。なるほど、絵が細かいとこのくらいの値段になるのだ。
しかしおかげで器を見る目が少し養われた。手間から器の価値を計るというのは、今まで持ってなかった価値観だ。今までは、なんとなく『良いな』と思うのは高いなーって思っていた。
三島っぽい色と図柄だが細かい仕事で15000円。
三島っぽい色と図柄だが細かい仕事で15000円。
これは九谷の小皿5枚セットで1万円。1枚2,000円分の仕事量はこのくらいである。
これは九谷の小皿5枚セットで1万円。1枚2,000円分の仕事量はこのくらいである。
大きくて絵が細かい壺なんかになると数十万円になる。会社の応接室にある壺なんかを勝手に鑑定してみるといいんじゃないでしょうか。
左が50万円、右が18万円。このくらいの大きさになると窯における占有スペースにもよる。場所を取る大きな器はそれだけ高い。
左が50万円、右が18万円。このくらいの大きさになると窯における占有スペースにもよる。場所を取る大きな器はそれだけ高い。
ヒラメの大皿38000円。大きいものは高い法則。
ヒラメの大皿38000円。大きいものは高い法則。
次のページでは九谷焼きを中心に、焼き物内の鳥を鑑賞したいと思います。

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