勝手丼のルール
デイリーポータルZでは以前に
勝手丼という記事を住さんが書いていた。
写真を見ると、本当に美味しそうな勝手丼ばかり。羨ましい。
ただ、こちらも負けてはいられない。
見てるだけでヨダレが出てしまう美味しい丼を作ろう。
決めたルールとしては
・乗せる食材は3つ種類以上乗せること
・勝手丼にはテーマを決めること
・スーパーやコンビニは使わない
この3つを設定して、「地元」、「100円ショップ」、「山」の3か所で勝手丼を作ってきた。
地元で勝手丼を作る
最初は地元にある飲食店を巡ってみる。テーマは「肉を喰らう」だ。肉料理を大胆に乗っけて、欲望のままに食いまくるのだ。
何もなかったら、松屋の牛皿でもいいかなと思う。美味しいから。
最初に向かったのは、地元にできたからあげ専門店だ。
ざんぎが我々が一般的に見るから揚げだ。
ざんぎの由来は諸説あるらしい。このお店で聞いたら、中国語のザーギーが変化してざんぎになったと言っていた。
「そうなんですか!」と言いながら、私はから揚げの匂いに腹を鳴らした。腹が減っているのだ。
なので、もものから揚げ、ジンギスカンのから揚げ、両方を注文した。
今、思うとこれからのこと考えていないチョイスだった。でも旨すぎるから揚げが悪い。
でも、全部乗せるとから揚げ丼になっちゃうな。それも旨そうだなと思いながら、店を出て、次のお店に。
中華料理屋へ
写真が無かったので、フリー画像で美味しそうな中華料理屋の画像を掲載します。
次やってきたのは、中華料理屋だ。ここでは餃子をテイクアウトした。
本来なら、1人前で十分なのだが、店員さんが優しい声で「1人前でよろしいですか?」と聞いてきた。
私「はい」
店員さん「え、本当に1人前でよろしいですか?」
私「え、あっ、じゃあ2人前で」
厨房には2人前のオーダーが通された。
「2人前、多いだろうな。食い切れるかな。やっぱり、1人前で良かったな。」
焼いている時間、考えた結果、これからは自分の気持ちを大切にしていこうと思った。
ここの店主の息子さんがドイツで金賞を取ったウインナーを作っているらしく、ウインナーがかなりおススメとのこと。
それは是非、勝手丼に取り入れたい。
私「すいません、そのままで食べられるウインナーってあります?」
店員さん「いや~、ウインナーだと全部、要加熱ですね」
ウインナーが乗せられない。どうする?
店員さん「ハムならそのまま食べられますよ」
私「じゃあ、それで」
そのまま食べられるハム。このままかぶりつきたい。
こうして、地元での食材は集まったので、早速乗せていきたい。
まずはから揚げ
ジンギスカンのから揚げ(美味しそうだったので少し食べてしまった後に撮った画像です。)
餃子(2人前)乗せられないので、残った分は普通に食べた。
ハム(4枚)はシンプルな何も入っていないハムを買った。
そして、この時どうしても我慢ができず、肉屋で売っていたポテトサラダを買った。
肉屋の作ったポテトサラダなんて、旨いに決まっている。
それらを大胆に載せた結果がこちら。
食べ盛りの男性が好きそうな感じの勝手丼になりました。
見た目は良くないが、食べたいものばかりが乗っている奇跡の食べ物だ。
どこを食べても確実に美味しい。
テーマに反して買ったポテトサラダの酸味が強く、周りの濃い味の肉たちのアクセントになっていて、かなりな美味しさだ。
公園にて丼を食う。弁当のおかずっぽい丼の具なので、少しピクニック感があった。
美味しさを星で表していく。星3つが最高得点だ。ミシュランと同じです。
果たして地元の勝手丼は…
(絶対に外れがない最強の布陣でした。)
早くも満点が出た。
自分の好きなものしか乗せてないのだから、納得の結果である。
この調子で100円ショップへ。
100円ショップの勝手丼
次は100円ショップで勝手丼を作る。
店先に野菜の種があったが、これはまだ食えない。
店先に種があった。先ほどは肉しか食っていないので野菜を健康的な勝手丼を作ろうと思ったが、野菜そのものは売ってない。残念。
種をふりかけてもご飯は食えない。そう思ったそのとき、100円ショップでの勝手丼のテーマが決まった。
ふりかけだ。ふりかけをかけまくって、勝手丼を作るのだ。テーマは「経済的に大人のふりかけ丼」
100円ショップには、かなりの数のふりかけがあった。代表的なふりかけから、少し変わったふりかけまで、数多く取り扱っている。この中から選んで勝手丼を作ることにした。
子どもの頃、「色んな種類のふりかけをかけて食べたい!」と思っていたが、こんなに身近なところで夢が叶うなんて思わなかった。あとはお金持ちになりたいというのも叶って欲しい。
代表的なふりかけから特に好きな2つ選択。
そして、塩昆布の梅味
ここからが少し変わったふりかけになる。まずはこちら、
トマトのふりかけ。最近、トマトの味噌汁があると聞いたので、美味しいかもしれない。
中身も赤かったです。
そして、こちらがタイカレーのふりかけ。
匂いは完全にグリーンカレー。ココナッツミルクの匂いもする。
色合いは綺麗。ちなみにグリーンカレーのふりかけはやはり、緑色でした。(右上がそうです。)
地元の勝手丼に比べると色が綺麗。赤、黄色、緑と信号の色だ。
食べた瞬間は美味しい。味が複雑に絡み合い、見事に調和している。
ただ、三口目で「塩辛さ」が襲ってきた。確かにこれだけふりかけをかければ、塩辛いのも当然である。
お茶をかけて、お茶漬け風にして食べたら塩辛さが薄まり美味しく食べられた。
しかし、お茶を入れた時の丼ぶり内は一生使うことのないクレヨンみたいな色になったので、撮影はしなかった。食に多彩な色は必要ではないと今まで思っていたが、この丼ぶり内を見た時は鮮やかな色が恋しくなった。
果たして点数は…
(塩辛くなければ良かった。余談だが、タイカレーのふりかけはまた買いたいぐらい美味しかった。)
最後は山の勝手丼を作ろうと思う。
山の勝手丼を作りに山へ
丼を持って山へとやってきた。山の食材、食べまくるぞ!
「3杯目だけど食べるぞ!」という意気込みを撮った写真。
山の食材と言っても、山菜しか思い浮かばない。なら、箱根の名物を乗っけた勝手丼はどうだろうか。テーマは「どんぶりの中の小さな箱根」。ぶらりとお土産の売っている通りを散策することにする。
箱根は湯葉も名物らしい。
色々なお土産が立ち並ぶ。試食コーナーも充実していて、散策するのにピッタリ。
山の中だが、海もそこそこ近いので干物も売っている。
お店の店員の方に「箱根の名物はなんですか?」と聞くと、「かまぼこも美味しいですよ」と勧められる。丼のメニューにいれよう。
梅干しが大量に売られていたので、「梅干しって名物なんですか?」と聞くと、「たくさん採れれば名物だから梅も名物」と言われた。考え方が男前。
箱根は「黒たまご」が名物だ。温泉を使ってゆで卵を作ると黒くなり、それを食べると寿命が延びるらしい。ただ、このお土産通りで探したが、似た感じの卵を買った。茶色だ。
「これがたくさん売れていて、おいしいですよ」と言われたので買ったが、よく考えると笹かまぼこは仙台名物だ。
とりあえず、笹かまと茶色の卵を乗せてみた。今のところ、丼ぶりの雰囲気がない。
歩いていたら、「お兄さん、おいしいから食べてみて!」と言われ、思わず食べてみたら美味しかったので買ってみた。
ホタテとウニ。箱根のイメージにないが、箱根の売店に売っていたので、それは立派な箱根名物だ。大胆に盛り付けたい。
箱根の勝手丼が完成した。中央には梅を乗せ、周りを似た色の箱根名物が取り囲む。
いざ、実食!
1つ1つは美味しい。そのままだと。これが合わさった瞬間、「これは別に合わせなくてもいいな」と思う勝手丼ができた。
得点は
(世の中には性格的に合わない人だっている。それと同じだ。)
でも、箱根のいい思い出ができたから良しとする。
勝手丼は楽しい
「何を乗せようか」、「これ美味しそうだな」と色んなものをご飯に乗っけるのは楽しい。
目の前に美味しそうな食べ物があれば、乗せて食えばみんないいと思う。幸せになるから。
そして、箱根に来たなら温泉に入ればいい。もっと幸せになるから。
湘南と名前はついているが、湘南では売っていません!箱根限定です!!