ロマンの木曜日 2015年4月2日
 

1〜100までの番号入り看板は協力すれば6日で集まる

みんなでがんばって、6日間でコンプリート!
みんなでがんばって、6日間でコンプリート!
お店の名前に数字が入っていると、ちょっと「おっ、なんだろう」と思う。十六銀行とか八十二銀行のような中途半端な数のナンバーバンクにぐっとくる方も多いんじゃないか。

ふしぎと人を魅了する番号入り屋号…。1から100まで欠番なしでその看板の写真を集められたらどんなに壮観だろう。

と、マガジンハウスの「コロカル」と協力してTwitterで「番号つき屋号の看板の写真を送ってくれませんか??」と呼びかけたのだった。

なんと6日で1番から100番までコンプリートした。その見どころをふり返ってみたい。
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。趣味はEDMと先物取引。
> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

「日本ナンバー列伝100」という企画でした

今回の1〜100までの看板写真を集めよう! という企画は「日本ナンバー列伝100」というタイトルでコロカル内で2015年3月6日にはじまった。
ご投稿、ありがとうございました!
ご投稿、ありがとうございました!
完全に手探りのうえ90%不安のなかはじまった(番号入りの屋号ってそんなにたくさんあるか? あったとしても興味ある人いるんだろうか…)企画だったが、開始直後から続々と投稿が寄せられたのには本当に驚きそして小躍りした。

タイムスタンプを見ると、企画公開の18分後に最初の写真が投稿されている。18分。記事読んですぐ心当たりのお店の写真を撮りにいったとしても早すぎないか。
そんな、一番最初に投稿されたのはやっぱり「1」。(とこ @szToKo さんからの投稿)
そんな、一番最初に投稿されたのはやっぱり「1」。(とこ @szToKo さんからの投稿)
こちらの投稿は「行列中に(募集記事を)読んでたらちょうど目の前に。。」というコメントが。ミラクルか。
キャプション!
キャプション

熾烈な陣取り合戦に

今回は1〜100までの碁盤のようなマス目に投稿された写真を配置していき、その盤面を看板の写真できれいに埋める! というミッションをコンプリートすべくはじめた企画だ。

同じ番号の投稿は時間の早いものから採用してマス目を埋めるというルールである。
開始当初はこのようにすっかすかだった
開始当初はこのようにすっかすかだった
数字の入った看板の写真を撮って投稿しても、マスを先取されてしまっていれば、言葉は悪いが「ぼつ」なのである。

先ほどご紹介した「一番軒」同様、不思議なことに同じ番号が1分差、2分差というタッチ差で投稿されることが多く、僅差の僅差でマス目を埋められなかった看板も実は多々あった。
こちらも「1」!(maimai @toy_joy_sox_boxさんからの投稿)
こちらも「1」!(maimai @toy_joy_sox_boxさんからの投稿)
今回はコロカルの滝戸ドリタさんが手作業で裏を運用してくれていた。味わいのある看板写真をマスに入れられない(ぼつにする)のが何しろ心残りだったといっていた。
この記事もそんなドリタさんと
この記事もそんなドリタさんと
わたくし古賀の回想を元に構成しております
わたくし古賀の回想を元に構成しております

激戦の7、8、11、100

そういう陣取り合戦的な意味で激戦となったのは7や8、そして意外に11、そして100。

とくに、8番のマスはラーメン屋が奪取! と思ったそばから別の「8」のつく別のラーメン屋の写真が投稿されるという事態に。

8がラーメン界での人気数字ぶり(なんだそれは)を見せ付けた。
一番早かった8のつくラーメン屋はこちら(りゑ @___wkさんからの投稿)
一番早かった8のつくラーメン屋はこちら(りゑ @___wkさんからの投稿)
「8番らーめん」は、石川県加賀市発、北陸を中心にしたラーメンチェーン。国道8号線沿いに1号店があることが店名の由来だそう。

石川県民としてこの番号は譲れないとのことだ。
そして残念ながら先をこされた8のつくラーメン屋がこちら(しョうま @nshoumaさんからの投稿)
そして残念ながら先をこされた8のつくラーメン屋がこちら(しョうま @nshoumaさんからの投稿)
さらに7番のマスもなんと8番と同じ、石川県の投稿者の方が奪取。
さらに7番のマスもなんと8番と同じ、石川県の投稿者の方が奪取。
さらに7番のマスもなんと8番と同じ、石川県の投稿者の方が奪取。
こちらはあのホワイト餃子チェーンからのれん分けした金沢の有名店だそうだ。

1~10までの一ケタ台の数字はただでさえ激戦となったのだが、そのなかでも人気の7番、8番を一挙に石川県が押さえたかたち。加賀八万石の力を思わぬところで発揮してきた。

そんななか、一桁台の数字と同じように激戦になったのが11番。
ゴルフ場の休憩所のような風格(kek qobayashi @kekqさんからの投稿)
ゴルフ場の休憩所のような風格(kek qobayashi @kekqさんからの投稿)
こちらの風格漂う「レストラン イレブン」は大阪市の福島にある関西将棋会館の洋食レストランだそうだ。

番号屋号で将棋で洋食で。いわゆる要素過多でぐっとくる。しかし11のマス目は激戦区。残念ながら先客がいた。
かわいい!(キエツ @Quietsu さんさんからの投稿)
かわいい!(キエツ @Quietsu さんさんからの投稿)
山形市のお菓子屋さんだ。こちらは1桁台がまだうまらないうちから早々に投稿いただき、11番の意外な人気を物語っていた。

ちなみにこちら十一屋さん、和洋菓子の名店のようだがレストランもあるそうで、ランチの日替わりメニューが給食表のようにきちんとサイトに掲載されているのがたまらない。

住んだことのない地域の魅力的な情報を手に入れられる。この企画の意外な一面である。
100番には吉見百穴の看板…というか看石?も。 しかしすでに先取されておりマスを埋めるにはならず。 ( さあや @sa_sayaka さんからの投稿)
100番には吉見百穴の看板…というか看石?も。 しかしすでに先取されておりマスを埋めるにはならず。 ( さあや @sa_sayaka さんからの投稿)
もうひとつ、採用外からの100。「古代マヤ文明が香り立つ」とは、いい大胆さ ( よだみな @yodamina さんからの投稿)
もうひとつ、採用外からの100。「古代マヤ文明が香り立つ」とは、いい大胆さ ( よだみな @yodamina さんからの投稿)

由来の楽しみ

さて、そのように熾烈を極めながらそろった番号屋号。あらためて眺めてみると、1〜10までの番号を屋号に使うのはなんとなく理解できても2桁の番号となると「なぜその番号を店の名前に…」という気持ちの湧き上がりが止まらない。

たとえば、こちらは…
67餃子(なおちん @nao_chin_ さんからの投稿)
67餃子(なおちん @nao_chin_ さんからの投稿)
第67代横綱武蔵丸のお店だから、「67」だそうだ。

のけぞるほどの説得力である。
こちらも元阪神タイガースの藤川球児さんからきている「きゅうじ」。(なおちん @nao_chin_ さんからの投稿)
こちらも元阪神タイガースの藤川球児さんからきている「きゅうじ」。(なおちん @nao_chin_ さんからの投稿)
もちろんだじゃれの世界からの刺客も元気だ。

こちらはご高齢の方に特化した不動産のお店だそう。
住まい65(& takashi @b2room さんからの投稿)
住まい65(& takashi @b2room さんからの投稿)
老後=65と読みつつ、65歳という意味も含むのだろうか。小憎いなかに地に足のついた内容が光る。

そして店主の年齢が店名に、という直木三十五システムのお店ももちろんありましたぞ。
ちょうちんの痛み具合もかっこいい(マツオジュン @JunMatsuoさんからの投稿)
ちょうちんの痛み具合もかっこいい(マツオジュン @JunMatsuoさんからの投稿)
のれんの35のつけたし方が、女性週刊誌における有名人の名前のあとに付ける年齢のカッコ書きくらいのサイズ感なのがいい。

一方、その数が数字を示さないものの結果として番号として採用となった看板もあった。地元の方にはきっとおなじみであろう、愛媛(四国)と大分(九州)をつなぐ「国道九四フェリー」だ。
フォントもまたすてき(しョうま @nshouma さんからの投稿)
フォントもまたすてき(しョうま @nshouma さんからの投稿)
こちらは「きゅうじゅうよん」でも「きゅうよん」でもない。「きゅうしフェリー」と読む。

九州の「きゅ」としこくの「し」なのだ。遠方の者としては大変に新鮮な読ませ方であり、こういった案件を94番に迎えられたことは本当にうれしい。

ちなみに、八王子と高崎をつなぐJR東日本の八高線の読みは「はちこうせん」だが、九四フェリー的に読むと「はちたかせん」になるのじゃのう、と埼玉育ちの自分は思いました(敬礼)。
こちらは高知から。お遍路めぐり27番のお寺の近くにある民宿だから、このお名前。お遍路とのギャップ感!(がちゃ @gachaps さんからの投稿)
こちらは高知から。お遍路めぐり27番のお寺の近くにある民宿だから、このお名前。お遍路とのギャップ感!(がちゃ @gachaps さんからの投稿)
国道32号線にあった食堂だから、そのまま三十二号線。かっこよすぎる(がちゃ @gachaps さんからの投稿)
国道32号線にあった食堂だから、そのまま三十二号線。かっこよすぎる(がちゃ @gachaps さんからの投稿)
なお、店名の由来である国道32号線は投稿者の方いわく「バイパス完成とともに県へ移管。現在は県道384号線に」とのこと。もう32号線じゃないのだ。畳み掛けてこちらのお店、すでに廃業しているという。

道にしろお店にしろ、なくなりゆくものにぎりぎりタッチできたようでじわじわうれしい。

「もう埋まってるけど送ります」

企画がスタートして丸1日がすぎた段階で早くも半分以上のマス目が看板の写真で埋められた。

このタイミングで企画の存在を知った読者の方からは「ぼつだとは分かっているのですが、いい看板なので写真送ります」といった投稿がたくさん寄せられた。
看板はもちろん、その下のメニューの魅力が迫る!(chaghatai @chaghatai_khan さんからの投稿)
看板はもちろん、その下のメニューの魅力が迫る!(chaghatai @chaghatai_khan さんからの投稿)
こちらも埋まっていると分かりつつ投稿のあった23番(キエツ @Quietsu さんからの投稿)
こちらも埋まっていると分かりつつ投稿のあった23番(キエツ @Quietsu さんからの投稿)
「53はもうでてるけど、この読み方はなかなかでしょう」という、読み方で独自に切り込む投稿も(& takashi @b2room さんからの投稿)
「53はもうでてるけど、この読み方はなかなかでしょう」という、読み方で独自に切り込む投稿も(& takashi @b2room さんからの投稿)
もう採用はないと分かっている、でも送りたい! という原動力の強さがあるだけに、こういった写真はどれも輝いていたことをここで叫んでおきたい。ご投稿ありがとうー! とーう! とーう…!(気持ちの強さが山びこになりました)

10年かけて3桁もコンプリート目指すか

31番がアイスクリームのサーティーワンではなく洋服の店で埋まったり、「この数字はなかなか難しいんじゃ…」という数字はことごとくバーの店名が陣地にしたり、「3.14」というまさかの数字を屋号に持った学習塾が登場したり。

番号のついたお店名前のアカウントからの立候補投稿もいただくなど思いも寄らぬ広がりを見せたナンバー屋号の世界でありました。

何よりも投稿者のみなさまありがとうございました。2桁は6日間で終わっちゃったので、今度は3桁を10年くらいかけてのんびりやりますか。
最後に残った62番、渋谷にある! と思っていたら、同じこと考えていた竜ケ崎宇童 @ryugasaki_udoさんから投稿が。しかし、その投稿の一瞬前に62番は埋まってコンプリートとなりました!最後まで激戦!
最後に残った62番、渋谷にある! と思っていたら、同じこと考えていた竜ケ崎宇童 @ryugasaki_udoさんから投稿が。しかし、その投稿の一瞬前に62番は埋まってコンプリートとなりました!最後まで激戦!

なお、採用された投稿は「日本ナンバー列伝100」のトップ画像のほか、企画の公式ツイッターアカウントのRTで見られます。「ツイートと返信」まで見られる画面にすると、激戦番号を奪い合う投稿者の方とアカウントマスタードリタさんとのスピーディーなやりとりも堪能できますぞ。
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