フェティッシュの火曜日 2015年4月7日
 

欲望の永久機関 巨大いらないものガチャ

回れ、巨大いらないものガチャガチャ。
回れ、巨大いらないものガチャガチャ。
3月26日〜29日までの四日間、大阪駅の真横、グランフロント前のうめきた広場にて開催されたイベント『ナレッジキャピタルフェスティバル』に、我らがデイリーポータルZチームも参加してきた。
いらないものをいらないものに変換することで回り続ける、いらないものを使ったエコ永久機関。『3mの巨大いらないものガチャガチャ』である。

四日間で約2400回転。その全貌を、ご覧いただきたい。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。

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人気記事:「フクロウカフェがかなり来てる」

> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

いらないものガチャガチャとは何か

『いらないものガチャガチャ』の流れは、このようになっている。

 1. なにかいらないものを持ってくる。(ゴミはNG)
 2. 受付でいらないものと巨大コインを引き換える。
 3. 巨大コインを巨大ガチャマシーンに投入し、巨大ハンドルを回す。
 4. 巨大カプセルがゴトンと転がり出てくる。
 5. カプセルには別の人が持ってきたいらないものが入ってるので、何が出ても諦めて持って帰る。

1.で持ってきてもらったいらないものは、スタッフにより巨大ガチャ玉に詰められてガチャマシーンに投入される。そしてまた誰かのところにゴトンと転がり出てくるという仕組みだ。
いらないものを入れたら、いらないものが出てくる。要するにギャンブル性の高い不要品交換である。

文字で読むよりも、実際にどういうことだったのかをまとめた動画を見ていただく方がわかりやすいだろう。
四日間(設営入れて五日)、いらないものガチャ激戦の記録。
まずはでかい。ガチャマシーンがとにかく巨大。

高さ3m、マシーンだけの重量約200kg。以前に『新しい壁ドンを考える』記事で大がかりな回転壁ドンを制作してくれた兄弟ユニット、バッタネイションによる超力作である。(ちなみに上のかっこいい動画もバッタネイション岩沢(弟)卓さんによる)
初日稼働前のガチャマシーン。事前にスタッフで準備したいらないものが待機中。
初日稼働前のガチャマシーン。事前にスタッフで準備したいらないものが待機中。
マシーン設計者の岩沢(兄)仁さんが二日目にぽつりと「ここまで人が来ると思ってなかった。こんなに回転させるように強度設計してないよ」と漏らした時は周囲が戦慄したが、細かい破損はあったものの最終日まで見事に戦い抜いてくれた。
ガチャを出すためのハンドル。ここが最終的にいろいろ壊れてた。
ガチャを出すためのハンドル。ここが最終的にいろいろ壊れてた。
ハンドルが、回すと「ギャリッ!ギャリッ!」といかにもガチャガチ的ないい音がして、とてもかっこいい。回転するギアが上の白い板をはじいて鳴らしているのだ。

岩沢(兄)さんが、ガチャガチャっぽさを演出するために考え出した秘策である。

ちなみにハンドル中心部のメーターは気温計と湿度計だそうだ。ここに埋め込む意味はよく分からないが、無いよりはあった方がかっこいい。
ガチャマシーン内部。中央シリンダーの穴にカプセルが入った状態でハンドルを回すと下に転がり出てくる。
ガチャマシーン内部。中央シリンダーの穴にカプセルが入った状態でハンドルを回すと下に転がり出てくる。
マシンにみっちり詰まった巨大ガチャカプセル。
マシンにみっちり詰まった巨大ガチャカプセル。
マシンが巨大ならば、当然中のカプセルも巨大である。

お値段はカプセル上下あわせて1つ1万円。中に入ってるたいていの不要品よりも高い。
お手伝いをしてくれた現地スタッフにまず徹底されたのは「お客さんにカプセルごと持って帰られないようにする」だった。

中身はいらないが、ガワはいるのだ。

いらないものをいらないものに換えるには

ガチャガチャをするための全体的な流れを紹介したい。
まず、いらないものを用意しよう。
いらないもの受付はこちらです。
いらないもの受付はこちらです。
今回事前に告知されていたいらないものルールは

「こちらでゴミと判断されたものはNG」
「食品NG」
「10cm以下のものはNG。ただし、二つ以上のセットにすればOK」
「小さくても高額なもの(ダイヤモンドとか)はOK」


である。

ちなみに僕は、WEBマスター林さんから「きだてさんは馬鹿みたいな格好で受付をして、お客さんが持ってきたものをゴミかどうか判断する役をやってください」と頼まれていた。

馬鹿みたいな格好のヤツが「これはゴミでーす」と言ったら、持ってきた人も「こんな変なのが言うんだから仕方ないか」と納得するのではないか、という理論である。
実際、四日間通して受付ではっきりとしたトラブルは一度もなかった。
僕が馬鹿みたいな格好をしていたおかげである。
トラブルを回避するための馬鹿な格好の例。
トラブルを回避するための馬鹿な格好の例。
これからの写真でたまに金色シルクハットにラメのベストが写り込んでいると思うが、そういう事情なのでさらっと無視して欲しい。
受付中に、いらないものシートを記入。
受付中に、いらないものシートを記入。
さて、馬鹿みたいな格好の僕に「ゴミじゃないからOK」と判断されたら、次は『いらないものシート』にいろいろと記入していただく。
内容は「これは何か」「なんでいらないと思ったか」「これをもらった人へのメッセージ」などである。
で、このシートといらないものをセットにしてカプセルに封入する。

当たったカプセルの中身がどんなにいらないものでも、メッセージがぎっしり書き込んであると結構嬉しい。
紫色のドレス、受け付けました。
紫色のドレス、受け付けました。
次はスタッフ側の作業である。
受け付けたものを、裏で急いでカプセルに詰める。
現地ボランティアのスタッフがてきぱきといらないものを詰め込む。
現地ボランティアのスタッフがてきぱきといらないものを詰め込む。
カプセルは直径約30cmあるので、ドレスのように結構なサイズのものでも収まる。
どうしても収まらないサイズのものは、ここで引換券を作って代わりに入れておく。
最初のご来場者さま。いきなりテレビの取材も入ってた。
最初のご来場者さま。いきなりテレビの取材も入ってた。
来場者の方は、シートを記入し終えたら、不要品と引き換えに巨大コインを受け取ってガチャマシーンへ。
ちなみに写真の方(初日一番手)はiPod shuffleを持ってきてくださった。いきなり結構な当たり品である。

テレビの取材も入っていたので、ここでゴミすれすれの不要品が出ないよう、スタッフ一同もかなり緊張していた。
横のスロットにコインを投入。(実はコインを入れなくてもガチャは回せるが、気分の問題で)
横のスロットにコインを投入。(実はコインを入れなくてもガチャは回せるが、気分の問題で)
ハンドルを回す緊張の一瞬。
ハンドルを回す緊張の一瞬。
出た。
出た。
ライブカメラ当たりましたー!
ライブカメラ当たりましたー!
iPod shuffleがクリアファイル詰め合わせ(今回頻出いらないもの。当たった人の落胆が大きい)にでもなったらどうしよう、とハラハラしていたが、なんとか喜んでもらえるものが出たようだ。

しかしこの「当たり」の瞬間が関西でもメジャーな情報番組で放映されてしまったため、翌日以降の来場者数がどえらいことになるのを、現時点ではスタッフ一同まだ予測していなかった。

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