特集 2015年5月1日

外国人観光客になって東京観光を楽しむ

外国人観光客になりきります!
外国人観光客になりきります!
ジャパンはゴールデンウィークだ。海外旅行に行く人も多いのではないだろうか。しかしである。海外旅行に行けない層もいる。私だ。海外旅行はお金がかかるし、何より今からチケットの手配は遅すぎる。

そこで、日本に来ている外国人観光客になって、日本を外国的に味わいたいと思う。日本に来る外国人観光客には、ある一定の法則みたいなものがあるのだ。それをマネたいと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

日本も海外から見れば海外だ!

海外旅行の季節だ。この記事が掲載される頃はちょうどゴールデンウィークなので、そろそろFacebookなどに、「いまバリに来ています」的な、知らねえよ、と思うような、投稿が蔓延していることだろう。私には未来が見えるのだ。
海外旅行に行きたいよ!
海外旅行に行きたいよ!
海外旅行に行きたくても行けない人もいる。お金の問題、時間の問題など、いろいろあるだろう。行けないのだ、行きたいのに。

日帰りで海外旅行というのは、あまりに現実的ではない。ただ飛び立つ飛行機を涙を浮かべ見送るしかないのだ。この涙は何だろう。
行きでぇ!
行きでぇ!
しかし、よく考えてみると、私が住んでいる日本も海外の人から見れば、海外である。柔軟な考え方。もっとも住んでいる私からすれば海外とは思えない。

そこで海外から日本にやってくる観光客になって、海外気分を味わいたいと思う。いますごい飛躍があったように感じるかもしれないが、むしろないと考えたい。
ということで、衣装を探す
ということで、衣装を探す

格好を外国人観光客に

やっぱり普段着ではダメだ。見慣れた景色に、着慣れた格好。これではどうやっても、日本だ。

見慣れた景色は都知事にでもなって、大規模な公共事業をしなければどうにもならないので、とりあえずは、格好を外国人観光客にしようと思う。
ちなみにこの日、私の靴下が左右で違っていた!
ちなみにこの日、私の靴下が左右で違っていた!
日本に旅行に来た外国人の格好なんてあるの? と思うが、ある。日本人の感覚から見ると、とても特長的な格好をしている。

その格好さえすれば、私は、日本にやってきた外国人観光客なのだ。
着慣れたこの格好から、
着慣れたこの格好から、
外国人観光客へ!
外国人観光客へ!
短い丈のズボンに、大きなリュックサック、アロハのようなシャツに、サングラスなど。これが外国人観光客の格好だ。

バックパッカーのようで実にカッコいい。ただ、足りない気がする。まだ外国人観光客の要素が足りてないのだ。
そこでコンビニに行って、
そこでコンビニに行って、
氷結を買いました!
氷結を買いました!
これで外国人観光客だ!
これで外国人観光客だ!

本当に氷結なのか?

外国人観光客を観察しているとよく「氷結」を飲みながら歩いている。きっと海外で氷結が大ブームなのだ。

外国人観光客の格好で、氷結を持って歩けば、それはもう海外旅行気分なのだ。
ここが上野公園かぁ
ここが上野公園かぁ
私以外が氷結飲んでない
私以外が氷結飲んでない
外国人観光客の気分で、外国人観光客が多い上野公園を歩いた。

しかし、外国人観光客はいるけれど、誰も氷結を飲んでいなかった。あんなに氷結を飲んでいたじゃない、昼でも夜でも、あの日々を忘れたの。
聞いてみました!
聞いてみました!
氷結を飲んでいる外国人観光客が私だけなので、心配になり、外国人観光客に氷結を知っているのか聞いてみることにした。

外国人観光客とは思えない英語力で外国人観光客に氷結について聞く。氷結の酔いがなければできないことだ。
聞いて回ります!
聞いて回ります!
とにかく聞きます!
とにかく聞きます!
聞いて回ったけれど、驚くことに多くの人が「氷結を知らない」と言っていた。

氷結という単語がダメなのかと思い、「チューハイ」に変えたり、「これ(氷結を指しながら)」と聞き方を変えても、知らないと言われた。

アメリカ、ヨーロッパ、ウルグアイなど、いろいろな人に聞いたが、やっぱり「知らない」と言っていた。
ということで、唯一氷結を飲む外国人観光客の私
ということで、唯一氷結を飲む外国人観光客の私
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もっと外国人観光客に!

アロハシャツで東京をウロウロするのは、まだ日本に来てすぐの外国人観光客のようである。もっと日本に馴染んできた、三泊目の外国人観光客になりたい。日本を満喫している外国人観光客になりたいのだ。
ということで、浅草にやってきました!
ということで、浅草にやってきました!
お土産屋さんを物色して、
お土産屋さんを物色して、
さらに外国人観光客になりました!
さらに外国人観光客になりました!
漢字の書かれてTシャツだ。日本人はまず買わないだろう。

ちなみに漢字Tシャツはいろいろあり、「夢」「愛」「友情」などがあった。その中から私は「愛」を選んだ。どうしたって私は愛が溢れる男なのだ。
揚げ饅頭を買う
揚げ饅頭を買う
浅草を外国人観光客として満喫するべく、揚げ饅頭を買った。普通に買うのではない。指を指して買うのだ。

だって日本語があんまり分からないのだ。自分が本当に海外に行った時も、このように買い食いしていた。これで海外気分だ。
美味しい!
美味しい!
その後は外国人観光客として、
その後は外国人観光客として、
日本を満喫しました!
日本を満喫しました!

スクランブル交差点

普段見慣れた景色も、外国人観光客のようにすれば変わって見える。私たちが普通と思っていることでも、外国の方から見えれば、異常だったりすのだ。

たとえば、東京・渋谷のスクランブル交差点。外国人観光客が写真を撮っているのをよく見かける。
スクランブル交差点を、
スクランブル交差点を、
写真に撮ってみる
写真に撮ってみる
近づいて、さらに撮ってみる
近づいて、さらに撮ってみる
意外としっくりと来た。この格好をした時から、スクランブル交差点で写真を撮りたい! と思っていた。

パジャマを着ると眠くなるのと一緒で、この格好をするとスクランブル交差点を撮りたくなるのだ。人間は不思議である。
満足!
満足!

ハローの感激!

やはり秋葉原も外国人観光客としては、行かないわけにはいかないだろう。日本のそういった文化がエスプレッソのように濃くある場所である。そう考えると絶対に行くべきなのだ。
ということで、
ということで、
秋葉原に来ました!
秋葉原に来ました!
秋葉原にはメイド喫茶というものがあり、メイドの格好をした人がビラを配ったりしている。その人の前をなんとなく通り過ぎたら、「ハロー」と声をかけられ、ビラを渡された。

ハローである。私を外国人観光客と間違ったのだ。
ハロー
ハロー
急なことで私は驚き、日本語で「あ、どうもありがとうございます」と言ってしまった。相手がせっかく外国人観光客と思ってくれたのに、私のこの返しはなんなのだろう。自分にガッカリだ。せっかくの外国人観光客なのに。今後も自分を磨いて行こうと思う。

外国人観光客になれる

我々も外国に行けば外国人観光客だ。それによく考えると私の普段の格好もそこそこ外国人観光客っぽかった。しかも、感覚も外国に近いらしい。

実は「愛」と書かれたTシャツを本気でカッコいい、と思い着ていたら、弟に「どういう美的感覚なの?」と言われた。カッコいいじゃん、と言ったら鼻で笑われた。そうか、そうなのか。
普通に記念撮影もしました!
普通に記念撮影もしました!
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