ちしきの金曜日 2015年5月1日
 

早稲田の名物授業の宿題を集めた「365°」展に行ってきた

永遠にトイレットペーパーを回せる機械
永遠にトイレットペーパーを回せる機械
早稲田の建築学科には妙な授業がある。

「役に立たない機械を作りなさい」とか「新しい植物を考えなさい」とか言うのだ。意味が分からないでしょう。それでも学生は傑作な回答を作り、講評会はいつも盛り上がるという。

そんな回答を集めた展覧会に行ってきました。
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。

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設計演習Aという授業がおもしろい

その妙な授業とは1年生向けの「設計演習A」というもの。

これまでも当サイトやタモリ倶楽部でも何度も取り上げられたことがある、いわば名物授業だ。今年も学生有志による展示会が開かれるというので、全速力で行ってみました。
会場は恵比寿の「ギャラリーコウゲツ」。1階は富士そば。
会場は恵比寿の「ギャラリーコウゲツ」。1階は富士そば。
これは、学校で出された宿題とその答えを集めた展覧会だ。

たとえば宿題の1つはこんなのだった。
都市のリズムを採集、ってなんだ。
都市のリズムを採集、ってなんだ。
「街の中にあるリズムを見つけ出して、それを各自の創意によって可視化しなさい」。すごく抽象的だけど、ようは街中のパターンを見つけて、うまく示してねということだろう。とはいえどんなのがあるだろうか。

学生からの回答は、たとえばこんなふうだ。
「A Newspaper」 板垣翔大
「A Newspaper」 板垣翔大
新聞の各面になにが書かれてるかのパターンを書いたものだ。おおお、かっこいい。

内容を見ると、広告(Adv.)の割合がすごく多いってことが分かる。これは主要紙ごとに比べても面白いだろうし、年代で比べてもいいだろうなと思う。
この課題への回答をもう1つ見てみよう。
「Tweleve Blocks」 根本悠希
「Tweleve Blocks」 根本悠希
説明がないのでこれが何なのか?てことを考えさせる。これ、受け取った先生も考えないといけないのだ。

12という数字、それからピースの形が縦方向にはつながっていることをヒントとして考えると、カレンダーの各月の形だと分かる・・ということなんだけどどうでしょう。

1月分の形のパターンは限られているように見えるけど、どれくらいなのか?と考えるとパズル的にも面白い。いいなあ。

次はこれ、「ICカードの軌跡」。
「ICカードの履歴」 戸田弘志
「ICカードの履歴」 戸田弘志
SUICAみたいなカードの残高の履歴を書いたものだ。いいねえ、これ自分でもやってみたい。

やってみて作者自身「遠くに行く前に多額をチャージしている」ことに気づいたらしい。たしかに、大きくチャージした後は、小刻みではなくいっぺんに減っていのが分かる。つまり遠くにいったということだ。なるほどね。

次はこれ。
「rhythm without color」 百武天
「rhythm without color」 百武天
文房具屋さんのペン売り場を、だんだん彩度を落としていくことで、配置そのもののパターンが見えてくるというもの。ニクい感じだ。

講評会では、先生に「彼はうまめだね。要注意だね。」と言われていた。確かにうまめだ。ちなみに、作者の百武さんはこの展覧会のまとめ役をしています。

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