フェティッシュの火曜日 2015年6月9日
 

してみよう!拾い食い

道に落ちてるものは食べてはいけない。もし食べたとしたらどういう感覚なんだ?
道に落ちてるものは食べてはいけない。もし食べたとしたらどういう感覚なんだ?
いうまでもなく拾い食いは悪だ。そもそもそんなことをしたら危ないし、だからこそ規範としてもいけないことになっている。

だが信頼できる人に安全なものを道に置いてもらえばどうだろう。いってみれば道を食卓にするのである。

もうだれも私たちを止められやしない。さあ、時間だ。思う存分拾い食いをしてみよう。
1980年生。明日のアーというコントのユニットをはじめました。動画コーナープープーテレビも担当。記事はまじめに書いてます
> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

この道に食べ物を(安全に)置いてもらって拾い食いをする。拾い食いストリートである
この道に食べ物を(安全に)置いてもらって拾い食いをする。拾い食いストリートである

仕込んでおけば思う存分拾い食いできるのでは?

やることはかんたんである。一人が道に食べ物をおいて、そのあともう一人がすぐ食べる。

これなら躊躇(ちゅうちょ)なく拾い食いできるだろう。編集部の古賀さんに協力をあおいで仕込んでもらった。

何を仕込むのかぼくは知らない。古賀さんが紙袋を抱えて走っていった。
拾い食い開始。口笛でもふきながらカジュアルに、である
拾い食い開始。口笛でもふきながらカジュアルに、である
なんかあるなと思ったら、うぉっ、ケーキだ。やべえ、食おう
なんかあるなと思ったら、うぉっ、ケーキだ。やべえ、食おう
うおぅ、うめえ! うまいんかこれ! この状況でうまいってすげえ!
うおぅ、うめえ! うまいんかこれ! この状況でうまいってすげえ!
道に落ちてるケーキってうめえ。思ってたよりもクリアというか、売り物そのままの味だ!(当たり前だが)
道に落ちてるケーキってうめえ。思ってたよりもクリアというか、売り物そのままの味だ!(当たり前だが)
フォークも落ちてる! 道に落ちてるフォークってどうなんだろう!
フォークも落ちてる! 道に落ちてるフォークってどうなんだろう!
知らない!!
知らない!!
うめえ! わはははは、うめえ! うめえ!
うめえ! わはははは、うめえ! うめえ!

タブーの向こう側の味

すす、すごいよこれは。

手にとったケーキは完全に「いけないもの」だった。これが人類のタブーか……と強く思いながらもそれをパクっといくのである。

ここでまず(…おれ今すごいことしてる!)という興奮がやってくる。

そしてその禁忌の向こう側がうまい。向こう側はこんなに普通の世界だったんだ(実際はちがうだろうけど)。そのあと興奮すると同時になぜか笑えてくる。逸脱した日常の緊張感を緩和しようとして笑ってしまうのだろう。世界のたががはずれたようにゲタゲタ笑う。

いやあ、これすごいですよ。と、ここで古賀さんと交代。今度はぼくが仕込む番だ。
今度は編集部の古賀さんが向かう。あそこに何かが落ちている
今度は編集部の古賀さんが向かう。あそこに何かが落ちている
菓子パンだ。ゲラゲラゲラと笑い出す古賀さん。それもそのはず
菓子パンだ。ゲラゲラゲラと笑い出す古賀さん。それもそのはず
このパン、封を開けて端をちぎってあるのだ。完全に食べかけのビジュアルである
このパン、封を開けて端をちぎってあるのだ。完全に食べかけのビジュアルである
それを躊躇なく食った古賀さん。すげえな! この人すげえな!
それを躊躇なく食った古賀さん。すげえな! この人すげえな!

豪傑あらわる

古賀さんはゲラゲラ笑いながら食べかけと思われる蒸しパンをすぐ食った。

あとできいてみたところ古賀さんは一切躊躇しなかったそうだ。

めちゃめちゃ食べかけっぽくてこれほんとなのかなって思ったけど、でもそういうことでやってるわけだからって思って」

古賀さんは一瞬で豪傑となった。ボス猿とかこんな感じでサル山を掌握していくのだろうな。
道に落ちてる菓子パンをすぐ食って笑いがとまらなくなった古賀さん。そんなすごい女知らん! 妾とか囲ってそう!
道に落ちてる菓子パンをすぐ食って笑いがとまらなくなった古賀さん。そんなすごい女知らん! 妾とか囲ってそう!
その先にあるのは…
その先にあるのは…
封の開いた栄養ドリンクである。あるある、こういうの。道の脇にある
封の開いた栄養ドリンクである。あるある、こういうの。道の脇にある
古賀さん、道に落ちてる栄養ドリンクを手にとって…
古賀さん、道に落ちてる栄養ドリンクを手にとって…
すぐ飲んだ! すごい! 三国志にもそんな豪傑出てこない!
すぐ飲んだ! すごい! 三国志にもそんな豪傑出てこない!
で、そのあと爆笑する古賀さん。信じられない! 世が世なら魔女としてすぐ火炙りになっていそうだ!
で、そのあと爆笑する古賀さん。信じられない! 世が世なら魔女としてすぐ火炙りになっていそうだ!
あとで自分でもやってみた。リポビタンDを転がしてみて拾う。これはいけないものだという感覚が強い
あとで自分でもやってみた。リポビタンDを転がしてみて拾う。これはいけないものだという感覚が強い
わはははは、なんだこりゃなんだこりゃ! 笑いが止まらない
わはははは、なんだこりゃなんだこりゃ! 笑いが止まらない

より美味く感じる

「リポビタンDやばかったね! あれ落ちてるからね普段」と古賀さんは言っていた。それを飲むのである。

後にぼくも飲んだがこれがまた驚くほど雑味のない味(もちろん封を開けただけのリポビタンD)で強烈な違和感がある。

いっそううまく感じるね。だってうまいわけないからさあ

いけないものと思ってたのにウマい。これがより美味しい。雨でずぶ濡れになった子犬をかわいがる不良の姿のように、私たちはいつだってギャップに弱い。
道に落ちてる栄養ドリンク飲んで爆笑して、次に「そばだ、そばが落ちてる!」と爆笑してるのだ。だめだ、世界の底がぬけている!
道に落ちてる栄養ドリンク飲んで爆笑して、次に「そばだ、そばが落ちてる!」と爆笑してるのだ。だめだ、世界の底がぬけている!
ちなみにそばはスーパーで買ったおそばを持ってきたビニール袋に移し替えておいた。こんなものを食べようとはだれも思わないだろう
ちなみにそばはスーパーで買ったおそばを持ってきたビニール袋に移し替えておいた。こんなものを食べようとはだれも思わないだろう
しかもその先にあるのは
しかもその先にあるのは
中身を半分くらい移し替えためんつゆのペットボトル。このビジュアルである。新品だとはとても思えない
中身を半分くらい移し替えためんつゆのペットボトル。このビジュアルである。新品だとはとても思えない
落ちてたそばに「これだ!」と落ちてたつゆをかける古賀さん。ゼルダの伝説みたいだ(※そういうゲームがあります)
落ちてたそばに「これだ!」と落ちてたつゆをかける古賀さん。ゼルダの伝説みたいだ(※そういうゲームがあります)
そして食う! 古賀先輩、おれ一生ついていきます!
そして食う! 古賀先輩、おれ一生ついていきます!

マンネリの解消に拾い食いを

古賀さんがケーキしか用意してこなかったので、このあとずっと仕込む側にまわったがその中でも渾身の出来のそば。

「そばはやばかったな。袋なんだもん」と古賀さんは言っていたが、それでも躊躇なく食べていた。

「これ倦怠期のカップルとかがやればいいんじゃないかな。ドキドキと信頼感の確かめ合いみたいな」と何かひらめいていた。それも限りなく廃棄されたものに近いそばを食べて、だ。
そのあとちょっと戻ってリポビタンDをまた飲む! まだ日本にこんな若者がいたとはのう…現代の荒くれがいた!
そのあとちょっと戻ってリポビタンDをまた飲む! まだ日本にこんな若者がいたとはのう…現代の荒くれがいた!
それで「すごいね! これすごいね!」と爆笑してるのである。古賀よ、海を渡るのじゃ! 日本はもうお前には小さい!
それで「すごいね! これすごいね!」と爆笑してるのである。古賀よ、海を渡るのじゃ! 日本はもうお前には小さい!

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