特集 2015年6月11日

女の子か怖い人に囲まれ体験アプリ

直球のVRアプリです
直球のVRアプリです
6/12まで開催中のAPPS JAPANというイベントで弊社ニフティが360度映像のアプリを展示している。
そのアプリは我々デイリーポータルZが企画したのだ。

女の子に囲まれてちやほやされたり、怖い人におどかされるというわかりやすい企画である。
アプリ+クラウド+360度映像という21世紀の技術だが、そこで実現したのは紀元前の祖先にもわかるぐらいの直球だ。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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女の子にちやほやされるか、怖い人に脅かされるアプリです

アプリはハコスコというiPhoneを使った簡易的なVRシステムで使う。目の前にiPhoneを固定して頭を上下左右に動かすとそれにあわせて周囲の映像が見える。
体験中。ぐるりと自分の周りを怖い人(もしくは女の子)に囲まれている。
体験中。目の前の箱にiPhoneを入れる
まずこの天国と地獄、まずは女の子に囲まれるシーンから始まる。
Chrome,FireFoxだと360度の回転する動画になっている、こともあります
このアプリ、ひとりの女の子をじっと見ていると急に怖い人になるのだ。
酔いが覚める
それでもひとりの怖い人をじっと見ているとやがて女の子に戻る。怖い人をじっと見ている時間がスコアである。
スコアが保存されるのがニフティクラウド mobile backendである(ここ大事、たぶん)。
360度映像の技術が出たときにまっさきにアウトレイジ的な体験がしたいと思っていたのだがそれがかなった。リアルに体験したくはないけどちょっと覗き見してみたい、東京タワーの展望台のガラスの板みたいなものである。

それでは撮影のようすです

「天国と地獄」はAPPS JAPANで体験してもらうとして、この撮影のようすである。新宿某所のスタジオで撮影した。

まずは怖い映像から。出演者はこちら
左から石川さん、敏感・服部さん、東京カルチャーカルチャー店長横山、TOKYO No1 SOULSET BIKKEさん、あっぱれ!川井さん、さくらエビ・櫻井さん、淡路さん
左から石川さん、敏感・服部さん、東京カルチャーカルチャー店長横山 TOKYO No1 SOULSET BIKKEさん、あっぱれ!川井さん、さくらエビ・櫻井さん、淡路さん
敏感・服部さんあっぱれ!川井さんさくらエビ・櫻井さんはオフィス人力舎所属の芸人さんである。

コワモテでいけそうな人ということで無理に来てもらった。
BIKKEさんはデイリーポータルZにもときどき協力してくれるミュージシャンである(どれぐらいすごい人かは渋谷系に詳しい大人に聞いてください)。
メッセンジャーで「ラッパーみたいな感じでお願いします!」と頼んでから本職のラッパーであることに気づいて震えた。
そして東京カルチャーカルチャー店長 横山
そして東京カルチャーカルチャー店長 横山
先日「上司の誕生日をパレードで祝う」で感動的な衣装として役だった白いスーツがすぐにこっち方面に役だっている。
カメラはリコーの360度撮影ができるカメラ。小さい
カメラはリコーの360度撮影ができるカメラ。小さい
これだけガタイがいい男を集めておきながらまさかのカメラの小ささである。色もファンシーだ。その小さいカメラに向かって男たちが怒鳴りつける。
全員がなんだばかやろうと言いながらもちゃんと時計回りに順番通り言う
全員がなんだばかやろうと言いながらもちゃんと時計回りに順番通り言う
アプリでは徐々に怖い人が増えていくのだが、いちばん増えたときに全員が怖いと本当にしゃれにならないので最多人数バージョンではセリフは優しくしてもらった。
人には親切にするんだこの野郎
シェアさせていただくぞこの野郎
親には電話しろよこの野郎
酸素ばっかり吸って贅沢だなこの野郎
身体に気をつけろこの野郎
飲み過ぎに気をつけろこの野郎
冷たいもの飲み過ぎはよくないぞこの野郎
こんどめしおごってやるぞこの野郎
困ったときはお互いさまだこの野郎
お年寄りには席を譲れこの野郎
ニンジンも食えこの野郎
誰がニンジンだってこの野郎
怖い人に優しい言葉を怒鳴られているという設定である。理解不明でいっそう怖い感じになってしまった気がしなくもない。
よく聴くと優しい人たち
とはいえBIKKEさんがここで正体不明の怖さを発揮している。脅かすのかと思ったらいきなり明日晴れるのか?とか聞いてくるのだ。街であったら逃げる。
動画確認中「おう、おれたちの優しさが出てるじゃねえか」「ホスピタリティじゃのう!」
動画確認中「おう、おれたちの優しさが出てるじゃねえか」「ユーザーファーストじゃからな!」
撮った動画を確認しているときに後ろがこんなことになっているとは思わなかった。この写真を撮ったのは弊社デザイナーだがなぜここで魚眼を使ったのか。

きゃあきゃあ言われるバージョン

続いてきゃあきゃあ言われている動画の撮影である。
部屋が明らかに明るくなった
部屋が明らかに明るくなった
現役の大学生(だいたい)に集まってもらった。なんかみんなふわふわした服を着てる。天の羽衣みたいですねと言おうと思ったがおじいちゃんみたいなのでやめた。

さっきは語尾を「このやろう」で統一していたが、今回は「~でかわいい」に統一してもらってカメラに向かって喋ってもらった。
我ながらステレオタイプ。
そのようすを控え室から撮った写真がこれ。
そのようすを控え室から撮った写真がこれ。
360度撮影なのでカメラも隠れてないと写ってしまうため、ドアの影からデザイナーが撮った写真である。そしたらなんだか意味深な写真になってしまった。
このあと女の子の秘密を知ってしまったカメラマンは無音で殺される(映画だと)。

大喜利化してゆく女の子バージョン

一見楽しそうな女の子に囲まれる動画も何周もするうちに大喜利みたいなものが混ざっていった。
なんか自転車ボッロボロなんだけど、かわいー
観葉植物3日で枯らすよね、かわいー
ユニバレしてる、かわいー
ジャグジーとジャグラーって違うからさ、かわいー
ハッシュタグで文章作っちゃうの、かわいー
電車で起きたら茨城だったの?かわいー
もうかわいいが一体何なのか全員見失っていた。ただ、ユニバレという言葉は検索して調べた。これから使うぞ。
ほめられてるのかわからないけど、囲まれているのはうれしい。

これを体験したい人は幕張へどうぞ

今回の動画は幕張で開催中のAPPS JAPANの「天国と地獄」で見ることができるが、後日ハコスコストアに映像だけアップするので展示会に行かなかった人はそちらで楽しんでもらえたらと思う。

とはいえ今日明日と仕事に余裕があるひとは幕張へどうぞ。そしてニフティクラウドと契約してくれるとそれがまわりまわってデイリーポータルZの活動資金になるのでとてもありがたい(素直)。
撮影終了後の記念写真。
撮影終了後の記念写真
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