ロマンの木曜日 2015年7月23日
 

世界一小さい「一粒寿司」を食べにいく

ちいちゃい!
ちいちゃい!
「一粒寿司」を無料でサービスしてくれるお店がある。

その名の通り、シャリ一粒にネタを乗せて握ったお寿司だ。そんなの見たこと無い。もはやアートだ!

寿司好きとしては行かねばなるまい。作り方や食べ方のコツも教わってきた。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」

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浅草(田原町)の「すし屋の野八」

一粒寿司をやっているのは、東京の田原町という駅から徒歩数分の「野八」というお店。

創業して43年。閑静な住宅街にある、昔ながらの常連が多いお店だ。今回は事前にお願いして、開店前に少しお邪魔させていただいた。
握ってくれるのは二代目。唐沢寿明似の男前。
握ってくれるのは二代目。唐沢寿明似の男前。
お店に入ると右側にカウンター席が10席ほど並び、左側にはお座敷がある。回転寿司屋と違って入る時に緊張を伴ったものの、圧迫感を感じない程よい広さのお店と、対応してくれた二代目の快い対応でホッとする。

色々質問したい事はあるけれど、まずはさっそく、お目当ての一粒寿司を作ってもらいましょう。
7種類のネタをつかう。黄色の箱にはウニ。
7種類のネタをつかう。黄色の箱にはウニ。
7種類のネタをまな板に並べ、いざスタート。
集中力がいるだろうから邪魔してはいけない、と無言で見守る。

まずは海苔とネタを小さく切っていくところからだ。
切れ味よさげな包丁の先で器用に切っていく大将。
切れ味よさげな包丁の先で器用に切っていく大将。
ちょっぴり使う。これをさらに半分。
ちょっぴり使う。これをさらに半分。
しっかり押さえてチョン
しっかり押さえてチョン
つい息を止めて見てしまう。お寿司屋さんでそんな事はじめてだ。
つい息を止めて見てしまう。お寿司屋さんでそんな事はじめてだ。

まさに職人芸!

包丁の刃先をチョン、チョン、と器用に入れていく大将。とはいえ、普通のサイズの寿司ネタを切るよりは明らかに慎重。

一粒寿司に乗せた時の大きさと、切り身の筋の角度なんかも考えながらやっているようだ。
海苔がこれまた大変
海苔がこれまた大変

一粒寿司を握るなら春が一番良い

大将が一番手間取っていたのは小さく切った海苔の扱いだった。取材に訪れた日は前日が台風で、梅雨が明けるかどうかという湿度の高い気候。こういう時期は海苔がすぐ湿って扱いにくいそうなのだ。

逆に乾燥していても割れてしまうので、一粒寿司は春が一番やりやすいかも、と教えてくれた。
指にネタを乗せ、
指にネタを乗せ、
シャリとドッキング。ここでちょっとモジモジ
シャリとドッキング。ここでちょっとモジモジ
海苔を巻いていっちょ上がり! …ちょっと私、ある事に気づいちゃったよ
海苔を巻いていっちょ上がり! …ちょっと私、ある事に気づいちゃったよ

乗せてるだけじゃない。ちゃんと「握ってる」のだ

大将がシャリとネタを指にもってモジモジしている姿を見て気づいた。私は昔、飛び込みで寿司屋に1時間だけ修行させてもらった経験があるのだけれど、その時に習った握り方と手順が同じなのだ。

つまりこの小さい一粒寿司も、ただネタを乗せてるだけではなく、普通の寿司同様に「握っている」のだ。

何そのこだわり!
一粒に海苔をぐるりと巻いてウニの軍艦
一粒に海苔をぐるりと巻いてウニの軍艦
完成! 赤身、カレイ(お皿の色と同化してしまってるけど)、中トロ、ホッキ貝、蒸しウニ、タコ、玉子、ガリ。カメラのピント合わせも大変。
完成! 赤身、カレイ(お皿の色と同化してしまってるけど)、中トロ、ホッキ貝、蒸しウニ、タコ、玉子、ガリ。カメラのピント合わせも大変。
ガリまでご丁寧にミニチュアサイズ。ああ、可愛い。ずっと眺めていたい。こんなお寿司初めてで、感動で泣いてしまいそうだ。

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