はっけんの水曜日 2015年7月29日
 

スナック感覚で天地創造できる「え〜でるすなば」で佐渡ヶ島や能登半島を創造

頑張って創造主となりました
頑張って創造主となりました
あいかわらず暑い日が続く。

こう、まいにち暑いと、なにかこうパーッと天地創造でもしたくなる。

最近はゲームセンターで天地創造ができるらしい。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。

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すなあそび+ねんどあそび+プロジェクションマッピング

各地のゲームセンターに設置してある「え〜でるすなば」というゲームがすごい。
これを「ゲーム」と言っていいのかどうかわからないけれど、ゲームセンターに置いてあるので、いちおうゲームと呼ぶことにしたい。
砂がない場所は海に、積み上げた場所は山になる
砂がない場所は海に、積み上げた場所は山になる
「え〜でるすなば」は、筐体の中にある砂を、自由に掘ったり積んだりできるようになっている。そして、その砂の高さに応じて、海や山をプロジェクションマッピングで投影してくれる。

砂で自分の思い通りの地形を作ることができる……ということは、つまり、スナック感覚で天地創造できるというわけだ。(※スナック感覚というのは比喩です。飲食物を食べながらのプレイは禁止されています。あと、このさいついでだからいっておきますけど、この記事はセガからお金を貰っているわけではありません。)
砂と粘土の間のような感覚の「キネティックサンド」
砂と粘土の間のような感覚の「キネティックサンド」
ゲームの詳しい内容や、遊び方は公式サイトをご覧頂くとして、この「海や山を投影してくれる」というすてきな機能。地図・地理好きのこころをくすぐるにはじゅうぶんすぎるギミック。ぜひとも実在の地形を再現したい。

地図帳を参考に正確に佐渡ヶ島を再現

前の子供が遊び終わるのをまつ
前の子供が遊び終わるのをまつ
というわけで、家から一番近いゲームセンターにやってきた。まずは、わかりやすい佐渡ヶ島あたりから創造してみることにしたい。
アルファベットのHをすこし傾けたような形でおなじみの佐渡ヶ島
アルファベットのHをすこし傾けたような形でおなじみの佐渡ヶ島
子供達が飽きて離れるまでの間、地図帳で佐渡ヶ島の形を十分確認しておく。

300円で10分間自由に遊べるモードがあるので、その10分の間に納得のできるものを作らなければいけないのだ。
お金を入れるとさっそく始まる
お金を入れるとさっそく始まる
遊んでいた子供が終わると早速コインを投入し佐渡ヶ島を捏ね始める。

にわかに全知全能の存在としての気分が高まる。そう、今、俺は神様……。

ひとりごとでつぶやくと完全にアウトのセリフである。
とりあえず、砂を斜めに固める
とりあえず、砂を斜めに固める
両津湾と真野湾を創造
両津湾と真野湾を創造
えーと、真野湾ってどんな形だったっけ
えーと、真野湾ってどんな形だったっけ
佐渡ヶ島を佐渡ヶ島たらしめているのは、北と南に横たわる山塊、それをつなぐ国中平野。これの形がビシッと決まっていないと、佐渡ヶ島は佐渡ヶ島っぽくならない。

そして重要なのが、加茂湖。
加茂湖を創造
加茂湖を創造
加茂湖、地図を見ると結構目立つのだ。

おそらく、佐渡ヶ島出身のひとに佐渡ヶ島をフリーハンドで描いてもらうと、かなりのひとが加茂湖を描き入れるのではないか?

画竜点睛で言えば点睛の部分が加茂湖であるといえる。

ついに完成「佐渡ヶ島」

で、完成したのがこちら。
……。
……。
いや、わかります。わかるんです。ぜんぜん再現できてねえじゃねえかという。そういう意見が多いというのもわかる。

創造主である私自身、あまり納得のできる形ではない。だってホントはこんな形なのだ。
はっきりいって佐渡ヶ島には見えない。どうみても犬用トイレにあるやつだ。

300円使って、犬用トイレにあるやつを作ってしまう、このおれの造形力のなさ。

今、改めて落ち着いて地図をながめてみれば、大佐渡山地と小佐渡丘陵をもっと互い違いにすればよかったというのが分る。しかし、そうするには筐体の大きさが足りないのと、砂の量が多すぎる。
時刻は無情にも過ぎてゆき……
時刻は無情にも過ぎてゆき……
終了―。
終了―。

わかった、今度は中海と宍道湖を作る

先ほどの反省点を踏まえ、今度は中海と宍道湖を作ってみたいと思う。

ちなみに、中海と宍道湖はこちらだ。
山陰地方の皆様にはおなじみ
山陰地方の皆様にはおなじみ
皆様におかれましては、知ったこっちゃねえかもしれませんが、鳥取出身のぼくにとってはなじみ深い地形である。

ちなみに、出雲風土記の神話によると、島根半島は最初失敗作だったという。その後、なんやかんやあって、八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が、海の向こうの新羅や越の国にあった余った土地に綱を付けて引っ張ってきて縫い合わせたのが今の島根半島らしい。

今こそ、この国引き神話をゲーセンで再現するのだ。
まずは中海と宍道湖を……
まずは中海と宍道湖を……
だんだんできてきた
だんだんできてきた
先ほどの佐渡ヶ島は加茂湖が点睛であったけれど、中海、宍道湖の画竜点睛は大根島だろう。
はい、大根島
はい、大根島
肝心の弓ヶ浜半島は砂を棒状に捏ねたものを美保関の下に置く。
!?
!?
またもや、うっかり犬用トイレにあるやつみたいなのができかけたが、なんとか弓ヶ浜半島となってくれた。
おー、なんかわかんないけどセーフ
おー、なんかわかんないけどセーフ
しばらくイジること数分。

平成の国引き神話はどうなったのか!?
うーん
うーん
なんかイラッとする島根半島だな
なんかイラッとする島根半島だな
見てるとだんだんイラッとしてくる島根半島。自分が創造したとはいえ、ひどい。

国引き神話、大失敗である。

ついに納得の行く能登半島が完成

佐渡ヶ島、島根半島と、2連敗の我々。とりあえず、納得の行くものを、せめてひとつは作りたい。
能登半島いっとくか
能登半島いっとくか
フリーハンドで日本地図を描いたとき、日本海側で省略されることがすくない能登半島は形が特徴的だし、なんとかなるのでは?

ということで、作ってみた。
海岸線の凸凹を整えて行く
海岸線の凸凹を整えて行く
能登半島の特徴は、やはり七尾湾とそこに浮かぶ能登島だろう。
で、こちらが砂で作った能登島。
あれ、なかなかいいんじゃないの?
あれ、なかなかいいんじゃないの?
あれ、なんだか、うっかりいいものができてしまいそうだ。

その後も地図を確かめながら、微調整すること数分。ついに完成……
おわー、これはうまいこといった!
おわー、これはうまいこといった!
三つに分かれている七尾湾、横に長い能登島、能登半島のくびれなど、多少デフォルメしているとはいえ、なかなか上出来ではないだろうか。

ほらこれ、かなり正確でしょう
ほらこれ、かなり正確でしょう
石川県の皆さん、喜んで下さい、天地開闢しましたよ、能登半島。
やっと納得のものができた! ありがとう、能登半島
やっと納得のものができた! ありがとう、能登半島

鼻ほじりながら創造しちゃってください

この「砂の高さによって海と山が投影される」という機能、ほんとにおもしろい。

今回は時間がなくてできなかったものの、今度は、黒部ダムやアレフガルドなんかも作ってみたい。
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