特集 2015年8月8日

7月の記事ベスト5&「財布はもうほんとうになくしたくないです!!!!!」

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こんにちは、デイリーポータルZ編集部の橋田です。

8月になりましたね。暑いってあんまり言いたくありませんが言いたくなる暑さですよね。

夏といえばいろいろイベントがありますよね。花火大会や夏フェス、バーベキュー、キャンプなど、アウトドアで行われるイベントなども多いでしょうか。

アウトドアに弱い私はほぼ知識がないため、参加せざるを得ない状況がきたら恐怖でしかありません。

そんな状況にならないか心配はともかく、先月の記事を振り返りますよ。
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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PVランキング

食べ物記事が多いですね。1位の「進化の順番で寿司を食べる」は進化の過程についても気になるんですが、ネタがしっかりしているお寿司が何しろ美味しそうでした。

2位の豪華客船の乗客がイオンに来るという記事。取材NGだったので編みものの人やカニ、ラーメンで解説してくれわかりやすかったですよね。
原始的な生物から徐々に時代を下るように寿司ネタを選んでみよう。何か分かるかもしれない
先日、鳥取県の境港に世界最大級の大型客船が寄港、イオンが大混雑になった。
名古屋のうどん屋では麺の組み合わせを自由に選べた。中華麺と蕎麦、うどんという感じに。
「大都市の川でフグを釣る」「自分で釣ったフグを食べる」という非日常を体験した。
船に乗って川を渡ってようやく辿りつく知る人ぞ知る最高の飲み屋へ。

SNSランキング

PVランキングで5位だった京都の茶屋の記事はSNSランキングでは2位に。

天候が悪いと行かれない場所なので台風シーズンの前に行くと良さそうですよ。

3位の名古屋の麺事情も気になりました。とくに「うどんと冷や麦と素麺の盛り合わせ」の白さには目を奪われました。
原始的な生物から徐々に時代を下るように寿司ネタを選んでみよう。何か分かるかもしれない
船に乗って川を渡ってようやく辿りつく知る人ぞ知る最高の飲み屋へ。
名古屋のうどん屋では麺の組み合わせを自由に選べた。中華麺と蕎麦、うどんという感じに。
先日、鳥取県の境港に世界最大級の大型客船が寄港、イオンが大混雑になった。
栃木県の新生姜ミュージアムへ訪問。ジンジャーならぬ神社もありました。
次はライター三土さんへのインタビューです。
いったん広告です
ストローとクリップで模型をつくる方法があるらしい。街で見かけるものの形を作ってみた。
ストローで作った鉄橋
ストローで作った鉄橋
石川「この記事どうやって思いついたんですか?」

三土「子供の小学校で子供と参加した、木材とでかいゴムでちいさいお家を作ろう、みたいなイベントがあったんです。それでこう、筋交いを入れると急に安定するんだなってことが実感としてわかっておもしろかったので、家で小さい模型で試してみようと」

石川「ゴムって、普通に輪ゴムで木をくくる?」

三土「そのとおりです。割り箸鉄砲をつくるときみたいに、ぐるぐる巻にして固定します。結合部が 「x」 みたいにちょっと反対側に出っ張る感じになります」

石川「十字は作れるけど、端っこ同士つなぐのは難しそうですね」

三土「そうそう。ゴムを巻くのがちとめんどくさいのと、割り箸同士の結合部が綺麗にいかない。それで自由な模型の構造をさがしたら、ストローハウスに辿り着きました。ストローとクリップはすごく便利だったんです」

石川「確かにこれって安定してそうだし、取り外しできて、完成したときにストローしか表に出てなくて綺麗だし、すごくいいですよね。クリップ手で曲げるから好きな角度にできるし」

三土「そーなの!」

石川「ストローでやろうって決めて、最初に思いついたのがあのタワーだったんですか?」
あのタワー
あのタワー
三土「そうそう、そうなんです」

石川「あれが三角形でできてるっていうのが僕はこの記事で一番感動したんですが、ああいう構造だって予想してました?」

三土「いえ、いろいろ試していたら、正四面体が一番簡単に安定するんで、それを組み合わせて大きな形をつくる遊びをしてたんですが、なるべくまっすぐな棒みたいな構造にしようとしたらなんかこれ水戸芸術館に似てるなと思って。調べたら実際同じ構造だったんですね」

石川「そうか、あれが作りたかったんじゃなくて、手を動かしてたら気づいたという」

三土「そうそう。設計した人も意外とそんなふうに思いついたのかなとか思いました。自然とくねくねするんですよ」

石川「地震で倒れそうと言ってましたけど、実際あの形って安定するんですか?」

三土「すごい安定してます。純粋に三角形だけでできてるので、本質的に安定してます。3.11のときも無事だったと。

やってみると分かりますけど、三角形だとぜんぜん動かないんで安定そのものです。四角形はだめなやつですね。だめな子」


石川「筋交い入れるっていうのも要は三角形作るっていうことですもんね」

三土「まさに。たぶん日曜大工で本棚とかつくると実感するんでしょうけど、ぼくはこれで初めて実感しました」

石川「前にロボット作ってる人に聞いたんですけど、ロボットも歩かせるときに脚を3本残すようにすると簡単に安定するって言ってました。だから6足歩行にすると3本浮かせても3本残るから、初心者は6足から始めなさいって」

三土「おお。三脚っていう意味ですか?」

石川「あ、そうそう、そうです。カメラの三脚みたいな。まさに三脚ですね」

三土「三脚は、地面も含めて考えると四面体を作ってることになるんですね。いま改めて考えると。だから安定するんですね」

石川「あー、そうか。気付きが多い対談ですよこれ」

三土「きづきを得ましたね。シェアさせて頂きます!」
ここからはボツ写真の紹介です
ここからはボツ写真の紹介です
三土「橋つくったんですけど、現地で持ち上げるとぐにゃぐにゃ。だめだこりゃの一枚」

石川「あはは。あ、確かに記事には持ち上げてる写真ないですね」

三土「本物はもっと部材が多くて安定してるんだと、後から気づきました」

石川「他のも持ってないけど、観覧車だけ持ち上げてますね。うまくオチに持ってきてるけど、本当は橋の時点から持ち上げるとぐにゃぐにゃだったという」

三土「そうそう」

石川「構成力ですね、記事の」
ボツ写真2
ボツ写真2
三土「これは鉄塔ですね。鉄塔も、線だけでてきてるんで、ストローで作れるんじゃないの?と軽い気持ちで見に行ったところ、写真みてわかるとおりすごい複雑。超、複雑! なめてました。鉄塔を」

石川「うん、改めて見るとすごいですねこれ」

三土「橋は、すべての柱の長さが一緒で作れるようにごまかしたんですけど、鉄塔は、柱ごとに長さが全部違うように見える。つまり長さを測って設計図書いてストローを切り出さないといけないんで、すごい手間がかかる。かつ、柱そのものもすごい多い。なのでちょっと間に合わないなーと思って諦めました。
鉄塔っていろんなかたちがあるんでそれをいくつか再現して、間をタコ糸とかで結んだらかっこいいなあと思ったんですが、膨大な手間が必要なようです」


石川「それもうジオラマですね」

三土「そうなんですよ。鉄塔の模型作ってる人っていないっぽいんで」

石川「夏休みの工作でやったら先生にすごい受けそう」

三土「そうですよね。誰かぜひつくったらいいと思います。丸投げ」

石川「作ったら写真送ってほしいですね」
ボツ写真3
ボツ写真3
三土「これは水戸でみかけた納豆早食い世界選手権」

石川「の練習会。これ本番いつあるのか気になりますね」

三土「ほかでやってないですもの公開練習会なんて」

石川「納豆に対する本気振りがうかがえますよ、公開練習会があるの」

三土「負けるわけに行かないんでしょうね。たしか納豆の消費量日本一が、他の県に奪われたんですよね。それでがぜんやる気になってるのかもしれない」

石川「量でかなわないなら速さで!っていう。

これですかね?(→リンク
食べるのは納豆ご飯みたいですよ。400g」


三土「多い!」

石川「400gの納豆ご飯を、42秒で食べてます」

三土「はやっ!」

石川「お母さんに怒られるスピードですよ」
ボツ写真4」
ボツ写真4
三土「垂れ幕の前に座ってる人がいると、納豆食べてるみたいに見えるなあと思いました」

石川「あはは。Tシャツの文字もNattoっぽい」

三土「ほんとだ」

次回予告

石川「次回のネタとかもう決まっていますか? 次号予告的な」

三土「えーと、ひまわり8号っていうのがリアルタイム地球画像を送ってきているので」

石川「新しいやつですよね、高解像度の」

三土「それでリアルタイム地球儀を作りたいと。なんか白い球体に投影したいなと思っております!」

石川「画像公開されてるんですか?」

三土「ほんとのリアルタイムは研究者にしか公開されてないようですが、24時間より前の画像なら公開されてるらしく、1日前のリアルタイム地球儀ということでがんばろうかと!

それか、研究者を名乗ろうかと! 暗渠研究家」


石川「自称・暗渠研究家。自称抜きにしても衛星画像関係なさそうですね。許可が下りるか怪しい」

三土「難しいか・・。大きな壁ですね。乗り越えていきたい」

石川「では次回はリアルタイム地球儀で乞うご期待ということで」

三土「はい」

石川「乗り越えられたら本当のリアルタイム。一日遅れになったら、乗り越えられなかったんだな、ということで」

三土「研究者になれなかったということですね」

石川「将来性に期待、で」
続きまして、ネッシーあやこさんへのインタビューです。
いったん広告です
財布をなくさないように噛み付きパワーのすごいすっぽんを参考に財布をつくった。
橋田「こんばんは、今日はよろしくお願いします。早速ですが…財布をなくす頻度3年で3回って多いですよね、やっぱり。昔からでしょうか、最近ですかね?」

ネッシー「昔からです……たぶん、はじめてなくしたのは中3」

橋田「結構ベテランさんなんですね」

ネッシー「はい。学生時代も、社会人になってからもコンスタントになくしてる気がします。でも、意外と見つかるんですよね。届けてくれる人多いです。それに甘えちゃいけないんですが!
東京でも、拾ってくれる人はけっこういます。この街ぜんぜん冷たくないです。でも最近は、あんまり見つからないことも多くなって、このままじゃいかんとおもって離れない財布をつくろうとおもいました」


橋田「なるほど。毎回完全になくなっているということではないんですね。少し安心しました。
裁縫ものは「「腕時計専用の腕」をつくってみたら便利だった」に続き2回目だったでしょうか。作業工程が一切なかったのが潔くて良かったと思います」


ネッシー「作業行程。たしかに! 布の途中経過ってすごくしょぼーんとしていて微妙だったんで、おもいきってずばっときってしまいました。
どう組み立てるとスッポンになるのかぜんぜん見当つかなくって、あれ、つくっている最中は毎日、会社のお昼やすみに休憩室でのっそりとスッポンの解体図かいて考えてました。そんなんでよく、組み上がったなーと今でも不思議です」


橋田「そんなに大変だったのに、偉すぎます。私だったら、苦労話を書きたくなっちゃいそうです…」

ネッシー「大変だったんかもしれないんですが、組み上がっていくときのテンションの高さのほうが勝っちゃって仕上がったらそんなに徒労感がなかった気がします。
作業工程の徒労感、ほんとはちゃんと書いてみたいし、書いてる人にあこがれているんですが、いざ自分で書こうってなると、思い出せなくて書けない……ってことが多いです」


橋田「作業工程を知りたい方もいるかもしれませんが、そういう方はきっと問い合わせをしてくれるので問題ないと思います!それがネッシーさんスタイルということで大丈夫ですよ、今後も」
「いま写真におさめたら、すごくカエルの死骸っぽいんじゃないか?」と撮ってと急にひらめいて撮ったらしい途中経過の写真
「いま写真におさめたら、すごくカエルの死骸っぽいんじゃないか?」と撮ってと急にひらめいて撮ったらしい途中経過の写真
橋田「完成後の撮影ですがしみ抜きを買っているころは、愛着がかなり出てきているでしょうか。我が子のような扱いでしょうか」
なついているすっぽん
なついているすっぽん

ネッシー「しみぬき、あれ、けっこう必死でした。我が子、まではいかないかもだけどペットみたいなかんじではあったかもです」

橋田「ご友人も『スッポン、なついているみたいに見えるねー』とおっしゃっていますね」

ネッシー「はい。なんか、あの写真すごい嬉しそうに撮ってました。友人が、やたらスッポンをわたしのペットのようにかわいがってくれたのですごい助かりました。
あと、渋谷の街って人をちょうどよくほっといてくれるので撮りやすかったです」


橋田「東京の人が何やっても放っておいてくれる説聞いたことあります。助かりますよね」

ネッシー「はい、あれ最高です!腕の時も、近所の公園でひたすら自画撮りしててあやしい人感満載だったんですが、みんな放っておいてくれるんでありがたかったです。
時々『何してるんですか?』って声かけてくる人もいなくはないんですが、いまのところわりと好意的です。ありがたいです。内心、びくびくしながら撮っているんで……
あれなんですかね。みなさん、こういのは場数をふんで強くなっていくものなのでしょうか……わたし、まだまだほんとうにびくびくしてます」

びくびく
びくびく
橋田「あれ、自撮りだったんですね。すごいハート強いですね。
編集部の藤原さんは動画自撮りするときは、かなりハッキリ大きな声で挑むそうですよ。撮り直ししたくないから。あの、小声の藤原さんが。そうやって、みんないろいろコツを習得していくのかもしれませんね」


ネッシー「なるほど。私もなにかしら気合いをいれる技を習得したいです。
それと……あのスッポン、ほんとうに使おうとおもって会社に持って行ったら、でかすぎて置く場所がなくて、なので今、小型をつくろうとおもっています。
やっぱりサイズ感って、大事ですね。記事が公開されて3日くらい経ってやっと気がつきました。遅かったです」


橋田「ありがちなやつですね、サイズ感って大事ですよね。でもだいたい作って使ってみた後にわかるものです。小型もかわいいと思います、出来たら見せてくださいね。
今年もまだあと半年ありますが、財布なくさないようにしてくださいね」


ネッシー「財布は、もうほんとうになくしたくないです!!!!!もう大丈夫と、おもいたいです!」

お知らせと今後の予定

昨日デイリーポータルZの英語版がオープンしました。外国人のお友達に教えてあげてくださいね。日本人の英語好きな方にも!
今後も少しずつ記事や動画などいろいろコンテンツを増やしていきますのでお楽しみに。
https://dailyportalz.jp/b/en/
8/8 - 9 10:30~20:30アメリカサンフランシスコで「J-POP SUMMIT」というイベントがあり札束風呂をやります。
ウェブマスター林がサンフランシスコでお待ちしておりますよ。
http://dpz.cocolog-nifty.com/q/2015/07/post-06aa.html

9/22 18:30~ グランフロントでイベントがあります。ちょっと先ではありますが、もう予約ができるので先お知らせしておきますね。
http://www.shortshorts-osaka.org/2015/reserve.html

そのほかにも突然何かを始めるかもしれませんので、TwitterFacebookをチェックお願いします!

それでは、また来月に。
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