ロマンの木曜日 2015年8月20日
 

たった8世帯しかない集落の芸術祭にいく

住んでる人よりアートが多い所にやってきた。
住んでる人よりアートが多い所にやってきた。
少子高齢化が日本一の秋田県。

中でも上小阿仁(かみこあに)村というところは過疎化が進み、8世帯しかいない集落もあるという。
その、たった8世帯しかない集落を舞台とした芸術祭があると聞いた。そう聞くと小規模のようだが、毎年1万人を超える訪問者がいるというから驚きだ。

気になったので行ってみることにした。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」

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へき地でやる芸術祭

上小阿仁村の敷地面積は256km?と、石垣島より広い。その広さに対して総人口は約2400人で石垣島の1/20。ほぼ自然と言っていい地域である。

その中でも、特に人が住んでいない山の中を舞台としているという芸術祭。いったいどんな感じなんだろう。
開催期間中の週末と特別イベント時のみ、秋田駅から無料バスが出ている(要予約)。もし秋田駅から交通機関で向かったら、片道8千円もかかってしまうらしい。
開催期間中の週末と特別イベント時のみ、秋田駅から無料バスが出ている(要予約)。もし秋田駅から交通機関で向かったら、片道8千円もかかってしまうらしい。
メイン会場が山の中にあるため、車で訪れる人がほとんどのようす。 私は車の運転ができないので秋田駅から出ている無料バスで向かうことにした。

10名ほどを乗せたバスは、朝10時に秋田駅を出発。
10分も車を走らせると、手前には田んぼ、奥には杉がモリモリと生えているのが見えてきた。
早くも遠くに来たなあと感じてしまう。
すぐに田んぼが見えだした。ずーっと続いていてきれい。
すぐに田んぼが見えだした。ずーっと続いていてきれい。
ちなみにこれが上小阿仁村の地図。赤い丸が向かうところ。うん、山の中ってかんじ。
ちなみにこれが上小阿仁村の地図。赤い丸が向かうところ。うん、山の中ってかんじ。
このバス、会場までただ乗っていくだけかと思いきや、途中で道の駅に寄ってくれたり、ボランティアの学生さんが芸術祭や村について丁寧に教えてくれた。

なぜこんなへき地でやるのか、という私の最大の疑問が、そこですぐに解けた。
ボランティアの学生さんが丁寧に説明してくれた。
ボランティアの学生さんが丁寧に説明してくれた。

新潟の「大地の芸術祭」の飛び地だった

新潟には広大な里山を舞台として、点々と作品が置かれている「大地の芸術祭」という大規模なアートプロジェクトある。

そこに2009年、上小阿仁村を題材とした作品を出した作家さんがいて、その後、彼が指揮をとり村の自然や伝統文化・芸能を見てもらおうと、2012年より飛び地として開催するようになったのだそうだ。

地元のおじいちゃん、おばあちゃん達が作ったものが展示されている村のお祭りかと思ってたが、全然違った。
新潟で盛り上がっている「大地の芸術祭」の一作品。この写真は私がよく知らないまま撮っていたもの。
新潟で盛り上がっている「大地の芸術祭」の一作品。この写真は私がよく知らないまま撮っていたもの。
私は以前、父方の故郷がある新潟で見かけた不思議なオブジェを巡った記事を書いた事がある(こちら)。

それが「大地の芸術祭」であり、今回訪れたのはその芸術祭の飛び地だったのだ。ちょっとした縁を感じる。
正式名称は「KAMIKOANIプロジェクト秋田」。黄色い旗が家の軒先や道々にもたなびいている。
正式名称は「KAMIKOANIプロジェクト秋田」。黄色い旗が家の軒先や道々にもたなびいている。
バスに乗って1時間半。最初の会場である旧沖田面(おきたおもて)小学校に到着。
バスに乗って1時間半。最初の会場である旧沖田面(おきたおもて)小学校に到着。
ここ上小阿仁村では、離れた場所3箇所にアート群があり、バスはすべてまわってくれる。

うち2箇所は旧・小学校の校舎内に作品を展示。残り一箇所のメイン会場では、屋内の展示に加えて「大地の芸術祭」同様、村に溶けこむように外に作品が置かれているようだ。
今では村の施設として使っている旧小学校。村のイメージとは違う現代アートが並ぶ。
今では村の施設として使っている旧小学校。村のイメージとは違う現代アートが並ぶ。
アーティストは全国から。住みながら制作しているというアーティストさんも何人かいた。
アーティストは全国から。住みながら制作しているというアーティストさんも何人かいた。
ノビノビしてていいな。
ノビノビしてていいな。
第一会場では割と自由な題材でオブジェや絵が並んでいた。

作品については正直よく分からないものもあるけれど、こういう機会が無いと来ないような村の古い校舎で、非現実的な作品たちに囲まれる感じは異空間にいるみたいで面白い。

アートと一緒に村の雰囲気も楽しんでもらおうという意図が見えてきた。
かつて通っていた小学生の作品も残っている。
かつて通っていた小学生の作品も残っている。
訪れる人はアート好きが半分くらいで、私のように興味本位で来るのがもう半分のようだ。

「食用ほおずき」との出会い

後者のタイプの場合、このような広域にわたる芸術祭の楽しみ方のひとつに、移動中に食べるご当地食材があるだろう。「道の駅かみこあに」で珍しいものを見つけたので紹介したい。
道の駅で見つけた「食用ほおずき」。これが凄く美味しい。
道の駅で見つけた「食用ほおずき」。これが凄く美味しい。
観賞用のほおずきを食べると体に毒だが、この食用ほおずきは別名「フルーツほおずき」とも言われ、デザート感覚で食べる事ができる。せっかくなので休憩がてら、この食用ほおずきを味わうことにした。

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