土曜ワイド工場 2015年9月19日
 

アイシングクッキーで作る「清兵衛と瓢箪」の世界

志賀直哉の短編小説『清兵衛と瓢箪』をアイシングクッキーで表現しました。
志賀直哉の短編小説『清兵衛と瓢箪』をアイシングクッキーで表現しました。
カラフルなデコレーションを施した、アイシングクッキーと呼ばれる種類のクッキーがある。

砂糖と卵白でできたクリーム状のペーストでクッキーに色とりどりに飾りつけをしたもので、結婚祝いや出産祝いの贈り物として売られているのを目にする。

ここ数年、童話の世界を表現したものなど見かけて、その可愛らしさに心ひかれていた。私も作ってみたい。何を表現しようか。

そうだ、『清兵衛と瓢箪』だ。アイシングクッキーで『清兵衛と瓢箪』を表現する模様をご覧ください。
千葉県在住。歳を重ねるごとに甘いものが好きになっていく。夏が好きなのに暑さに弱いのが悩み。
> 個人サイト yukatta-yokatta

アイシングクッキーで物語を表現する

『不思議の国のアリス』やお姫様の登場する童話など、みんなが知っている物語をテーマにしたアイシングクッキーをよく見かける。

やり方をわかりやすく紹介する本も出版されていて、初心者でも気軽に始められそうだ。
森ゆきこ著『世界でいちばんやさしい、かわいい アイシングクッキー&カップケーキの本』(日本文芸社)。初心者に向けたアイシングクッキーの基本から始まり、後半では『シンデレラ』や『長靴をはいた猫』などの物語を表現するページも。
森ゆきこ著『世界でいちばんやさしい、かわいい アイシングクッキー&カップケーキの本』(日本文芸社)。初心者に向けたアイシングクッキーの基本から始まり、後半では『シンデレラ』や『長靴をはいた猫』などの物語を表現するページも。
作品だけ見ると完成度が高くて難しそうだが、工程としては、型抜きクッキーやマフィンを焼いて、その上にテーマに沿ったアイシングを施すだけである。

テーマを決めて、絵柄的に難しくない表現を選べば、そんなに敷居は高くないようだ。
よし、やってみよう。

アイシングクッキー越しに『清兵衛と瓢箪』を読みたい

なんの物語を表現するか、短めのお話で世界観が表現しやすいもの何かないかなと考えているとき、ふとこれに出会った。
瓢箪柄の手ぬぐい。¥324@アマゾン(あわせ買い対象商品)。
瓢箪柄の手ぬぐい。¥324@アマゾン(あわせ買い対象商品)。
アマゾンで買い物をしていて、こんなのを見かけたのだ。瓢箪柄の手ぬぐい。

瓢箪か。ひょうたん。ひょうたん。

…『清兵衛と瓢箪』!志賀直哉!!

そうだ、『清兵衛と瓢箪』ってすごく短いお話だった。瓢箪に夢中な少年が出てくる。これ、作りやすいんじゃないだろうか。

学生時代に読んだとき、短いこともあり、このお話からどういう感慨を抱けばいいのだ…とあっけにとられているうちに読み終わってしまった記憶がある。

小説の神様と呼ばれる志賀直哉の作品である。これを機に、もう一回噛みしめてみたい。

アイシングクッキーを作って、この手ぬぐいの上にのせてみよう。そして、アイシングクッキーを介して読み直してみよう。
 
まずは完成形をご覧いただきたい。
真ん中の、お腹に「清」と書いてあるのが清兵衛である。清兵衛が瓢箪に夢中なのを激怒する教師と父はおばけ型。清兵衛を取り囲む瓢箪たち。
真ん中の、お腹に「清」と書いてあるのが清兵衛である。清兵衛が瓢箪に夢中なのを激怒する教師と父はおばけ型。清兵衛を取り囲む瓢箪たち。
このクッキーを使って、『清兵衛と瓢箪』のお話を振り返ってみようと思う。しかしまずは、クッキーが完成するまでを紹介させてほしい。

マフィンとクッキーを焼く

クッキーだけでなくマフィンも作ってデコレーションしようと思ったので、まずは普通にマフィンを焼いた。
プレーンマフィンの生地を作って…。
プレーンマフィンの生地を作って…。
マフィンカップに詰めて…。
マフィンカップに詰めて…。
オーブンで焼いた。普通にお菓子を作っている。
オーブンで焼いた。普通にお菓子を作っている。
普通にマフィンが焼けた。

次はクッキーである。型で抜いて瓢箪や清兵衛を作っていきたいけれど、残念ながら製菓材料店にも瓢箪の型は売っていなかった。
瓢箪の絵を描いた。
瓢箪の絵を描いた。
こちらは清兵衛。
こちらは清兵衛。
型も自作することに。まずは瓢箪をフリーハンドで描いてみた。

清兵衛はジンジャーマンクッキーの型を使おうと思っていたが、想定より小さいものしかなかったので、型を見ながら描いた。若干スタイルが変化したことは無視してほしい。

清兵衛はおそらく可愛らしい少年だと思うので、ジンジャーマンクッキーの型を使うが、そんな清兵衛の瓢箪への執着を邪魔してくる大人たちは何で表現するか。

具体的には父と教師だけれど、そんなおじさんたちの抜き型なんて売ってない。おじさんをクッキーでどう表現したらいいんだ…。
結局おじさんたちは「おばけ」モチーフで表現することに。左下2つです。
結局おじさんたちは「おばけ」モチーフで表現することに。左下2つです。
100円ショップのクリアファイル。
100円ショップのクリアファイル。
見えにくいですがクリアファイルが乗っています。
見えにくいですがクリアファイルが乗っています。
描いた絵を油性ペンで写していく。
描いた絵を油性ペンで写していく。
クリアファイルを切り抜いたもの。
クリアファイルを切り抜いたもの。
クッキーで抜きたい絵を描いて、それを切り開いたクリアファイル(新品)に油性ペンで描き写していく。それを切り抜いて、クッキー型の代わりにする。
クッキー生地を伸ばして…。
クッキー生地を伸ばして…。
クッキー生地を伸ばして…。
クッキー生地を伸ばして…。
伸ばしたクッキーの生地にクリアファイルで作った型を乗せてナイフで切りとっていく。
抜いた生地をオーブン皿に並べる。
抜いた生地をオーブン皿に並べる。
焼きあがり。
焼きあがり。
クッキーが焼けたので、いよいよアイシングの準備に進む。

アイシング作業

アイシングは乾燥卵白と粉砂糖、食用色素を混ぜるということだった。

乾燥卵白。普段の料理では使わないし、見かけたこともない。製菓材料店で探そうと思っていたら、スーパーでこんな便利そうなものを見つけてしまった。
製菓材料店に行くまでもなく、近所のスーパーにあった。
製菓材料店に行くまでもなく、近所のスーパーにあった。
中はこんな感じで、スプーンとアイシングの粉が入っている。
中はこんな感じで、スプーンとアイシングの粉が入っている。
粉に、付属のスプーン1杯分の水を入れ混ぜる。これは「白」のアイシングのため無色だけれど、「黄」とか「ピンク」とかも、水を入れて混ぜるだけで色が付く。
粉に、付属のスプーン1杯分の水を入れ混ぜる。これは「白」のアイシングのため無色だけれど、「黄」とか「ピンク」とかも、水を入れて混ぜるだけで色が付く。
できたアイシングはセロファンで作った小さい絞り袋みたいなのに入れる。
できたアイシングはセロファンで作った小さい絞り袋みたいなのに入れる。
色の調合も不要で、本当に混ぜるだけだった。

乾燥卵白と粉砂糖を混ぜてアイシングを作る際の注意事項として、ゆるくなり過ぎないよう水の量に気をつけるとあったのだが、このキットなら付属のスプーンに1杯水を入れるだけという親切設計。準備は一気に整った。

さぁ、いよいよデコレーションしていくぞ!!!
最初に細く縁取りをする。 
最初に細く縁取りをする。 
右手で撮影しているため左手で作業しているような画になっていますが、右利きです。
右手で撮影しているため左手で作業しているような画になっていますが、右利きです。
細かい作業が続くので練習が必要かなと思いながらも、ぶっつけ本番で臨んでしまった。たまにはみ出して指先で拭うこともありつつ、割とかたちになっている気がする。

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