記事制作インターン 2015年9月18日

小林幸子並のエアラブル後光をつくる

!
あなたは最近、“後光をさしてみたい”と思ったことはないだろうか?

NHK紅白歌合戦に出演する小林幸子は、衣装がとても豪華なことで知られる。しかも僕は、偶然にも、同じ
小林姓を持つ。今回、小林幸子並の後光さしマシーンを作ってみたいと思った。
1995年北海道生まれ。大学では、メディアアートを学ぶ。普段SNSを見て溜まっ
た雑念をもとに、変なものを作るのがマイブーム。




空気入れ×ピロピロ笛でつくる

後光のイメージ
後光のイメージ
まずは、空気で膨らむものといえばピロピロ笛。
ピロピロ笛でプーッと吹く図
ピロピロ笛でプーッと吹く図
こんな感じの
こんな感じの
イメージですよね~
イメージですよね~
自転車の空気入れで、プシューッと空気を送る。すると、チューブに繋がったピロピロ笛が膨らみ、後光が
さし始める。という装置を作りたい。と考えた。

まずは、ピロピロ笛を繋げるチューブを切る。
このチューブは、ピロピロ笛を繋げつつ、空気入れとも繋げなければいけない。
空気入れの空気を入れる口は、とても小さい。
チューブの口は、とても大きい。

したがって、チューブの大きい口に、空気入れの空気を入れる小さい口を漏れずに繋ぐ必要がある。
つまり、赤丸で囲まれた箇所をどうにかしなければいけない
つまり、赤丸で囲まれた箇所をどうにかしなければいけない
はたして、どうすればいいのか?
そのとき、「パテを使うのがいいんじゃない?」という意見をいただいた。
パテという素材を使うのは人生初。本当にできるのか?という不安が頭をよぎる。
人生初のパテを扱う
人生初のパテを扱う
記念写真たち
記念写真たち
 あまりのうまくいかなさから、思わず途中で“紙粘土でもよかったのではないか?”と内 心思っていた図
あまりのうまくいかなさから、思わず途中で“紙粘土でもよかったのではないか?”と内 心思っていた図
うまくはまった!の図
うまくはまった!の図
うまくはまった!の図その2
うまくはまった!の図その2
パテでなんとかうまくはまった。
次に、ピロピロ笛をチューブに繋げるための穴を開ける。
はじめは5mm穴で開けられる錐で穴を開けていたのだが、
ピロピロ笛を吹く箇所は直径8mm。はまるはずもなかった。

途中、林さんが「ハサミで穴を広げてみたらいいんじゃない?」とアドバイスした。
ハサミで穴をぐりぐりしてみた。
そんなに広がらなかった。

次に、きだてさんが「グルーガンを使って、穴を溶かしつつ広げてみたらいいんじゃないか?」とアドバイ
ス。
グルーガンをコンセントに挿した。
いっこうに温まらない。

…信じられるのは、もはや自分だけなのではないか。
湧き上がる思いを抑えながら、僕はあることを思い出した。
そうだ!俺、半田ごて持ってきてるじゃん!!
半田のにおいって
半田のにおいって
良くないですか?
良くないですか?
というわけで、半田ごてで穴を溶かしつつ広げてみることに。
さすが、自分の半田ごて。すぐに温かくなる。
大人が何か言っても、決してすぐに信じてはいけない。もはや、信じられるのは、自分しかいない。DPZの
インターンは、そういう人生の格言を体現し、体感するための場なのである。
順調に穴をあけていきまして
順調に穴をあけていきまして
このとき僕は、虚無感を感じていた。
研究室の先輩方は、MITにいる先生から指導を受け、着々と研究を進めている中、僕は一人半田ごてで
チューブに穴を開けている。
なぜ僕は今、日本の大手IT企業に来て、後光をさす装置を作っているのか。DPZ配属社員は、こういう虚無
感と毎日対峙しているのだろうか…。

穴を開け終わった!
早速、空気入れで空気を入れてみた。
ピロピロ笛が膨らんだ!!伸びた!!
ピロピロ笛が膨らんだ!!伸びた!!
思わず笑みがこぼれる
思わず笑みがこぼれる
燃え尽き症候群
燃え尽き症候群
そもそも僕は、図画工作で“もうすこしがんばりましょう"と言われ続けた人間だ。
そんな僕でも、ピロピロ笛をのばすことができた。

空気入れ×ピロピロ笛×…?

ピロピロ笛を使うだけでは、何か物足りない。
辺りを見回す。すると、そこにあったのは昔懐かし紙風船。
中央のピロピロ笛だけ、先端に紙風船をつけて、特別感を出してみるのはどうだろうか?
元吹奏楽部の血が騒ぎ出す
元吹奏楽部の血が騒ぎ出す
さっそくチューブに繋いでみる
さっそくチューブに繋いでみる
こういう感じ!
こういう感じ!
できた。
ウェアラブル後光ならぬ、空気入れによるエアラブル後光。
空気入れとピロピロ笛の、奇跡のコラボレーションだ。
鏡に映った自分の姿をみて、虚無感よりも楽しさがみなぎってきた。
鏡に映った自分の姿をみて、虚無感よりも楽しさがみなぎってきた。
古賀さんご来場。
古賀さんご来場。
開口一番、「これはひどいね~」
開口一番、「これはひどいね~」

公園へ行ってみよう!

急きょ公園に行って撮影することに!
果たして、どんなハプニングが待ちわびているのでしょうか!!
エレベーターで待っている際に、社員の方からにやにやされつつも、
ハプニング① エレベーターで待っている際に、社員の方からにやにやされつつも、「何やってるんですか?」と訊かれる
「何やってるんです か?」と訊かれる(ニフティは、いい会社だなあと思いました)
(ニフティは、いい会社だなあと思いました)
紙風船がすぐにしなる
ハプニング② 紙風船がすぐにしなる
(しなってもすぐに直してくれる古賀さんは、いい人だなあと思いま した)
(しなってもすぐに直してくれる古賀さんは、いい人だなあと思いま した)
別で用意していた、エアーポンプでシャボン玉を飛ばすマシーンが、先端にシャボン液をつ けて一回しかシャボン玉を飛ばせない仕様で、写真撮影にとても苦労した(何回もシャボン玉を飛ばせなく ても、写真を撮ってくれる林さんは、いい人だなあと思いました)
ハプニング③ 別で用意していた、エアーポンプでシャボン玉を飛ばすマシーンが、先端にシャボン液をつ けて一回しかシャボン玉を飛ばせない仕様で、写真撮影にとても苦労した(何回もシャボン玉を飛ばせなく ても、写真を撮ってくれる林さんは、いい人だなあと思いました)
なんか、楽しい!!!
なんか、めっちゃ楽しい!!!!!
せっかくの夏休み、海に行かず研究もせず、自分はなにやってるんだろうか!!!
でも、僕は小林幸子になったのだ!!!!!
これは、一ヶ月に一度訪れるあの楽しさだ!!(ちなみに前回は、友人と地元の温泉に行った時に感じた)
これは、一ヶ月に一度訪れるあの楽しさだ!!(ちなみに前回は、友人と地元の温泉に行った時に感じた)

後光を作る作業で失敗すると笑う。後光がさすさまが楽しいと笑われる。今回のインターンでは、よく笑っ
たしよく笑われた。エアラブル後光は、作る人も見る人も笑わせ、慈悲深くさせる仏具であり、僕は今回、
空気入れとピロピロ笛で仏具を創造してしまった。
DPZのインターンは、仮装の大喜利だと思いました
DPZのインターンは、仮装の大喜利だと思いました
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