広告企画♪ 2015年10月13日

定時退社してすごい朝食を食べに北海道へ行く

いま、すごく良い感じの朝食を食べてます。うめぇ!眠い!
いま、すごく良い感じの朝食を食べてます。うめぇ!眠い!
朝食は大事だ。食べないと血糖値が上がらず動けないし、何より身体が朝食抜きに慣れてしまうと、ダイエットしにくい体質になってしまうらしい。

だからといって、自宅でパンとか納豆ご飯みたいな毎日おなじものばかり食べていたんじゃ面白みもない。飽きちゃうしな。

ここはひとつ、前の日からきちんとプランニングして組み立てた、いつもと違う『すごく良い朝食』というのをやってみようじゃないか。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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会社を定時で脱出する。朝食のために。

どうせ前の日からプランニングするなら、きっちり時間をかけてやりたい。

例えば会社勤めの人なら、効率的に仕事を終わらせて定時には退社してほしい。すごい朝食のために、である。
16:59
「仕事してるっぽく見せようとして結果として嘘くさい写真」東日本代表になれるクオリティ。
「仕事してるっぽく見せようとして結果として嘘くさい写真」東日本代表になれるクオリティ。
僕はいまフリーランスなので、定時がもともと存在しない。

ここはちゃんと定時のある会社員代表として、編集部の安藤さんにも朝食に同行してもらうことにした。
17:00
あっ、定時だ。退社しなきゃ、という仕込み写真。でも本当に今から退社します。
あっ、定時だ。退社しなきゃ、という仕込み写真。でも本当に今から退社します。
ちなみに、手前に置いてあるのは缶コーヒー『キリン スーパーファイア スピードブレイク』という新製品。

コーヒーにカカオの苦みをプラスしたコーヒーで、飲めば一瞬でリフレッシュできるというものだ。仕事とプライベート、両方を頑張る人を応援する缶コーヒーらしい。

今回はこの『キリン スーパーファイア スピードブレイク』とのタイアップということで、仕事を効率的に頑張って、素敵なプライベートを披露する、をテーマに記事を書くことになっている。

17:30
へぇ、これが新製品の『SUPER FIRE SPEED BREAK』ですか。(これ以降は朝食の準備に夢中で缶の写真撮ってません)
へぇ、これが新製品の『キリン スーパーファイア スピードブレイク』ですか。(これ以降は朝食の準備に夢中でコーヒーの写真が出てこないので何度も言っています)
仕事を頑張ったあとは、翌日の朝食も頑張る、という流れである。

プライベート=翌日の朝食、というのは、なにか色々とすっ飛ばしているような気もしないでもない。

でも、この時点での安藤さんと僕は「とにかくうまい朝メシ食べましょうよ!」というテンションでパツパツなのだ。そっとしておいて欲しい。
18:15
定時退社して飛行機から見る夕焼け、なかなかきれいだな。
定時退社して飛行機から見る夕焼け、なかなかきれいだな。
とにかく、仕事を定時退社した安藤さんと僕は、羽田空港に到着。

ここから飛行機(18時発)で1時間半ほど移動する。

いきなり北海道を迷走する

で、着いたのが北海道。新千歳空港だ。

正味の話、北海道ってこんな気さくに来れるのだ。

都内で働いている人でも、通勤に1時間半って普通にあるレベルだろう。
19:30
退社して2時間ちょいでもう北海道いるぞ。
退社して2時間ちょいでもう北海道いるぞ。
さらに空港から40分弱電車に乗れば、そこはもう美食の王国・札幌である。
!
20:20
ここは…札幌じゃ…ない?
申し訳ない。正しくは札幌じゃない。 僕たちが今いるのは、札幌から函館本線で1駅の、苗穂という駅だ。

実は先に新千歳空港から札幌駅へ移動したのだが、そこで「苗穂に大きなスーパーがあるよ。美味しいものならそこで買えるんじゃない?」と現地のおばさんに教えてもらったのだ。

ということで札幌から各停に乗って1駅の苗穂駅に来てみたのだが。

なにもない。

スーパーがないとか、買い物が出来る店がないとかそういう話ではなくて、駅を出てすぐに不安で震えてしまうぐらい、なにもないのだ。大都会・札幌からたった1駅なのに。

道路はどこまでも真っ直ぐに伸び、暗闇に消えていく。そして、スーパーらしきものはない。

おばさん、どこ? スーパー、どこ? (あとから地図で確認すると、駅から車で行ける距離に、大きなイオンモールがあった)
20:25
孤独について考える。あと、このままだと間違いなく風邪引くとも考えた。
孤独について考える。あと、このままだと間違いなく風邪引くとも考えた。
東京にいる間にある程度下調べをしておけば良かったのだが、僕も安藤さんも「札幌に行けばなんか美味いものあるって。大丈夫だって」という、札幌への過剰な期待があったのだ。

冒頭で「朝食をきちんとプランニング」とか大きな事を言っていたが、実際にはこの程度である。

あと、寒い。

この撮影は9月末に行われたのだが、札幌周辺の気温は11度。 冬だ。東京だと汗ばむぐらいの服を着てきたのだが、なんの役にも立たないぐらいに冬。

このままではどうしようもないので、やはり札幌駅に戻ろう。

札幌駅でだいたい問題無かった

苗穂から札幌に戻る電車の中で、この時間から買い物ができそうなスポットを二人して必死に検索。

駅直結のショッピングモールが21時まで買い物ができることが分かったので、ダッシュでそちらに移動する。
20:45
開いててありがとう、エスタ(札幌の駅ビル)
開いててありがとう、エスタ(札幌の駅ビル)
さすが、刺身が旨そう。北海道産の刺身。
20:50
さすが、刺身が旨そう。北海道産の刺身。
朝食用の食材を購入。

生鮮の品揃えは都内とさほど変わらないが、でも、これは北海道産だ。ぜったいに美味いに違いない。

都内で北海道直送のお刺身とか言うと結構な金額になるはずだが、なにせここは現地だ。

しかも閉店間際で半額シールとか貼られてるのだ。北海道直送の刺身が半額。 なにそれ。テンション上がるわー。
エスタ内の100均で丼とかお箸も購入。これは北海道産じゃないけど。
20:55
エスタ内の100均で丼とかお箸も購入。これは北海道産じゃないけど。
エスタ内にはユニクロもあったよ!もうこれで寒くない!
20:58
エスタ内にはユニクロもあったよ!もうこれで寒くない!
さらに、エスタ内で食器や上着まで購入。

便利だ。結局、札幌駅直結で必要な物が全部揃ってしまった。

「いやー、便利ですねー」
「エスタ、最高っすね」

買い物が終わる頃には、僕も安藤さんもすっかりエスタファンである。


まさかおれたちが定時で仕事あがって東京から来てるとは誰も思うまい。


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夕食も駅直結で済んだ

朝食の準備が完了した時点で、そういえば夕食を忘れていた事に気がついた。

朝食前に、ちゃんと北海道っぽい夕食も食べておきたいではないか。
ラーメン施設ってなんで全部昭和レトロなのか。
21:15
ラーメン施設ってなんで全部昭和レトロなのか。
北海道っぽい食事といえば、やはり味噌ラーメンか。

再び検索をかけると、なんと今僕たちがいるエスタの最上階(10階)に、北海道ラーメンの有名店がいくつも軒を連ねた『ラーメン共和国』という施設があるではないか。 しかも、22時までやってる!

「僕ら、札幌着いてエスタから一歩も出てないですね」
「僕らにとっての札幌は、エスタですよ」
21:30
味噌ラーメン、最高。
味噌ラーメン、最高。
凍えた身体に染みるわー、味噌ラーメン。
21:30
凍えた身体に染みるわー、味噌ラーメン。
無事に北海道らしい夕食も食べられたので、あとは朝食までにホテルを探して、一眠りしよう。

安藤さんは明日も会社だしな。

夜明け前から朝食の準備

さて、ホテルに移動してから約6時間後。日付は変わったがまだ夜は明けていない。

普通の会社員である安藤さんは、今日も朝から普通に仕事がある。(出社は10時でいいらしい)
まだ暗いし、自撮りだし、半分寝ぼけてるし、寒いし、と手振れ要因が多すぎる写真。
04:15
まだ暗いし、自撮りだし、半分寝ぼけてるし、寒いし、と手振れ要因が多すぎる写真。
出社時間から逆算していくと、新千歳空港7:30発の飛行機に乗らねばならず、飛行機に乗るためには6:00の札幌発の電車に乗る必要がある。

せっかく北海道まで来たのだから、いかにも北海道的な風景の中で爽やかな夜明けと共に北海道の美味い朝食を食べたい。

ところで、札幌の今日の日の出は5:30ごろ。

あれ、けっこうギリギリじゃないか?
04:30
何はさておき、コンビニでご飯を調達。
何はさておき、コンビニでご飯を調達。
ともかく、まずは朝食の準備を進めなくてはならない。

本来ならご飯も北海道米で…といきたいところだが、こんな時間に北海道米を炊いてくれるようなところが見つけられなかったので、パックライスだ。

大人なので、こういう素早い妥協は得意である。
04:35
コンビニの軒下で調理開始。行儀悪い中学生か。
コンビニの軒下で調理開始。行儀悪い中学生か。
これがすごく良い朝食の土台となる。
これがすごく良い朝食の土台となる。
100均の丼にレンジで温めたご飯を詰めたら、あとは昨夜購入した北海の珍味を勢いに任せてどっかどっかと乗せていくのだ。
まぐろ!
まぐろ!
04:40
塩水うに!
塩水うに!
いくら!
いくら!
普通、駅ビルの食品街で塩水うに(殻から取りだしたのをそのまま塩水につけただけの、新鮮な生うに)は売ってないぞ。

さすが北海道である。しかもこれが半額だ。

そしていくらも、漁港でいきなり醤油漬けにしたという、とてもいいやつだ。
これがすごく良い海鮮丼だ。間違いなく、すごく良い。
これがすごく良い海鮮丼だ。間違いなく、すごく良い。
見よ、このクールなルックス。 そしてハードなボリューム(特に、うに)。

朝っぱらからこんな贅沢なもの食べていいのか?

もちろんOKだ。っつか、これ食べるために昨日は定時退社して北海道まで来たのだ。
05:00
海鮮丼を前にこのテンションにならないヤツはいない。例え朝5時でも。
海鮮丼を前にこのテンションにならないヤツはいない。例え朝5時でも。
よし、早く食べよう食べよう。日の出はまだか。早く食べないと飛行機間に合わないぞ。


最高の朝食を前にした二人に最高の苦難がおそいかかる。


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早く撮影したいけど天気がヤバい

日の出まであと30分ほど。日が出ると同時にガーッと海鮮丼を食べてダーッと移動しないと間に合わない。

なのに、天気がこれ。
05:05
ザ・豪雨。本気で企画がヤバいと思った。
ザ・豪雨。本気で企画がヤバいと思った。
北海道に着いた時点での天気予報では「雨は0時頃にやんで朝には晴れる」とあったが、深夜の段階で「雨は朝3時頃にやんで、その後晴れ」に変更。

そして今、朝5時だけど雨ダダ降り。

たまに一瞬雨がやんで「おっ、いけるか」と外に出かけたらまた降り始める、を数回繰り返した。

昨日はエストから一歩も出ずに仕込みを終え、今日はコンビニの軒下から出られない。

なんだその極端に狭い札幌。
05:33
お、今度こそイケるか。
お、今度こそイケるか。
この時点で安藤さんが「もし撮影できなかったら、北海道のフリー画像ときだてさんが食べてるところを合成しちゃいましょう」と座った目で雑なことを言い出したので、かなり危険な状態だったと言える。

しかし、なんと日の出の5時30分を少し過ぎたあたりで、雨がうまく途切れた。

これはもう、行くしかない。

っつか、これ以上待ってたら飛行機に間に合わない。

あと、海鮮丼ずっと手に持ってるのに食べられないの、かなり辛い。
猛ダッシュで撮影場所まで移動。ブレが焦り具合を表現してる。
05:35
猛ダッシュで撮影場所まで移動。ブレが焦り具合を表現してる。
醤油投下。焦ってるのでかなり醤油ダクになってる。
05:37
醤油投下。焦ってるのでかなり醤油ダクになってる。
よし、準備はこれですべて整った。

あとはもう、すごく良いシチュエーションですごく良い朝食をがっつりいただくのみだ!

これが会社を定時退社して食べる、すごく良い朝食だ

05:39
うん、北海道っぽいよね。じゃあいただきますよ!もう食うよ!
うん、北海道っぽいよね。じゃあいただきますよ!もう食うよ!
できればもうちょい雄大な景色を見ながら…とも思ったのだが、そういう場所はだいたい会社に間に合わない。
札幌駅からほど近く、北海道感を味わえる風景としてチョイスしたのは、札幌のテレビ塔前・大通公園である。
ひとくち目は米レス・うにオンリーという荒技!
ひとくち目は米レス・うにオンリーという荒技!
05:40
あー…うめぇぇ…
あー…うめぇぇ…
うまい。いや本当にうまい。

これだけうにやいくらやマグロをぶっかけたんだから、まずいはずはない。

しかも「あー、北海道まで来て朝から海鮮丼食ってるんだなー」という満足感は、海鮮の旨さを自動的に5ポイントぐらい引き上げてくれる。

今回に限っては、無事に雨が上がって撮影できたという安心感で+3ポイントぐらい付いているので、さらに旨味が増している。
05:41
ほんとだ。うめっす!
ほんとだ。うめっす!
安藤さんもポイントアップした旨味に大興奮である。

ただ、僕が食べている最中にまた雨が降り始めたので、近くにあった喫煙ルームに逃げ込んでの食事だ。

タバコ臭いし外は景色はあまり見えないしで、なんかいろいろと申し訳ない。

さぁ朝メシ食ったし会社行くぞ

ものすごく良い朝食をががっとカッ込んだら、身体も温まってきたし、目も冴えてきた。

ようし、じゃあ出勤するぞ!
タクシーきたきた。早く早く。やばいやばい。
05:46
タクシーきたきた。早く早く。やばいやばい。
テレビ塔から札幌駅まではタクシーで10~15分ぐらい。

今は車通りもほぼ無いので、ギリギリで間に合うはずだ。間に合え。
うおお間に合った!
05:58
うおお間に合った!
いま、9時1分。
いま、9時1分。
09:01
羽田着きました。
羽田着きました。
飛行機は無事に、ほぼ定刻通り羽田に到着。

朝食のためだけに北海道に行って帰ってくるツアー、なんとか成立である。

美味しいものを食べたし、飛行機の座席で軽く二度寝もした。 なんなら普段の通勤時よりも少し元気なぐらいである。
09:05
なんかさっきまで北海道いたって、嘘っぽいっすよね。あれ嘘かな。
なんかさっきまで北海道いたって、嘘っぽいっすよね。あれ嘘かな。
ちょっとその気になれば、平日でも会社帰りに北海道行って、一泊しておいしい朝食食べて、元気に翌日も出社できるのである。 仕事とプライベートが平日でも同時に大充実するんじゃないか。これ、意外といいかもしれないぞ。

次にやるなら、お土産を買う時間もなんとか捻出したい。『マルセイバターサンド』とか『北海道に行ってきましたクッキー』とか会社で何の前触れもなくいきなり配ったら面白いんじゃないか。

いざ東京に戻ってみると、ついさっき北海道で海鮮丼の朝食を食べてきたとか嘘みたいに思えるが、でも本当だ。

瓶入りのいくらの残りを持ち帰った安藤さんが「昼に買った弁当に残りのいくらをぶっかけたら、ちょう贅沢でした!」ってメールが来たからまちがいない。最後まで北海道をしゃぶり尽くしたぞ!僕たち。

13:10
本当にたっぷりかけたな。贅沢だ。
安藤さんの昼ごはん。本当にたっぷりかけたな。贅沢だ。


キリン スーパーファイア スピードブレイク飲んで定時であがれば北海道行っても十分楽しめることが判明。また行きたい。


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