はっけんの水曜日 2015年10月28日
 

長野県から東京まで山を歩く、奥秩父主脈縦走

山を5日間かけて歩いてきました。
山を5日間かけて歩いてきました。
前回の記事で紹介した小川山の近くに瑞牆山(みずがきやま)という山があり、その麓から東京の西の端、奥多摩まで山道が続いている。

距離は約70km。普通に歩くと4日から5日くらい掛かる。重い装備を背負って長い山道を歩く。歩きながら『なんでこんな事してんだろ』なんて思ったりする。

そういう旅をしてきました。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。

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人気記事:「キムワイプの可愛さは異常だと思う」

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奥秩父主脈縦走路

奥秩父主脈縦走路の事を知ったのは何年前だったか。もう10年くらい経っている気がする。

人の記録を見ては、一度歩いてみたいなぁ、でも5日間は長いよなぁ、などと思っていた。
実際に歩いたトラックログが紫の線だ。山梨県から始まって、長野との県境を歩いて埼玉との県境になり、最後は東京都に入る。

終わってみるとあっという間だった気もするが、歩いているときはいつになったら着くんだろう?と思っていた。

縦走とは?

平たく言うと縦走とは、『山と山の間にある稜線を歩いて、いっぺんに複数の山に登る事』である。

ルートによっては山頂を踏まない事もあり、山頂を踏むことを目的にした『ピークハント』と違って『稜線を歩く事』を目的としている。
連なる稜線をひたすら歩く。
連なる稜線をひたすら歩く。

装備は19kgくらい

背負うザックには1日3食として12食分の食料(途中2食は山小屋で食べた)とテント一式、寝袋、マット、救急セット、スマホ3台と充電器、ガスと燃料、着替え、雨具、防寒着、水などなどの装備が入っている。

スマホ3台はアプリのテストで使うので必須で、充電器は合計容量33,500mAh。iPhone5sなら13回満充電出来る。一式で1.1kgあった。重いけど仕方ない。
普通に大型充電器とiPhone6plusだけにしても590gなので追加分は500gちょっと。この山行はジオグラフィカのフィールドテストも兼ねてるので必須。
普通に大型充電器とiPhone6plusだけにしても590gなので追加分は500gちょっと。この山行はジオグラフィカのフィールドテストも兼ねてるので必須。

荷物を削る

なにも考えずに装備を決めると重すぎて70kmも歩けないので、削れるものは極力削る。装備の重さを量って必要性を考えて、要らないものは削っていった。

サングラスはケース込みで109g。秋の低山では絶対必要なもんでもないので置いていくことにした。ストック(杖)も2本持つと重いので1本は置いていく。これで合計330g軽量化。
109gを削る。
109gを削る。

食料が4kg

食べ物の重さは4kgあった。米をパックご飯にしたので6食分で1kgくらい。これをアルファ米(乾燥米)にすると600gで済むので400g軽くなるけど、食べれば軽くなるし安いしすぐ食べられるし美味しいのでパックご飯を持っていくことにした。

火を使うのは朝と夜だけで、昼間は前半は惣菜パン、後半は栗むし羊羹、柿の種などの行動食を食べて済ませる。
タンパク質も考えてビーフジャーキーとかも持つ。撮影後、要らない包装は全部外した。
タンパク質も考えてビーフジャーキーとかも持つ。撮影後、要らない包装は全部外した。
水を入れないで17kgくらいの装備になった。5日分の装備としては軽い方だと思う。これに水が2リットルくらい入って20kgくらい。問題ない重さに収まった。
70リットルのザックに詰め込んだ。まだ入る感じ。単純に削ろうと思えばもっと軽い装備もあるんだけど、ランニングコストなどを考慮してこうなった。15kgまでは削れると思う。
70リットルのザックに詰め込んだ。まだ入る感じ。単純に削ろうと思えばもっと軽い装備もあるんだけど、ランニングコストなどを考慮してこうなった。15kgまでは削れると思う。

準備は楽しい

登山の準備は楽しい。重さを量りながら持って行く装備を決めて、持ってみて重すぎると感じたらまた削る。

当然重すぎれば疲れるので自分の体力に合わせて装備を選択する。その辺がゲームっぽくて楽しい。
登山口にて。ひょっとこなポーズを決められるくらいには余裕ある。
登山口にて。ひょっとこなポーズを決められるくらいには余裕ある。

ルートはこうなりました

予定してたルートとはちょっと違うんだけど、結果的にこうなりました。

1日目
瑞牆山荘→富士見平小屋→大日岩→金峰山(きんぷさん)→金峰山小屋(小屋泊)

2日目
金峰山小屋→金峰山→大弛峠(おおだるみとうげ)→甲武信岳(こぶしがたけ)→甲武信小屋→破風山避難小屋(避難小屋泊)

3日目
破風山避難小屋→破風山(はふうさん)→雁坂峠→笠取山→唐松尾山→将監小屋(テント泊)

4日目
将監小屋→飛龍山→雲取山→七つ石山→鷹巣山避難小屋(満員でテント泊)

5日目
鷹巣山→奥多摩駅

山とか小屋の名前を書き連ねても、行ったことない人にはわからないと思うので、順に説明して行きます。
まずは韮崎駅からバスで瑞牆山荘へ。
まずは韮崎駅からバスで瑞牆山荘へ。

1日目、金峰山小屋へ

韮崎駅から登山口がある瑞牆山荘までバスで1時間くらい。標高はすでに1500mあり、目的地の金峰山小屋は標高2400m。1日目はまず5.4km歩いて900m登る。
70kmの山旅が始まる。
70kmの山旅が始まる。
冒頭の写真の様な山道を歩いて1時間程度で富士見平小屋に到着。水を補給した。残り標高は600mくらい。
富士見平小屋の水場は水量が豊富。水場は山の回復ポイントですよ。苔が、とか落ち葉が、とか細かい事は気にせず飲む。うまい。
富士見平小屋の水場は水量が豊富。水場は山の回復ポイントですよ。苔が、とか落ち葉が、とか細かい事は気にせず飲む。うまい。
瑞牆山と金峰山が目的ならここでテント泊もいいが、今回は先を急ぐのでスルー。
瑞牆山と金峰山が目的ならここでテント泊もいいが、今回は先を急ぐのでスルー。
瑞牆山は縦走路から外れていて、寄っていると明るいうちに金峰山小屋に着かない可能性が高いので今回はスルーした。8月にもう登ってるし。
瑞牆山は日本百名山で小川山の隣にある岩山。クライミングのルートがたくさんあるらしいが、詳しくは知らない(レベルが違いすぎて)。
瑞牆山は日本百名山で小川山の隣にある岩山。クライミングのルートがたくさんあるらしいが、詳しくは知らない(レベルが違いすぎて)。

瑞牆山から見た縦走路

瑞牆山からは縦走路が見渡せる。下の写真に映ってる稜線が縦走路で、途中にあるポツンとしたピークが金峰山だ。金峰山も日本百名山。

1日目は金峰山山頂のちょっと下にある小屋まで歩く。
瑞牆山から見える稜線で10分の1くらいの行程。マジか。
瑞牆山から見える稜線で10分の1くらいの行程。マジか。
先に書いておくけど、今回の記事は長いですよ。書くのも嫌になるくらい長いんだ、これが。

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